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グノシーの記事配信アルゴリズムが変わった!改善までのストーリーをご紹介します。

 こんにちは。先日公開いたしました「Gunosy 第7期 下半期締会」の表彰式で受賞したメンバーへのインタビュー記事vol.1をお送りします。

 今回は、BESTカイゼンAWARDを受賞した阿部さんにお話を伺ってきました。受賞した瞬間の事や成果に繋がった業務についてご紹介しています。ぜひ、ご覧ください。

阿部さん/Gunosy Tech Lab DR & MLOpsチーム
新卒で株式会社サイバーエージェントに入社し、広告配信の最適化などに従事。2016年Gunosy入社。現在は、Gunosy Tech Lab DR & MLOpsチームにてデータ基盤の作成や全社横断的なデータ分析を担当している。

第7期下半期を振り返って

- 表彰の対象となった半期に担当されていた業務を教えてください
 当初はメディアデータ分析部の分析チームに所属し、主に「グノシー」アプリ内で配信する記事のリストを生成するアルゴリズムなどを担当していました。その後、データ基盤構築の専門組織として設立されたDRE*1チームに参画することになり、プロダクトが持つデータの整理、管理、品質保証を一貫して行っていました。

 今期、DREチームのメンバーはGunosy Tech Lab*2所属になりました。僕ももちろん同部署で引き続きデータ管理を担当しています。Gunosy Tech Lab所属になり基本的に働き方の変化はありませんが、メディアと広告、両事業の数値を見るようになったので、前よりもさらに全社的に取り組めていると感じます。

 今回の受賞は、分析やデータ管理の経験者という点もありますが、事業成長に繋がる業務改善を行えたことが大きく関係していると思っています。

受賞の理由は継続すること

- 受賞者として名前が呼ばれた時の気持ちを教えてください

 突然のことだったので少し戸惑いながら壇上に向かいました(笑)評価いただいた業務には、長い時間かけて取り組み、たくさん苦労もあったので、その業務が評価いただけたことは純粋に嬉しいです。同僚からも”おめでとう”、”阿部さんに投票したよ”と声をかけていただきました。

- BESTカイゼンAWARD受賞できた理由と、成果を出すため行っていたこととは?

 受賞の1番の理由は、やはりデータ分析チームの時に「グノシー」のパーソナライズを完成させた事だと思います。このプロジェクトは、元々あったパーソナライズロジックを更に強化し、ユーザーがより興味のある記事がリストの上段に表示される仕組みを完成させることが目的で始まりました。

 最初は「ニュースパス」のパーソナライズを行っており、それが上手くいったので「グノシー」でも取り入れることになりました。パーソナライズを導入するにあたって、データ基盤の構築から始め、APIの実装もしました。ロジックを改善しながらA/Bテストを何度も繰り返し、最終的に100%公開するまでには約1年ほどかかりました。

- 長期的な施策をやり遂げるために工夫した点はありますか?

 実は今回のプロジェクトでは旧来のシステムを刷新し、さらなるロジック改善の基盤にしたいという目的もありました。そのため、完璧な状態まで仕上げたいという意識がありました。自分の性格も決めた事は最後までやり切りたいタイプなので、長期的な取り組みが出来たと思います。

 あとは、周りの環境にとても助けられました。長期的な施策への理解もありましたし、行き詰まる事もありましたが、『上手くいかないなら止めてしまえ』という雰囲気にはならず、『どうやったら上手くいくかな』と一緒に考えてくれるチームメンバーで、とてもありがたかったです。

理解ある環境と、一緒に働くメンバーに感謝

- 投票コメントに「困ったとき必ず助けてくれる」とありましたが、業務の中で意識されていることなのでしょうか?

 他の方と比較することがないので自信を持って出来ているとは言えませんが、出来る限り協力してあげようと心掛けています。ただ意識的にしているというよりは、『文化』として自然に身に付いたことだと思います。そもそも、Gunosyには様々な得意分野を持っているメンバーが多く在籍しているので、知識を持った人に相談することが日常的にあり、お互いに協力しあいながら仕事を進めています。

- 今回の受賞で感謝したい人はいますか?

 チームの皆に感謝を伝えたいですが、まずは一緒にプロジェクトを進めてくれたCTOの小出さんと、途中からマネージャーとして助けてくれた小澤さんにお礼を言いたいですね。プロダクトの仕様を把握するために各事業部と連携し、動きやすい環境を用意してくれたことや、様々なアドバイスをいただいたことなど、お2人のご協力にとても救われました。

 あと、今回「グノシー」に使ったロジックは「ニュースパス」の施策時に作られたものなのですが、そのロジックを作ったCTO室所属の米田君にもありがとうを伝えたいです。最初に彼が「ニュースパス」のパーソナライズを成功させていなければ「グノシー」でも取り入れることができなかったと思います。そのときの成果は論文にもまとめっていて、Web Intelligence 2019 という国際会議でも発表される予定です。

- これからの目標を教えてください

 今期はGunosy Tech LabのDREとして横断的に全部署が使えるデータを作りたいと思っています。データの活用幅を広げ、新たな基盤構築を行うことはもちろんですが、Gunosyと関わるメディア、広告主、ユーザーにとっても有益なロジックを構築していくことが最終ゴールです。

 個人としては、チームも変わり使う技術も増えてきたので、データ基盤についてもっと勉強して詳しくなりたいと考えています。世の中的にもデータ活用は注目されはじめ、新しい技術が常に出てきています。だからこそ対応できる人材であり続けたいですし、新しい知識が新規施策に役に立つかもしれないと考えているからです。

*1:Data Reliability Engineering、ビッグデータ基盤開発エンジニア

*2:データ活用の促進と情報推薦を研究する専門組織

 Gunosyでは一緒に働く仲間を募集しています!少し話を聞いてみたい、という方も歓迎していますので、ご興味がある方、ぜひご連絡お待ちしております。

SRE
スムーズな運用に向け、Gunosyで開発環境を支えるSREを募集!
Gunosyのミッションは「情報を世界中の人に最適に届ける」ことです。情報が増え続ける社会において、データとアルゴリズムの力で1人1人に合った情報を適切に届けることにより情報格差がある社会の課題解決を目指しています。 主力事業はスマートフォン向けメディアアプリである「グノシー」「ニュースパス」「auサービスToday」などを展開しているメディア事業です。メディア事業では、web上に存在する様々な情報を独自のアルゴリズムで収集し、評価付けを行い、パーソナライズしてユーザーに届けており、メディア累計のダウンロード数は6290万ダウンロード(2023年3月時点)を超え、国内最大級の情報キュレーションサービスとなっています。 継続した事業拡大に向けて強みであるテクノロジーの更なる強化に向けて、社内組織「Gunosy Tech Lab」において、自社プロダクトのアルゴリズム改善など、データによるプロダクト改善を続けると共に、社外への技術提供および学会における論文発表を中心とした研究開発も行っています。 新規事業への挑戦も行っており、2021年6月には変化の激しい時代背景や昨今のコロナ禍の影響で変化する情報の受け取り手の環境、ライフスタイルに寄り添う一つの方法として創業以来初のD2C事業『『ムードペアリングティー「YOU IN」』の販売を開始しました。 「情報を世界中の人に最適に届ける」というミッションのもと、「メディア」だけではなく「お茶」という手段を通じて1人1人の気持ちに寄り添う「ムードペアリング」を目指しています。 リリース後は、ふるさと納税の返礼品に選ばれるなど、新たな収益の柱となっています。 子会社のゲームエイトでは、国内有数のゲーム総合情報Webサービス「game8.jp(ゲームエイト)」を運営しており、月間4,200万人以上のユーザーが利用をしています。同社は、「game8.jp(ゲームエイト)」の海外展開など、更なる成長に向けた挑戦を行っています。 新規領域における非連続的な成長に向けた取り組みも実施しており、国内外の有望なスタートアップ企業に対するベンチャーキャピタル投資を推進しています。直近では高い成長率を見せるインド市場への投資も積極的に行っており、厳選された投資機会に対する出資・M&Aを通じて、既存事業以外の成長の柱の確立を目指しています。
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