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「仕事はオモシロイ」面白いことが仕事につながる。元ソニーのプロデューサーが参画する理由(1/3)

岩井:よろしくお願いします。現在、事業戦略室室長としてご活躍されている稲葉さんのお話を通じてカインドウェアの魅力これから時代の働き方について、記事にまとめさせて頂けたらと思います。

稲葉:よろしくお願いします。

岩井:まずは、稲葉さんのこれまでのご経歴ついて聞かせてください。元々ソニーでプロデューサーをされていたと伺いました。

ロンドンの地下鉄でギターを弾いていた学生だった

株式会社カインドウェア 執行役員 事業戦略室室長 稲葉 瀧文

【経歴】
CBSソニー(現SONY MUSIC ENTERTAINMENT)在職中数々の賞を受賞。矢沢永吉、浜田省吾、ハウンドドッグ、五輪真弓、渡辺真知子、SHOGUNなどの宣伝プロデュース。坂上忍、久保田利伸、おニャン子クラブ、河合その子、渡辺美奈代、小林麻美、大木トオルなどの制作プロデュース。また作詞家として河合その子のデビュー曲「涙の茉莉花LOVE」で日本レコード大賞「作詞大賞」を受賞する。2000年からは韓国に映画会社を立ち上げ「韓国ドラマ」を日本に紹介、2002年には中国に進出をして「女子十二楽坊」をプロデュース、1STアルバムは、空前絶後の累計売上250万枚の世界的大ヒットを作り上げた。現在、ビジネスプロデューサーとして創業125年宮内庁御用達フォーマル・ウェア株式会社カインドウェアで執行役員&事業戦略室室長として在籍。また、各種ボランティア団体の理事として高齢者問題や幼児問題の援助・支援活動を行っている。

稲葉:少し遡ってお話しますね。僕は関西にある外国語大学に入ったんですね。大学に入って勉強しようと思ったんですが、当時は学園紛争がすごくて、入ったらデモばっかりやってたんですね。これはしかたないなと思い、**日本で英語を勉強するんだったら「イギリスへ行っちゃえ」**ということで、横浜から船に乗ってイギリスへ行ったんです。22歳の時ですね。

岩井:当時にしては破天荒な学生ですね・・・

稲葉:もう47,8年前ですのでまあ大変な時代ですよね。僕は横浜から船でソ連領土入って、シベリア鉄道に乗ってモスクワへ入って、今度はモスクワから飛行機でレニングラードを経由して多分スウェーデンかデンマークどっちかに入ったんですよ。それからロンドンのハリッジというという港に着いて、ロンドンに1年半ぐらいいたんです。1年半もいりゃ、さぞかし英語が達者になっただろうと思われるのですが、音楽に没頭していました。

岩井:その時に音楽の道を志したんですね。

稲葉:興味があったのはやっぱ音楽で自分が将来仕事に就くんだったら音楽関係がいいなというのが、大学時代にイメージがあったので、じゃあ本場の音楽を聴きに行こうかなと思ってイギリスに渡りました

プロデューサーという概念の無い時代に積上げたキャリア

稲葉:1年半向こうにいて、帰国して泊まっているホテルからソニーに電話入れたんですね。「優秀だから使ってくださいよ」と。「めちゃくちゃ優秀で、イギリスの経験が活きるから」と言ったら、じゃあCBSソニーというレコード会社行けば?と言われるままにCBSソニーに入ったと。その時から自分がプロデューサーという意識がすごくあったんですが、当時日本ではプロデューサーという概念がなかったのです。

岩井:そういう時代があるんですね。それにしても、自分を売り込む行動力がすごいですね。

稲葉:だからいわゆる上司は課長とか部長とが名刺で、みんな「私レコード会社の部長です」という時代。だから、プロデューサーという言葉に対して、みんなは「何なの、それは」と言ったところから始まったんで、プロデューサーの定義をまず僕が多分作ったのかなと。

たまたま時代がどんどん変わってきて、アメリカの映画がどんどん入ってきて、ファッションもイギリスとかフランスから入ってきて、日本人が刺激をものすごい受けた時代でした。「何やったって成功するんじゃないの?」という、最近のIT企業に似ている雰囲気が社会全体にあった。だから、チャレンジが許される時代だった。

僕もそのタイミングが良かったので、矢沢永吉からHOUND DOGの宣伝に関わり、浜田省吾っていうアーティストの宣伝に関わった。ただ宣伝だけでつまんないから、今度は製作に手を挙げて、制作プロデューサーをやりたいっていうことで、久保田利伸からおニャン子クラブを手がけることになったんです。

岩井:すごい・・・。私も知っているアーティストばかりです。。。

「仕事はオモシロイ」面白いことが一番仕事に繋がってる

稲葉:その後、ニューヨークへ、イエローブルースといわれる大木トオルに会いに行って、ニューヨークで彼と話し合って「僕が担当するから日本でデビューしてくれ」っていう話をしにいったんですね。

そのときに僕がとりあえず、日本では最初だと思うのですが、プロモーションビデオを撮ったんですよ。その撮影でマクサス・カンザスというライブハウスで大木さんのライブをやろうってことでマクサス・カンザスに入ってるニューヨークドールというパンクバンドを外して、大木トオルを勝手に入れたんです。そうしたら当日、店の前にヘルズエンジェルスが、ばーっと集まって大変なことに。

岩井:すごいですね。問題なかったですか、そんなことやって。

稲葉:だから地元のヤクザというか、ギャングに頼んでガードしてくれと。まるで映画ですよ。

岩井:それで一本撮れますね。笑

稲葉:この時に、そういう発想が許されるということと、僕の中に国境もルールも、また職業的な領域もあんまりないんだなと。結局、面白いことが一番仕事につながってる。仕事は面白いんだっていう意識がすごい強く芽生えたんですね。

ー2部へ続く

岩井:xd仕事はおもしろい。いや、面白いことが仕事につながっていく。そんな働き方をしてみるのは、まさに今必要なことなんじゃないでしょうか。自分にとって何が面白くてそれが求められるマーケットを見つける大切さを考えさせられます。

次回─

その後、稲葉さんがカインドウェアへ参画した理由を聞いていきます。応援よろしくお願いします!!

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