今回は、データテクノロジー事業本部 D2Cストラテジーチーム シニアマネージャー「渋沢 亮太」をインタビュー。
前職での多岐に渡る経験を活かし、1年で年商30億円を超えるチームを作り、現在も成長させ続けている彼がどんなキャリアを積んできたのかに迫りました。
渋沢 亮太(Ryota Shibusawa)/データテクノロジー事業本部 D2Cストラテジーチーム シニアマネージャー
大学卒業後、生活雑貨業界大手メーカーへ新卒入社。Eコマース部署の立ち上げから、サイト制作、仕入、物流、分析、ファイナンス、楽天市場・Amazon・Yahooのモール展開など、Eコマースに関わるあらゆる業務を実務レベルで習得。その後、『もっと店舗や商品の魅力を発信して販売したい』と思ったことをきっかけに、イングリウッドへジョインした。
『モノ作りがしたい』これが根っこにあるから学んだスキル、選んだ仕事
ーーイングリウッドにジョインするまでの経歴を教えてください
「私は昔から『モノ作りに携われる仕事がしたい』と思っていたこともあり、大学時代にはコーディングや画像編集ソフトを使って、Webサイトを制作したりしていました。
当時はまだ、HTMLを使える人材はそんなに多くない時代で。卒業後は、こうした学生時代の経験を活かせる環境で働こうと考え、生活雑貨業界の大手メーカーへ就職。
最初はWebサイトの管理を行なうポジションを担当するはずでしたが、ある時、当時の社長から『通販事業を担当しないか』というお話をいただき、そこから約9年間EC事業の担当者としてEコマース事業に従事しました。」
ーー前職では、具体的にどんなお仕事をされたんですか?
「子供向けの玩具・雑貨の店舗をショッピングモール内に9店舗ほど持つ小売店のEC担当として、始めにECサイトを立ち上げ、既存商品の販売で売り上げを徐々に伸ばしていきました。
しかし、この業態の展開は段々と事業を縮小することになり、結果的に残ったのが私が担当していたEC事業。
そのため、大幅な事業の縮小が行われた後は、1人で商品の仕入れから販売、在庫管理までを担当するようになりました。
ECサイトで商品を売るための1から10まで全て、自分の手で行なうようになっていったんです。」
IGへの入社の決め手は『チャレンジができる企業』だと感じたから
ーー転職を考えたきっかけを教えてください
「Eコマース事業に携われているのに『(商品を)仕入れて、売る』という所しかできていないな、と思ったのが転職を考えたきっかけですね。
ある時、もっとお店や商品について知ってもらいたい、魅力を発信しながら販売したい、と思ったんです。
生活雑貨メーカーならではかもしれませんが、500円や1,000円の商品に対してインターネット上で集客目的の広告宣伝費を掛けることがなかなかできない。そのため、当たり前ですが、広告宣伝の知見が会社にはありませんでした。
そして、せっかくEコマース事業をやっているのに、インターネット広告を出したり、プロモーションをかけたりすることができない環境にジレンマを感じるようになっていき。『もっとチャレンジしたいな』という思いが、日に日に強くなりました。」
ーーイングリウッドへの入社理由を教えてください
「1人が任せてもらえる仕事の範囲が広く、『イングリウッドでならチャレンジができそうだな』と感じたのが入社の決め手です。
しかも、私は前職での経験しかなく、Eコマースに関して、割と偏った知識しか持っていませんでした。
だから、当時既にいくつもの会社のコンサルティングを行なっていたイングリウッドでなら、『様々な企業の通販事業を見ることができる』と考え、そこに大きな魅力を感じて入社したんです。」
入社後はコンサルティング業務に加え、制作など彼が元々行なってきたことを活かせる場面も多々あった。新しいチャレンジだけではなく、こうしてそれまでの経験を活かせる環境があったことも、イングリウッドへ入社を決めた要因の一つだったという。
IGが大きく成長するタイミングでのジョイン。そして作り上げた1つの“チーム”
ーー渋沢さんがジョインされた当時、IGは大きな成長を遂げている真っ只中。やはり大変なことも多かったのでは?
「最初の1年は、とにかく忙しくて、大変なことも多かったですね。
今のように事業部やチームが細分化されていなかったこともあり、初めはセルフディレクションっていうのかな?クライアント様の所へヒアリングにいき、最適なものを自分で作る、というのをひたすら行なう日々。
そんな中、最大で新規の事業・サイト立ち上げ案件を4つ持つこともあり、当時はまだ人も少なかったので、誰かに任せるとか、仕事を振るとかができず、1人であらゆる業務を必死でこなしていました。
もちろん、なんとかやりきりましたが、当時はクライアントワークの経験が無い中での挑戦でもあったので、変な話今振り返るとビジネスマナーすらちゃんとできてなかったなぁと思います(笑)。」
ーーその後、今のように組織・チームを作ることに注力していったんでしょうか?
「そうですね。メンバーが続々とジョインしていく中で自然と私がマネジメント側として動かなければならないシーンが増えていき、徐々に組織・チーム作りに注力するようになっていきました。
ただ、前職ではマネジメントの経験がなかったため、初めは『どうやって業務を渡したらメンバーが動きやすくなるか』、『どのようにしてメンバーの成長を図るか』というのが全然考えられていなくて…。そこは、単純に苦労しましたね。
『どこからどこまでを教えて、何を自分で考えさせるか』を常に考える日々。当時は、未経験の人が入社することも多く、仕事をなかなか周りのメンバーにふれなかったというのもあります。
それまで自分一人で色々な業務を行なっていた分、周りにうまく仕事を任せることができなかったんです。
このように初動で人員体制をしっかり構築できなかったという点は、反省というか後悔が残るところでもあります。」
メンバーひとりひとりの動きや、チームの成果をどうやって最大化させるかが、当時は全然分からなかったと話す渋沢。
しかし、マネジメント経験がない中でも、チームをまとめるポジションに携わらせてもらえたことが彼にとっては大きな経験、成長できる機会になったという。
ーーなるほど、こうしてマネジメント経験を積み。今の“D2Cストラテジーチーム”を作り上げてきたんですね
「そうですね。段々マネジメントのやり方がわかってきたかなと思うのが、メンバーを信頼して(仕事・業務)を任せる、ということができるようになってきたところ。
『ここが結構、マネジメントの“みそ(大事な所)”なのかな』と個人的には思っています。
また、成長フェーズに合わせて優秀な人が入社してくれたのも大きいです。分野によっては、私よりも詳しいことや得意なことがある人がチームに加わってくれたので、自分の手を離して業務を任せられるようになりました。
ちなみに、私が(現)D2Cストラテジーチームの立ち上げを行なったわけではありません。」
ーーそうなんですか!?渋沢さんが立ち上げたチームなのかと思っていました…!
「事業としての立ち上げは、今も同チームで活躍してくれている山本が社内外のサポートを受けながら行ないました。
私がD2Cストラテジーチームへ携わるようになったのは、立ち上げて間もない頃でしたが、初めは入社後所属していた今のテックソリューションチームと掛け持ちをする形でアサインされたんです。
そして、アサインされてから半年ほど経った頃、D2Cストラテジーチームに専属のマネージャーとして正式に異動しました。」
普通の人間だからできるチーム作り
ーーちなみに、どんな思いで“D2Cストラテジーチーム”を作ってきたのか、まとめてきたのか、なども教えてください
「うーん、どんな思いで…。っていうより、まずこれを伝えたいかなぁ。
私は普通の人間なんです。尖った特技もなく、割となんでも70点、80点まではできる人間。
だからこそ、私よりもできる人ってたくさんいて、その人たちを信頼して任せることができるようになったから、“D2Cストラテジーチーム”をいい状態でまとめられているんだと思います。
また、最近では『こうしたポテンシャルが高いメンバーに、最大に成長してもらうためにはどうしたらいいか』というのをよく考えていますね。
色々なことを任せた方が成長にも繋がると思うんですよ。
無責任な言葉に聞こえるかもしれませんが、仕事を丸投げするのとは違くて。成長のために任せた仕事で、何か悪いことがあれば私のせい、良い結果が出ればその人のおかげという感覚でいます。
ミスを恐れずに仕事ができる、チャレンジができる環境を作ることを意識しているんです。」
ーーマネジメントを行なう上での失敗談や、課題だと感じたことはありますか?
「ん〜…。実は、私自身には発信力はあまりなく、人を引っ張っていくのも苦手です。
だから『何かあれば責任を取るから、自由にやっていいよ』と、どっしりと構えているタイプ。
自分の背中を見せるというか、『私の持っている知識や経験で話せることは何でも教えるから、一緒に成長していこうぜ!』っていう考え方ですね。
そのため、引っ張っていってもらわないと成長できないというタイプの人にはあわない。この部分は失敗というか、努力不足だなぁと感じています。」
ーーそういう時はどのようにカバー(フォロー)するんですか?
「今でいうと、周りをぐいぐい巻き込んで事業を引っ張っていってくれる黒田くんが代わりにそうした役割を担ってくれていますね。というか、信頼して任せています。
チームのさらなる成長を考える上で、私と合う人や同じタイプの人だけを入れても意味がない。組織の成長には変化が必要だと思うんです。
だから、一緒に働いているメンバーには刺激を与えあい、お互いを高めあえる存在でいてほしい。そういう意味では、今後も私より優秀な人にジョインしてほしいですね。
D2Cストラテジーチームのメンバーには、私を越えて、出世していってほしいと思っています。」
ーー『自分を越えてほしい…』なんてなんだか、かっこいいですね!
「いやいや。自分ががすごく普通の人間だからこそ、私よりもみんなの方が高いところを目指せると本気で思っています。」
▼黒田さんのインタビュー記事はこちら
1年で年商30億円を超えるチームを作り、今なお成長させ続けている
ーー渋沢さんがジョインされてから、D2Cストラテジーチームはどんな成果を出してきたんでしょうか?
「D2Cストラテジーチームを、1年で年商30億円を超えるチームにすることができました。
また、現在あるクライアント様の通販事業を3期連続で任せていただいていて、初年度の売り上げに対して3期目には5倍以上大きくなりました。
そして4期目には、さらに売り上げを増やし、100億円を越えられるようにしたいと思っています。
さらに、新たなクライアント様とタッグを組み、商品開発も積極的に行なっていく予定です。」
この急成長にも動じずに成果を上げられたのは、今までEコマースにおいて、あらゆる経験を積んでこれたからだと彼は話す。
イングリウッドでのマネジメント経験も含め、無駄な経験は一つもない、と過去を振り返って語ってくれた。
IGの中に“D2Cストラテジーチームのメンバー”で一つの会社を作りたい
ーーこれからチームとして、または個人として成し遂げたいことを教えてください
「個人的にはイングリウッドの中に、小さい会社を作りたいと思っています。
それが“D2Cストラテジーチームのメンバー”だけで成り立つくらいの組織にしたいですね。このチームだけを切り出しても一つの会社としてまとめられる、なんでもできるような組織を作りたい。
幅広い業務が行えるメンバーが揃っているので、今すでにそれに近い状態ではあるんです。
20〜30名体制のチームが作れる土台ができた。だから、これからさらに人を増やし、事業も拡大していこうと思っています。」
『Eコマースを極めたい人』をウォンテッド!!
ーー最後に、渋沢さんはどんな人をウォンテッドしたいですか?
「『Eコマースを極めたい人』をウォンテッドしたいですね。
クライアント様に寄り添って、良い商品を発売し、自分達の作った商品に愛情を持って売り上げを上げていくことにやりがいを感じられるメンバーを増やしていきたい。
また、先程お伝えしましたが、これからクライアント様と商品開発を行なっていく場面も増えていくので、トレンドをおさえた商品開発ができる人がチームに増えていってほしいなぁとも思います。」