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先ほど、32回目のシステムD研究会が終わりました。今回から、「有事の時の生き残り方」というテーマでオープンミーティングを開催することにしました。今回は、経済危機編。テーマとしては、国家破たんや金融恐慌、デフォルトなど、大きなテーマになりがちですが、戦後直後に実際に起こった「預金封鎖」「新円切替」などの事例を元に、当時の混乱と、現在の危機の予兆を照らし合わせ、起こる可能性とその対策について話し合いました。金融や経済の話は、煙に巻いたような話が多く、そのこと自体、正しく、冷静に見ることは難しいですが、結局のところ、その1946年に起きた預金封鎖は、戦後の日本にハイパーインフレを引き起こし、多くの餓死者を出す程、国家危機を引き起こした出来事でした。当時、蔵相だった渋沢敬三氏の証言が衝撃的でした。「財産税徴収の必要性」が本当の目的だったということ。つまり、戦争で重ねた借金の返済を瀕死の状態であった国民に負わせる極悪非道なものでした。当時、その思惑を知る日本人は殆どいなかったことでしょう。突然、宣告された「預金封鎖」。現代においても、世界経済の張りつめた事態から、明日、それが全く起こらないということは、一切否定できない状況であることを、私たちは知っていないといけない、そのようなことを認識できた機会でした。様々議論の中で、こうしていこう、こうあるべき、という前向きな意見も出て、とても良い機会となりました。

次回は、4月22日(金)「有事の時の生き残り方(災害編)」です。ぜひ、皆さんと、気付きを元に、行動に移していきたいと思います。ありがとうございます。