1
/
5

e-casebook LIVE配信の撮影裏側に密着—ハート・オーガナイゼーション開発チーム・中条井紅インタビュー

今回は、2月28日(金)19:00にe-casebook LIVEでWeb配信された「OFDI(血管内画像診断装置)を活用して石灰化病変を攻略する」という講義形式のライブの裏側を密着取材しました。京都のホテルの一室から、講師の中村先生によるカテーテル治療法の講義を撮影しリアルタイムで全国放送。そのときオフィス側のエンジニアスタッフは何をしているのでしょうか?

オフィス編と題して、病院や会場にいる現地スタッフとやりとりを行うエンジニア・中条井紅(なかじょう いく)さんにインタビューをしました!
※この記事は2020/03/23に投稿しました。

e-casebook LIVEとは

e-casebook LIVEは、専門医のライブ研究会の手術や治療の映像をインターネットでライブ配信できるサービスです。これまで、距離や時間の制約で研究会への参加が難しかった日本中・世界中の医師が、リアルタイムでライブ研究会の模様をインターネットを通じて視聴しながら議論に参加できるようになり、専門医の治療技術・経験の共有を促進します。

タイムスケジュール

この日は、ライブチームから映像監督、カメラマン、スイッチャーの3名と、営業1名が撮影会場の京都のホテルに赴き、先生の撮影をします。一方、大阪の弊社オフィスでは、中条さんが映像・音声のチェックを担当し、何か問題が起こったときのため待機スタッフ2名もスタンバイしています。

16:00-16:30 リハーサル

現地スタッフはお昼から会場入りし、撮影セッティング済みの状態です。
その現地スタッフと中条さんがリハーサルを行います。まだ講師の中村先生は到着されていないので、スタッフが代わりに先生になったつもりで喋ったり、仮スライドを流したりします。
中条さんがチェックする項目は、以下のとおり。
・映像の動作チェック
・音声のチェック(音が小さい、音割れ)
・映像と音声にズレはないか(リップシンクのチェック)
・映像が暗くないか


中条:現地スタッフとのやり取りはSlackや電話で行います。ライブの種類は、①手術室から手術の様子をリアルタイムで配信する手術ライブ、②先生がご用意されたスライドを見せながら講義を行うレクチャーライブ、③複数の先生同士で過去の症例スライドを見ながら症例検討を行う症例検討ライブ、の3つがあり、ライブによっては本番ギリギリまでリハーサル・チェックをしていることもあります。今日のライブは②のレクチャーライブなので安定した配信ができます。リハーサルも問題がなく、早く終わりました。このあとは休憩(別の仕事に従事)し、本番の1時間前から直前チェックをします。


中条:ライブ配信時に何をするのかのTo Doリストをテンプレートで作っていて、タスク忘れを防いでいます。

18:00-19:00 直前チェック

ライブ配信後に送信するアンケートの内容変更があったそうで、ギリギリまで対応されていました。エンジニアの糸永さんにも、その反映作業もやってもらっているそうです。


中条:e-casebookのライブページをオープンにするのは本番2、3分前です。1分前には動画モードに切り替えます。現地スタッフが映像を流せばe-casebook上で全国放送される、という状態にします。

19:00-20:30 本番

ついにドキドキのライブ配信が始まりました!中村先生もキリっとしてますね!


中条:ライブが始まってしまえば、音声をひたすら聞き、映像の乱れはないかチェック。気付いたことがあれば現地スタッフに伝えるという流れになります。


中条:先生が作ったスライドも配信するのですが、動画入りだったり、アニメーション機能を使っていたりと、めちゃくちゃ凝っています。


中条:今日のライブでは、視聴者への質疑応答はライブの最後に講師の中村先生がまとめて行っています。e-casebookのチャット画面からきた質問に答えたり、アンケート機能を使って視聴者に質問を投げてみたりできます。


中条:実は今回、いつもよりビットレート(1秒間に送受信できるデータ量)を上げて配信しているんです。以前、元の医用画像と比べると配信した画像は劣化しているという意見が出て、今回の本番では画質を上げてどうなるか試しています。以下の画像のように、カテーテル治療では細い血管の様子まで見えないといけないので、高い画質で放送する、というのが我々の使命です。

20:30-20:40 アンケートメール送信

ライブ終了予定時刻は20:00でしたが、少し延長し20:30にライブが終了しました。
ほっとひと息つく間もなく、ライブ前に作成していたアンケートを本日のライブ視聴者に送信するのも中条さんの仕事です。

中条:まず、今日のライブ視聴者のデータを抽出します。今日は延べ108人の方に見ていただきました。この方々に向けてメールをセットします。Gmailを使って宛先など手打ち入力しているので、毎回送信ボタンを押すのが怖いです(笑)


中条:メールのセットができたら金内さんに宛先、文面を確認してもらいます。これを送信して、僕の今日の仕事はおしまいです!

中条さん、お疲れ様でした!

【番外編】オンライン解説者が参加したライブは何をしているの?


今回のライブ配信は講義形式でしたが、ライブによっては、上記の写真のようにWeb上で解説者(コメンテーター)を入れて配信することもあります。例えば、撮影場所はA県、コメンテーターはB県(もしくは国外)からオンラインで参加し、それらの映像を合わせて配信するという形です。
Webコメンテーター付きのライブでは中条さんが何をしているのか伺いました!


中条:Skywayというビデオチャットツールを使ってコメンテーターの先生方とやりとりしています。WebRTC(※)という技術を使っているので自分たちで改造できます。上記の写真がその画面で、僕がオリジナルで作りました。先生方の映像や音声の状況、回線状況が一目で分かるようにレイアウトしています。

※Web Real-Time Communicationsの略。Webブラウザにプラグインを追加することなく、Webブラウザ上でリアルタイムコミュニケーションを可能にするオープンフレームワーク


中条:医師の先生は忙しく、本番当日のリハーサルの時間がとれないこともあるので、事前にマンツーマンでe-casebookの使い方の説明をしています。本番中にコメンテーターの先生の映像に何か問題があった場合、e-casebook上に設けた待機ルームに移動してもらい、問題解決するよう先生と一緒に僕がサポートします。


e-casebookのライブ配信は現地スタッフのみならず、バックスタッフのサポートの手厚さがよくわかりました!ユーザーである医師の先生方からもご好評いただいているe-casebook LIVE。
医療業界を変える仲間として、ぜひ一緒に働いてみませんか?

現在ハート・オーガナイゼーションでは、新たな仲間を以下の職種で募集しています。
ご興味のある方は、下記よりお問い合わせください。

■職種
・Webプロダクト開発エンジニア(大阪勤務)
・Webデザイナー(大阪勤務)
・セールス(東京/大阪勤務)
・映像配信エンジニア(大阪勤務)

■採用ページ
https://www.heartorg.co.jp/careers
※ご応募の際は「Wantedlyを見た」と記載してください

株式会社ハート・オーガナイゼーション's job postings
5 Likes
5 Likes

Weekly ranking

Show other rankings