はじめまして、HR本部の齋藤です。
今回はエンジニアリングマネージャーへのインタビューを通して、アイスタイルグループで働くエンジニアリングマネージャーの仕事や想いについてお伝えしていきます。開発部門のマネジメント層にどんな人がいて、どんな風に仕事をしているのかを知っていただける機会になるといいなと思っています。
@cosmeというBtoCサービスのイメージが強い弊社ですが、今回は、@cosmeのデータベースを可視化したBtoBサービス「ブランドオフィシャル」の立ち上げ期から開発に携わってきた、エンジニアリングマネージャーの鈴木にざっくばらんに質問をぶつけてみました!是非ぜひ最後までご覧ください!
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【目次】
1.エンジニアリングマネージャーの仕事とやりがい
2.ブランドオフィシャルの開発話
3.ブランドオフィシャルの今後の展望
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株式会社アイスタイル テクノロジーセンター BXシステム開発部 部長 鈴木
SIer数社にて主に金融系、web系システム、業務システムのPMとして従事したのちアイスタイルに入社。入社後は、ネイティブアプリを担当後、現在は、弊社が中長期事業戦略として掲げているビューティープラットフォームの構築、主にToB(ブランド、リテール、スペシャリスト等々)向けサービスの開発責任者としてエンジニアリングマネジメント、組織マネジメントを担当。その中でも、ブランドオフィシャルは、2019年9月26日に開催された「@cosme Partner Conference 2019」で代表の吉松が話した通り、事業の柱として今弊社で注力しているサービス。
1.エンジニアリングマネージャーの仕事とやりがい
ー鈴木さん、まずは入社前までのご経歴について教えて頂けますか?
はい、入社前は、SIer数社で主に金融系(情報系、勘定系、バンキングアプリ)、Web系システム(EC、BI)、業務システム(製造業、通信系など)のプロジェクトマネジャーを10年以上担当してきました。その後、2016年にアイスタイルに入社しました。
ー幅広い分野でプロジェクトマネージャーをされてきたんですね!
ー鈴木さんが部長をされているBXシステム開発部のミッションは何ですか?また、アイスタイルのエンジニアリングマネージャーのお仕事についても教えて下さい!
ミッションは、「ブランドの体験をより良くしていくため、開発コストを意識し安定したシステム開発/運用を行う」、BX=Brand Experience(ブランド エクスペリエンス)セグメントのシステム開発全般を担当します。
その他のセグメントだと、UX(=ユーザーエクスペリエンス)やRX(=リアルエクスペリエンス)等のセグメントもありますが、BXが担当しているサービスは、ブランドオフィシャルを始めとするToB向けのサービスが多い部署となります。
エンジニアリングマネージャーの業務は、新規事業(プロジェクト)の相談、プロジェクトの推進、組織マネジメント、採用、育成、予算策定・管理が主な部分になります。
ーエンジニアリングマネージャーのお仕事として、やりがいに感じる部分はどこですか?
システム開発/運用には、信頼性、可用性、保守性、安全性と日々のエンジニア努力が必要です。日々の地味な作業も大切な役割だと考えています。その一つ一つがサービスを支えている根底となるため、新規機能開発ばかりが重要ではないと思います。
そんな日々の業務の中で当部の担当スタッフが、他部門/ユーザ/クライアントから誉められた際が、とても嬉しいです。各スタッフが自分で考え、対応し、「ありがとう」という言葉を頂けるのは、大変誇らしいし周りのスタッフにも良い影響を与え、相乗効果が生まれると思います。
そしてやはり、会社(事業)への貢献をダイレクトに感じられる部分かと思います。
ブランドオフィシャルは、会社として現在最も注力しているサービスで、やはり社内、世間の注目も高いサービスですので、そのサービスをより良くしていく最前線で携われるのは、プレッシャーもありますが、ブランド・ユーザーの体験を良くしてく未来を想像すると楽しい気持ちになります。
ー逆にここが大変だな、と感じる部分はどこですか?
私の場合、部長とマネージャーを兼務していて、業務の幅が広い部分が少し辛いところかなぁと思います。現場のプロジェクト進行や、問い合わせの窓口、障害対応、各部門との調整などをしながら組織マネジメントについての戦略策定や、テクノロジーセンター全体の課題に向き合う必要があり、時間を効率的に使うにはというのが最近の私の課題です。裁量が大きくやりがいがある反面、現在は兼務で忙しい日々なので、正直早くマネージャーが増えると嬉しいなと思います(笑)
2.ブランドオフィシャルの開発話
ー成長中のBtoBサービスの柱、ブランドオフィシャルについて立ち上がった背景やサービス内容を教えて下さい!
これは、弊社代表の吉松の考えでもあるのですが、情報の主導権がブランド側から生活者側へ移行した今、ブランドにとって生活者理解は大きな課題となっています。
そこで、「今後もブランド側と生活者側のよりよい出会いを実現したいと考えた結果、@cosmeのデータベースを可視化することが重要」と考え、新たなプラットフォームサービスとして「ブランドオフィシャル」がスタートしました。
なぜデータベースの可視化がブランドと生活者の相互理解につながるのかといえば、そこに「@cosmeだからこそ見えるデータがあるから」です。
@cosmeと@cosme SHOPPING、@cosme STOREはユーザーデータと購買データを同じデータベースで一元管理しているため、全てのユーザーIDとプロダクトID(商品情報)がつながっています。
ブランドは顧客データを自社で保有しているものの、ユーザーが他にどのブランドに興味を持ち、どのような商品を利用しているのかまでは把握できていません。しかし、@cosmeのデータベースを使えば、こうしたユーザーを深堀りした情報まで分析することが可能になります。つまり、@cosmeのデータベースを可視化することは、化粧品ブランドとユーザーの関係性を可視化することに繋がり、我々の実現したいVision「生活者中心の市場創造」に近づくと考えています。
尚、「ブランドオフィシャル」立ち上げ時のサービス内容、システムアーキテクチャについてはこちらをご確認下さい。
ーブランドオフィシャルの開発における、最近のトピックはありますか?
やはり、2020年1月にローンチした、「ブランドエンゲージメントランク※1」「ユーザーグロースマップ※2」の開発プロジェクトですね。
・スケジュールがタイトな中、アイスタイルで扱っているデータを集計する基盤開発と、集計データを表現するアプリケーション開発を並行で行う必要があったこと
・インフラ / バックエンド / フロントエンド / デザイン などチームの垣根を超えた総勢30名を超えるメンバーで開発進行していたこと
上記2点は、これまでの経験にない規模での開発プロジェクトであり、限られた時間の中で要件のすり合わせを行ったり、発生したトラブルへの対処など、物事を判断する意思決定のスピードなど、多くのことを求められるポジションでしたので、そういったことを愚直に対応し、無事にリリースを迎えられたというのは、他では得難い経験だったのではないかと思います。
※1「ブランドエンゲージメントランク」・・・商品の購入やコンテンツの閲覧、クチコミ投稿などのアクションをもとに、ブランドとユーザーの関係性をS~Eまで6階層のピラミッド型で表示する機能
※2「ユーザーグロースマップ」・・・各ランクのユーザーがどんなコンテンツや他社ブランドに関心があるのかについて詳細データを確認できるほか、一人ひとりのユーザーが、どんなブランド情報に接し、それから何日で購入に至ったのかを視覚的に表現する機能
3.ブランドオフィシャルの今後の展望
ー今後のブランドオフィシャルの展望について教えてください!
2019年9月に開催した「@cosme Partner Conference 2019」にて、代表の吉松から発表がありましたように、今後アイスタイルは、取り扱っている様々なデータを可視化することに、より一層注力していくことになると思います。具体的には、オフラインイベントのデータや@cosme Beauty Day に関する施策データなどをブランドオフィシャルに反映させる計画を進めています。
可視化するデータベースが増える程、オンライン/オフラインの垣根を越えたブランドと生活者のより良い出会いの実現に繋がると考えています。
※「@cosme Beauty Day」…12月上旬に@cosme公式通販サイト「@cosme SHOPPING」にて行われる期間限定のスペシャルイベント
ー最後に、鈴木さんご自身が今後アイスタイルでやっていきたい事は何ですか?その実現のためにどのような仲間と働きたいですか?
アイスタイルでは、「MARKET DESIGN COMPANY」と称している通り、今後も市場に新しい可能性を提案していく企業でありたいと考えています。そのためには、礎をささえるテクノロジーの組織を強くしていく必要があります。多くの企業で課題があるように、アイスタイルでもテクノロジーの課題があります。その課題を一緒に解決頂ける仲間を募集しています。特にエンジニアリングマネージャーに少しでも興味ありましたらお話を伺えればと思います。
ー鈴木さん、ありがとうございました!
いかがでしたでしょうか?
エンジニアリングマネージャーとしてのやりがいや、BtoBサービス ブランドオフィシャルの可能性について深く知る事ができたと思います。
「生活者中心の市場創造」というVision実現のために、私たちは日々膨大な生活者のデータベース集めていますが、その集めたデータを可視化しブランドに提供する事ができる新しいプラットフォームがブランドオフィシャルであり、ブランドとユーザーの双方にとって本当に価値のあるサービスになり得るのだと、改めて感じました。
■こんな方と一緒に働きたい!
・能動的に周りを巻き込んで問題解決に取り組める方
・チームで開発することに対して協調性を持って自ら取り組める方
・目標達成のためにやるべきことを逆算して考えられる方
・チームワークやコミュニケーションを大切に考える方
・生産性向上のための情報共有方法について一緒に考えて頂ける方
最後までお読みいただきありがとうございました。