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KeepAliveのデザインシンキング手法「バーチャリティ」のご紹介

どうもこんばんみ!KeepAlive代表の成田です!今回は一風変わったデザインシンキングの考え方、「バーチャリティ(Virtuality)」をご紹介します。みなさんVR:Virtual Reality(仮想現実)とかAR:Augmented Reality(拡張現実)とかそれらしき単語は聞いたことがありますよね。KeepAliveではそれらと対義的な概念としてバーチャリティ:Virtuality(現実仮想あるいは現実仮装)という考え方をデザインシンキングに導入しています。さてバーチャリティとは一体何物なのでしょうか!?それではいってみましょう。


リアリティとバーチャリティ=ホントのようなウソとウソのようなホント、ホンモノっぽいニセモノとニセモノっぽいホンモノ

まずはこのお題に対して世の中の事象を仕分けるところから始まります。皆さんの身の回りのリアリティって何でしょうか。例えば映画や小説でリアルな描写、リアリティのある夢、現実味のある話などありますよね。これらはすべてホントようなウソです。最近のプレステやスマホのゲーム、本物っぽい3Dで没入感がすごいですよね。これもホンモノっぽいニセモノです。プロジェクションマッピングやホログラム。これも同様にニセモノです。もう少しローテクなものだとLEDの暖炉、造花、着ぐるみ、人形、ぬいぐるみ。これらも同様ですね。世の中こういったものに溢れています。

では反対にバーチャリティ、皆さんの身の回りにあるウソのようなホント、ニセモノっぽいホンモノって何でしょうか。わりと本気で考えましたが、代表格でいうと、


・ザ・ノンフィクションの内容(一応本当扱い)
カタカナで「ナイキ」って書かれたNikeのシューズ
・ウユニ塩湖の天空の鏡


みたい感じでしょうか。これらはありふれたリアリティよりもよっぽどインパクトがあると思います。ニセモノはホンモノになるために多大なる労力がかかりますが、ホンモノはそれを追及するまでもなくホンモノなのでちょっとニセモノの振りをするだけ(自然体であってもニセモノと認識できた時点)でサプライズとなります。これがバーチャリティの基本的な考え方です。

そこで、もう少し拡大解釈をするとより身近なものもバーチャリティと呼べるようになります。その解釈とは一言でいうと「リアルに近づけているわけではないが、なぜか仮想性を感じる」ものです。例に挙げると以下の通り。


・並木通りのイルミネーション(木が光っているだけ)
・合わせ鏡(無限の空間のように見える)
・複数のガラスに映りこんだ人(何人もいるように見える)


などです。なぜか幻想的であったり仮想性を感じてしまいますよね。分かり辛いのでもう少し別の角度で考えてみましょう。


・リモコンでタイマーを設定すると規定の時間にエアコンが動く
・部屋の照度に応じてテレビの輝度が変わる
・冷蔵庫を開けっぱなしにするとピーピー音が鳴る


これは日常で当たり前と感じていて仮想性も何も感じないかと思いますが、家電というモノ自体が自発的に行っているバーチャリティと言えます。よくパソコンの機嫌が悪いとか、冷蔵庫に怒られたとか言いますよね。でも別にモノ自体に人格も何もないしリアリティとして設計されたわけでもない。このアンニュイな状態がバーチャリティです。

つまりアナログであれデジタルであれ、モノが人間に対して別の表情を見せた時、人間は五感を通じてその変化を感じるわけです。そのモノが自然体であれ自発的であれ、なんらかの違いを訴えかけてきた時、人間はその変化や動きを動物のように認識・錯覚してしまうのです。

有料駐車場で駐車券を入れずに出口のバーが勝手に上がる際、「これ誰か遠隔操作してんのかな?」と思ったことがあるでしょう。これってただのナンバー識別で支払済みかをチェックしているだけですよね。これも一つのバーチャリティと言えます。

昨今アレクサとかSiriとか擬人化されたコンシェルジュ的なサービスがありますが、これは人間を模したリアリティで基本受動的です。何か訴えかければ何かをしてくれるロボット、それがスマートスピーカー系のリアリティです。対してバーチャリティの場合、モノが積極的に何かを訴えかけてくるのです。そこに擬人化は不要です。「アレクサ、電気つけて」ではなく、「照明が気を利かせて勝手に点いた」となります。


バーチャリティを下支えするテック

照明が気を利かせるには何が必要でしょうか。基本的にバーチャリティを取り巻くテックは「センシング技術」と「AI」、そしてモノ同士を協調動作させるための「ネットワーク技術」です。アレクサのような命令を受けてから処理する「受動実行」ではなく、「AIによる能動実行」センタライズされた集中管理より、「自律分散ネットワークでありP2P」となります。自律分散ネットワークによるプロダクトデザインについてまた別の機会に詳述しようと思います。


プロダクトデザインの中のバーチャリティ

デザインシンキングの中でWOW要素であったりコア体験であったり検討することがあると思います。その際にプロダクトにバーチャルリアリティを追及したコンテンツを用意のも良いですがバーチャリティを追及してみても面白いものです。基本的にリアリティよりバーチャリティの方がコストや労力を抑えることができることが多いです。また、ビジネスデザイン全体としてバーチャリティは特に悪目立ちもせず鬱陶しくなく、自然に施策に溶け込むレセプター要素となります。レセプターについては過去記事をご覧ください。

皆さんのお手持ちの企画やプロダクトをバーチャリティで自律させてみませんか?


さいごに

今回はちょっと抽象的で難しい話となってしまいましたが、前回のコンテキスト・ウィービングと同様にバーチャリティもKeepAliveのデザインシンキングにおける上級テクニックになります。ワークショップ上級編では取り上げますので是非お問合せください!

KeepAlive成田でした!ではまた!

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