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“何が正解かわからない”あなたに必要なこと

株式会社コンタクト 採用担当の末永です。私は現在、採用・教育・人事・エンジニアサポート を担当しています。

本日は、私が実際に行っていることを記事にしたいと思います。今の時代ネットを調べれば、色んな情報が溢れています。それを自分の解釈で受け止めて判断することが多いと思います。しかし、色んな立場や環境の人と会話を通すと、新たな発見が生まれます。


最近、いろんな人と話すようにしている理由

私は最近、年代や立場を問わず、知り合いと話す機会を意識的に増やしています。
きっかけは、前職の同僚から「今の職場のことで相談したい」と連絡をもらったことでした。

彼は「やりたいことが会社でできない」と悩んでいたのですが、話を聞いていくうちに、
「それって本人がやりたいことを明確に言語化していないだけでは?」と気づいたんです。
でも、自分一人ではそこに気づけない。誰かに話して、反応をもらうことで、初めて視点が広がる

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◎後輩営業からの相談で見えた「成果に直結しない不安」

ある日、以前一緒に働いていた営業職の後輩から連絡がありました。
彼は若手ながらも数字に対して責任感のあるタイプで、最近新規営業をメインで担当しているとのこと。

「最近、上司に何も言われなくなったんです」
「良いのか悪いのか分からなくて、不安で…」

一見、順調そうに見える言葉ですが、よく話を聞いてみると背景が見えてきました。
実は、目標数字は達成しているものの、上司やチームからのリアクションが薄く、
自分がどんな評価をされているのか、将来的にどう期待されているのか、まったく見えないというのです。

評価が「見えない」と、人は不安になる

営業は数字で評価される仕事です。
でも、“数字だけ”で見られ続けると、「自分の人間的な価値は見てもらえていないのでは?」と感じてしまうこともあります。
後輩もまさにそんな悩みを抱えていました。

私は「一度、上司に“最近の自分の動きについてどう思っているか”を聞いてみたら?」と提案しました。
「何か問題があるなら改善したいし、自分の進み方が正しいか確認したい」と素直に伝えるだけでいい。

相談の後に、後輩が得たもの

1週間後、その後輩からメッセージが届きました。

「勇気を出して聞いてみたら、上司は“自分のやり方を信頼してたから何も言わなかった”と言ってくれたんです」
「むしろ、自分が主体的に動いてることを評価してくれてたみたいで、めっちゃ安心しました」

彼の表情はすっきりしていて、以前より仕事に前向きな姿勢を見せていました。

この経験で私が気づいたこと

営業職に限らず、「ちゃんと評価されているのか」「何か言われない=期待されてないのでは?」という不安は、人との対話がなければ消えないことが多いと、改めて感じました。

評価されていても、それが“言語化”されなければ、本人には伝わらない。
そして、本人も「察してほしい」ではなく、「聞いてみる」ことで、その壁は壊せる。

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◎前職の同僚が教えてくれた「不満の裏側にある、伝え方の問題」

ある日、前職で一緒に働いていた同僚から久々に連絡がありました。
「うちの会社って、ほんと提案が通らないんだよね」と、少し怒ったような口調で話していました。

彼は、現場での気づきをまとめて改善提案を出したものの、上司からは反応がなく、チームメンバーからも特に協力を得られなかったとのこと。
「誰も話を聞いてくれない」「もうやるだけ無駄かも」と感じていたそうです。

話を深掘りして見えてきた“伝わらない理由”

私はまず、どんな提案だったのかを具体的に聞いてみました。
すると、内容はたしかに現場視点に立った良いアイデアでしたが、説明が弱い印象を受けました。

「もしかして、“何を変えたいか”だけ伝えて、“なぜそれが必要なのか”までは説明してないんじゃない?」と尋ねると、
彼はハッとした様子で、「たしかに…根拠は自分の中では分かってたけど、ちゃんと伝えてなかったかも」と返してきました。

気づいたのは、「伝わらないこと=否定された」ではないということ

その後、彼は提案内容を見直し、導入効果を数字で補足した資料に作り直して再提出。
すると、上司からも「内容は面白いし、今度一緒に練り直してみよう」と反応があり、チームメンバーも協力してくれるようになったとのこと。

このやりとりから私自身も、「提案が通らない=否定された」ではなく、“伝え方”の課題かもしれない」ということを改めて実感しました。

伝える力があってこそ、想いは届く

彼の話を通して、人はつい「分かってくれるはず」「伝えたつもり」になってしまいがちですが、
実際には相手が納得できるような構成・根拠・背景を添えてこそ、初めて“伝わる”のだと痛感しました。

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◎ある経営者に教わった、「相談できる力こそ、現代の強さ」

先日、とある経営者の方とご一緒する機会がありました。
その方は70代ながらも現役で複数の会社を経営しており、私から見れば圧倒的な経験と実績を持つ“大先輩”です。

食事の席で、「今の若い人たちに何を一番求めますか?」と尋ねたとき、
その方は即答でこう言いました。

“素直に相談できる力”だね。これからの時代は、それが一番大事だと思ってるよ

昔と今では、“評価される力”が違う

その言葉を聞いて少し意外に思いました。
というのも、その世代の経営者は“自分で何とかすること”を美徳とする方が多い印象があったからです。

ですが、続く言葉に深く納得しました。

「昔は“我慢してやり切ること”が価値だった。でも今は、一人で抱えて結果が出ないより、チームで協力して成果を出せる人が活躍する時代なんだよ」

「助けを求められる力」は、弱さではなく“信頼を築く力”

経営者の話を聞いて、私自身も過去の自分を振り返りました。
何でも自分で背負って、結果的に遠回りしていたこと。
意地を張って相談できず、孤立感を抱いたこと。

でも、チームで動く仕事では、「相談すること」「頼ること」こそが、成果を上げるための一歩になる。
相談=弱さではなく、“協働の起点”であることに気づかされました。

ひとりで抱え込まずに、信頼できる誰かと話してみる

その経営者は最後にこう言ってくれました。

「誰かに頼れるってことは、自分と相手の関係をちゃんと築いてる証拠なんだよ。信頼って、そこから始まるんだ」

この言葉は、今でも私の胸に深く残っています。
相談できる力、人に頼る勇気。それはこれから社会に出る求職者の皆さんにも、必ず必要になる力だと感じています。


自分の“思い込み”を壊してくれるのは、他人の視点

こうして振り返ってみると、いろんな人との対話が、自分の考え方を柔らかくしてくれているなと感じます。

  • 自分の課題に気づかせてくれた同僚
  • 今の若手の不安を知れた後輩
  • 人生の先輩からの逆転の価値観

どれも、自分ひとりの視野ではたどり着けなかった気づきです。

答えは「一人で出さなくていい」。むしろ、一人で出そうとしなくていい。

就職活動、キャリアの選択、転職の決断。
どれも「人生の分岐点」だからこそ、誰しも迷います。

  • 「どんな仕事が自分に向いているのか分からない」
  • 「今の職場でこのまま続けて良いのか…不安」
  • 「転職したいけど、今より悪くなったらどうしよう」
  • 「キャリアチェンジしてゼロから挑戦してみたいけど、もう遅いかも…」

そうやって、一人で答えを出そうとすると、どんどん視野が狭くなり、思考が固まってしまうんです。

学生のあなたへ

初めて社会に出ようとしているなら、迷うのは当たり前です。
業界・職種・企業文化。。未知の世界で何が正解かなんて、最初から分かるわけがありません。

でも、「周りがこうだから」「とりあえず内定を取らなきゃ」と焦って、“自分に合わない正解”を選んでしまう人は多い。

そんなときこそ、先に社会に出た人に話を聞いてほしい
先輩やOB、インターン先、そして実際に現場で働いている人の話を通して、
あなた自身の「納得できる答え」が見えてくるはずです。

社会人で悩んでいるあなたへ

働き始めてから気づくことはたくさんあります。

  • 「思ってた仕事と違う」
  • 「成長できている気がしない」
  • 「評価されていない、認められていない」
  • 「このままでいいのか、将来が見えない」

こうしたモヤモヤを抱えている人は、本当に多いです。
ですが、「自分が悪いのかも」「我慢すればいい」と内に閉じ込めてしまうと、
気づいたら“選択肢を持たない自分”になってしまいます。

ぜひ、周りの信頼できる人に話してみてください
同僚でも、前の上司でも、全く違う業界の友人でも構いません。
あなたの悩みは、あなた一人のものじゃない。。対話の中に、ヒントが隠れていることは多いんです。

転職やキャリアチェンジを考えているあなたへ

転職を考えるきっかけは、決してネガティブなことばかりではありません。

  • 「このままじゃスキルが頭打ちになりそう」
  • 「もっと価値ある仕事をしたい」
  • 「ライフスタイルに合った働き方を実現したい」
  • 「別の分野で、もう一度挑戦してみたい」

でも、“今の職場を離れる”という決断には、必ず不安が伴います
だからこそ、一人で抱えないでください。

  • 自分では気づいていない「強み」を、他人は見抜いてくれます。
  • 自分が恐れている「リスク」も、対話を通じて現実的に整理できます。

相談する相手は、信頼できる転職経験者でも、キャリアカウンセラーでも、過去の上司でもいい。
誰かと話すことで、「選んでもいい未来」が見えてくるはずです。

自分の答えは、自分だけで出すものじゃなくていい

社会に出てから、私は何度も「自分の考えにこだわりすぎて、可能性を狭めていた」と感じる場面に出会いました。
でも、そのたびに“誰かとの会話”が、視野を広げ、新しい判断基準をくれました。

自分の中にある答えが正しいかどうかを確認するには、他人の視点が必要です。
一人で悩み抜くより、対話の中で解きほぐした方が、早く・深く・柔らかくなれます。

ひとりで決めなくていい、という“自由”

一人で考えていると、「こうするしかない」と思い込んでしまう。
でも、誰かと話せば、「そんな考えもあるのか」「自分はもっと選んでいいんだ」と思えてきます。

人生の節目こそ、“正解を探す旅”に誰かを巻き込んでみてください。
あなたの中にある迷いも、きっと誰かの言葉で輪郭が見えてくるはずです。

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