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大手コンサル内定後からやり直し。正解探しから自分を信じる就活へ【選考卒業生インタビュー#5 木村 清一】

GCストーリーでは、選考で出会って意気投合したものの別の道を歩むことになった学生を”選考卒業生”と呼び、ゆるい繋がりを続けています。この企画では、GCストーリー人事が「あれからどうしてるかな?今何してるんだろう?」を聞いてみたい選考卒業生に会いに行きインタビューを実施します。

5人目は4月から教育系のベンチャー企業で働く木村清一さん。テニスサークル、塾講師、キャリア支援団体など学外での活動にも精力的に取り組みながら、大学院で医工学を研究していました。大手コンサル会社から内定をいただいた後に人生を考え直し、まったく違う道に進む決断をしました。その決断の背景を聞いていきます。

※本記事は2021年3月24日にGCストーリー公式noteにて公開した記事のバックナンバーです。掲載内容も2021年3月24日時点の情報を基にしています。

目次

  1. 大学でも就活でもやりたいことがない。絶望から始まった大学生活
  2. 2回目の就活で初めて「自分の幸せ」について考えた
  3. 大手コンサルの内定を辞退。正解探しから「今やりたいこと」を信じる選択へ
  4. これからは、今自分が信じている「教育を変える」にコミットする

大学でも就活でもやりたいことがない。絶望から始まった大学生活

渡辺:キム兄(注:木村さんのことです)久しぶり!高野山でのインターン以來だね。覚えてる?

木村:たくじさん(注:渡辺のことです)お久しぶりです!覚えてます!(笑)

櫻庭:わたしも久しぶりにお会いします。今日はよろしくね!
木村くんは理系の大学院を卒業して、研究職ではなく民間企業に就職することにしたんだよね。ちょっと珍しい選択なのかなと思うんだけど、そもそもどうして工学部に進学したのかお聞きしたいです。

木村:本当は医学部を目指して勉強してたんですが、成績的に届かなくて。センター試験が終わった後に一番確実に入れそうかつ良さげな大学で、工学部が就職に有利って言われていたので人の意見を信じて入りました。

櫻庭:そうだったんだね。振り返ってみてどんな学生時代だったと思いますか?

木村:最初は絶望して入ったので将来どうしようと思ってました。やりたいこともないし、別に工学にも興味ないし…。どう腐らずに過ごすか不安でした。ただ蓋を開けてみたら、その時その時で楽しいことを見つけてここまで来られたので、まあ良かったんじゃないかなと思っています。

(テニスサークルでの活動写真)

櫻庭:研究職ではなく民間就活を選んだのはなぜだったんでしょう?

木村:まずこんな感じで大学生になったので、大学院に行く意味が特にないなと思ったんですよね。工学部の機械系って9割9分は大学院に行くので、周りは誰も就活してませんでした。就活しなくちゃいけないことも知らなくて、就活っていう選択肢に気づいたのが大学3年の冬でした。久々に文系の同期に会ったら就活していて「エッ」と思いました。

実は、学部生時代に本選考のタイミングに合わせて一瞬だけ就活したんです。ただその時は何をやりたいのか全く分からず、適当にみんなが受けてたコンサルや商社を受けて全部撃沈したんです。何も受からないうちにタイムアップになってしまって、院試のために勉強を始めたのが僕の最初の就活です。

櫻庭:最初の就活のときはどんなことを考えていたんですか?就活の軸というか。

木村:いい会社が見つかってそこに入れればそこに行こうと思ってましたが、本当に自己分析も業界分析も何もしていませんでした。とりあえずリクナビとマイナビに登録して、適当に気になる会社の説明会に行って面接で落ちたり書類で落ちたり…。このままじゃ全然受からないんだなぁと思いました。

2回目の就活で初めて「自分の幸せ」について考えた

木村:大学院生になってからの就活はコンサルに興味を持って、夏のインターンでコンサル会社に行くのを目標に早めに面接やグループディスカッションの経験を積んでいました。

渡辺:そのタイミングでGCの*高野山インターンに来てくれたんだよね。うちコンサル関係ないけど、なんで応募してくれたの?

*高野山インターン
高野山の宿坊で”シアワセについて個人・組織・経営視点から切り込み思考する”3日間のプログラム。
参加学生は人事視点から本質的なシアワセをどう実践するか、GCストーリーの人事視点に立ち、社内制度の立案・プレゼンを行う。中にはインターン後社内で採用されて制度化された案も多数あり。
社会人、学生、という枠を超えてフラットに対話する、哲学的で実践的な3日間。(※現在は開催を休止しています)

木村:就活イベントでGCと出会って、人事の方の雰囲気がその時いた十数社の中で一番自分にマッチしていたんですよね。その後にサマーインターンの連絡が来て、ESの内容が決め手でした。質問が奇抜過ぎてこれは書くしかないと思いました(笑)

櫻庭:ESが決め手!何か印象に残っている質問はありますか?

木村:確か「あなたが人生で大事にしてるものはなんですか?」「あなたにとっての幸せとは何ですか?」っていう質問で、「え?」と思って。

2個目は「対人関係で大切にしていること、気を付けてることは何ですか?」、ラストは「死ぬまでにやっておきたいことは何ですか?」。A4の紙に質問事項だけ書いてあって手書きで出す形式でした。

①あなたにとって「幸せ」とは何ですか
②人間関係において大切にしていることは何ですか
③死ぬ時に絶対に後悔したくないことは何ですか
(実際のESの一部)

渡辺:質問のどこに惹かれたの?

木村:就活する上でこの質問答えられないとダメだな、ここで聞かれてる内容は絶対大事だなって思ったんです。

櫻庭:それまでこういうことを考えたことはなかったですか?

木村:言語化したことはありませんでした。インターンに行く行かないは一旦関係なく、自分なりに言葉にしてみないといけないと思いました。

櫻庭:実際にインターン行ってみてどうでした?何か気づきはあったのでしょうか。

木村:就活してたあの時期で一番印象に残ってます。山登るのもすごい経験だし精進料理も初めてだったし、幸せについて人と考えを共有したり超真面目に語り合うってなかなか出来ない経験ですよね。参加していた他の学生さんも社員さんもみんな懸命に考えていて、こんな世界もあるんだとビックリしたというか、ハッとさせられました。

櫻庭:自分にとっての幸せを考えてみて、何か変化はありました?

木村:就活のキーワードが生まれたと思ってます。「あなたにとっての幸せって何ですか?」って質問に「自己成長と他者貢献の掛け算です」と書いたんですよ。その言葉はその後もずっと使っていました。

自分に向き合うってすごく難しかったんですけど高野山のインターンで他の人がすごく僕のことを考えてくれたので、そんなに考えてくれるんだったら僕も自分のことについて考えようと思ったんです。内省する習慣が身についたのもそこからだったなぁと思います。

渡辺:キム兄って割と直球で人に対して「これってどうなの?」とズバズバ聞いているのが印象的で、言葉尻だとちょっと厳しく聞こえてたんだよね。

でもご飯食べた後に縁側で話したときに当時やってた塾講師の話をしてくれて、生徒のことをすごく考えているのが伝わってきた。愛が強いからこそ「良くしたい」っていう気持ちがすごい出てるんだなーって感じて、キム兄のことがより好きになったな。

木村:僕もすごく覚えています。実はあの日塾講師の後輩からLINEがきて、担当してる生徒が全然やる気なくて心折れました…みたいな。夜抜け出して電話でずっと諭してました(笑)

渡辺:そういうの自然にやっちゃうんだよね、キム兄は。

大手コンサルの内定を辞退。正解探しから「今やりたいこと」を信じる選択へ

櫻庭:就活の流れとしては、大手のコンサル会社さんに内定をもらった後に就活やり直したんだよね?

木村:そうです。内定をいただいてある程度いいなって思ったんですけど、ある社会人の方と出会って自分のキャリアを考えてもう1回就活してみようと思ったんです。8月の頭ぐらいまでいろいろ会社さんを見て、最終的に教育系のベンチャー企業に決めました。

櫻庭:就活の終盤で「自分が本当にやりたいこと」にぐっと向き合った感じなんだね。大学入学の時からやりたいことないって言ってて就活も最初はやりたいことが分からなくて…でも今は教育に携わりたいと思えてるんだね。やりたいことに気づいたきっかけは?

木村:就活は「コンサル」「教育」、リスクヘッジとして「メーカー」を掲げていたんですが、教育に絞れたのは「これが運命だ!」みたいなのは正直なくて。新卒から一生を決めるのは無理だなと思って、それなら二十何年か生きていて一番興味あることにチャレンジするのが一旦最善だろうと思いました。
コンサルで色々学ぶとしても抽象度が高過ぎて立ち止まりそうだったので、一旦「これやりたい」と決心がつけば進めると思い決めました。

櫻庭:「今一番やりたいこと」で決めようと思ったんだね。

渡辺:勝手な印象だけど、極論を言うと答えを求める傾向が前はあったよね。何が正解なんだろう、ある一定の答えはあるんじゃないか、って感覚を持っている印象があったな。就職活動においては自分で決めるしかないんだけど、そこでも正解は何なんだろうって思考をしていた気がする。

一旦内定っていう答えにたどり着いたところから、自分で決め切るしかない覚悟を持って教育を変える道に進んだのはすごく良いよね。

木村:おっしゃる通りで、絶対的な模範解答が存在してると思ってました。そこにどれだけ近づけるかを考えてましたが、結局未来を考えたときにあまりにも不確定要素が多過ぎて「多分正解ないんだな」と気づきました。

内定をもらった後に将来をちゃんと考えるようになって、考えて辿り着いたのが「今の自分を信じるしかない」。どこかで決め切って信じないと人生迷うなと感じました。

渡辺:きっと親御さんの期待もあったと思うんだよね。僕の中では、親の期待に応えなくちゃみたいなところから正解を求める文脈がある気がしていて。

木村:期待はあったし、長男でもあるので降りかかるものはありました。ちゃんとしなきゃダメだなっていうのすごいありましたね。

櫻庭:内定をいただいた会社さん、大手で有名なコンサル会社さんだよね。その後に考えて決断出来るってすごいと思いました。

渡辺:そこで思考停止せずに内省したのが素晴らしいなと思う。

これからは、今自分が信じている「教育を変える」にコミットする

櫻庭:これからどんなことを大事にしていきたいですか?

木村:今信じている教育に携わって、そこを変えることが目標な人間なんだって貫くのが最優先かなと思います。一個のことをずっとやってる人生じゃなかったので、会社に入ってすぐ面白いことを見つける気はしますが、まずはそこですね。
直近の2~3年は、成長する業界のど真ん中で働く経験を積みたいと思っています。その後に教育にちゃんと向き合っていけたらいいですね。

櫻庭:最後に、教育を変えたいという今の想いを聞いてもいい?

木村:塾講師をずっと続けていて、シンプルに違和感しかない世界だなと思っています。みんな言うことではありますが、国語、算数、理科、社会の成績で人の人生は決まらないはずです。ただ明らかにそれが出来るか出来ないかで人生が左右され過ぎています。

もし仮にある程度正しかったとしても、どうやったらちゃんと成績上がるのかのソリューションも少な過ぎると思うんです。塾で一週間1対20で授業して何が出来るんだと感じます。結構なお金を払ってもらっているけど、僕がいくら頑張っても救えない子供たちがたくさんいます。

明らかにこの教育スタイルは最適化されていない。僕で気づくのに、なんで変えないんだろう、と思うんです。

課題や違和感に気づいて言語化して具体的な行動に起こしていくことが苦手な人が多いのかもしれないと感じます。僕は僕自身をいい人材と思わないですけど、少なくとも気づいて変えていく流れをちゃんと作ったほうがいいので、僕がやる価値はあると思っています。今後はそこに対してチャレンジしていきたいです。

ー渡辺の感想
ぼく自身、キム兄と直接関わったのは高野山インターンの1泊2日のみで、その後の選考過程は遠くから見守っている形だったんですが、今でも思い出せるくらいすごく深い時間を一緒に過ごせたのは良い想い出。

キム兄はクールに見えるけれど、すごくアツい気持ちや素敵な想いを持っていて愛情深い、本当に良いやつ。内定で思考停止せずに、自分の本当の想いを見つめ直して、周りの価値基準ではなく自らの基準で腹の底から決断した道だと思うので、その気持ちを忘れずに人生を歩んでいってほしいなと思います。

これからの成長も楽しみにしています◯!頑張れー!!!

取材/櫻庭実咲・渡辺 卓冶 文・編集/櫻庭実咲 デザイン/清川伸子

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