「元気出してこー!声出してこー!」
目覚まし代わりに聞こえてくるそのかけ声は、恐らく近所の中学校の生徒たちが部活に励んでいる声だろう。
汗を流して声を出しながら一生懸命走る。上手になるために一生懸命頑張る。数年前までの私にとっては当たり前のような日常だったそれが、今では迷惑な目覚ましとなっている。
時刻は午前10時。今日は金曜日だ。
散々飲み散らかして就寝したのが朝の6時だったことを考えると、まずまずの早起きではあると言えよう。
洗面台へと向かう。
「去年は今より15kg痩せていた。」
頑張っていた頃の、過去の栄光にすがることでしか正面から向き合えない自分の顔がそこには映る。
二日酔いも相まって、とてもじゃないが直視できる顔ではない。
鏡に映ったモンスターのおかげで目が覚めた私は歯を磨きながらSNSをチェックする。
数年前までの私にとっては、日常が充実していたが故にSNSなど迷惑そのものでしかなかったが、今ではありがたい時間つぶしとなっている。
とはいいつつも、目に映るのは自己顕示欲と自己承認欲求の塊のような投稿ばかりだ。
とてもじゃないが醜くて見ていられない。これなら鏡に映ったモンスターを見ていたほうがマシだ。
「SNSでアピールするために友達と遊んでるだけじゃんこんなの...」
自分の寂しさを紛らわすための強がりと虚栄心にまみれたセリフを歯磨き粉と一緒に吐き出し、自室へと再び戻る。
とはいえ、今日は金曜日だ。
貴重な金曜日を何の予定もなく一人で過ごすのも気が引ける。
しかし、残念なことに私には友人と呼べる存在がいない。
どうしようもない気持ちでインターン先の社員に連絡をしてみる。
「金曜日だし、皆でマリカすべ!!!」
信じがたいことにあっさりとOKが下りた。
こんにちは。インターン生の高木です。
ということで、先日第1回社内ゲーム大会を開催してきました。その様子をお届けします。
~用意するもの~
・ニンテンドースイッチ
・コントローラー×必要人数分
・遊びたいソフト(今回はマリオカート)
・軽食(お寿司がオススメ)
・多少のお酒(「酔っ払ってるから負けた」という言い訳が出来ないよう控えめに)
都合がいいことに、私が「友達が出来た時のため」に購入しておいたコントローラが沢山ありました。
(※先日増床した4F会議室のモニターがべらぼうにデカいので、みんなでゲームをするのに◎)
~マリオカートがおすすめな理由~
・大体みんな知ってる
・ファミコン・ゲームキューブとハードは違えど、大体みんなやったことがある
・初心者でも補助機能があるので楽しめる
・初心者でも運転免許を持ってればそれなりに出来る
・上手く出来なくても楽しい
・終業後の1時間だけでも十分楽しめる
さっそくマリオカートをやりませう!!
初めてスイッチをプレイする、ファミコン世代のマネージャー陣もこの笑顔です。
最初は私含め3人で始まったマリオカート大会でしたが...
入れ替わり立ち代わり沢山の社員さんが来てくださいました!
社員の皆さんが、夏休みの金曜日の夜に何も予定のない寂しいインターン生と一緒に遊んでくれる優しい職場です。