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「伊丹さんの下なら働きたい」僕がフェズに入社した理由(インタビュー)
対等な関係のはずが、師弟関係に。
(加治屋)
経歴を聞かせてください。
(青野)
新卒として Google に入社し、3年間 AdWords という検索広告を売っていました。そのうち約1年半は社長である伊丹さんと仕事をしました。伊丹さんが営業をして取ってきた案件を、僕が運用して”育てる”ような役割でした。役割的には対等な関係だったはずなのに、新卒一年目の時から「なんで売上あがんないの?」と、かなり詰められていました。お互いのデスクは遠かったのですが、おかげで間に座っている人たちに名前を覚えてもらうきっかけとなりました。フェズには「行っていいっすか?」と伊丹さんに聞いたらOKが出たので入社しました。
(加治屋)
時期を見てフェズに移ろうという気持ちがあったんですか?
(青野)
そうですね、お世話になっていた人ですし。人の下で働くのがあまり得意じゃないと思っていたのですが、「伊丹さんの下なら働きたい」と思えました。
(加治屋)
伊丹さんのどういうところが、青野さんにそう感じさせたんでしょう?
(青野)
伊丹さんはGoogleにいた時からビジョンがはっきりしていて、官僚気質のない人でした。外資なのに英語は喋れませんでしたけど(笑)
それに下の人間に対しての面倒見が凄く良いんですよ。下の人の成長にかなりコミットしているイメージがあります。自分も教育に興味があり、そういうところでも尊敬しています。
研究者気質。”可視化できる時代”になったからこそ知りたいこと
(加治屋)
フェズの事業内容は、青野さんの興味分野だったんですか?
(青野)
僕の興味の起点は、エンドユーザーの購買に至る経路を知りたいというところにあって。
(フェズの中心市場である)リテール(小売)業界とウェブは、僕にとってはすごくチャレンジングなマーケットなんです。
また、新しい市場で成功するためには、僕たちがプロモーションした商品をお客さんに買ってもらわないといけない。
「どうやったら商品が売れるのかな」ということに興味があるから、ユーザーが購入に至るまでを可視化できるインターネットやオフラインのデータを集められるIoT分野でマーケットを変えたいという気持ちがあります。
(加治屋)
エンドユーザーの購買意欲が知りたいと何故思うんですか?
(青野)
僕自身が研究家気質、かつあまり物を買わないタイプなので、客観的に「何故このユーザーはこの商品を買うんだ?」という「知りたい」欲求が強いんです。
様々な情報が可視化できる時代になったからこそ、「ユーザーが購買に至る経路をより知りたい」と思うようになったんだと思います。また、ただ知るだけではなく、その上でしっかり売上が上がるアウトプットを出せる人間になりたいですね。
今あるスキル。それは必死に考えたから得られたもの
(加治屋)
研究家気質ということですが、理系なんですか?
(青野)
僕は完全に理系ですね。でも大学では経済学部でした。
経済学部では統計学をやっていたのですが、ある事象が起こった時、「どの要因が1番影響が大きいのか」について考えることを学んだんです。
そのような背景もあり、伊丹さんと一緒に仕事をしていて、伊丹さんは「本質を捉える力」が非常に強いなと感じさせられる場面が多いですね。
(加治屋)
わかります。伊丹さんは本質を捉える力がものすごくて、本当に社長に向いている人だと思います。私は、青野さんはとても優秀な人だと思っていて、自分で起業すればいいのに、感じるのですが、起業は考えてないんですか?
(青野)
やりたいです。
伊丹さんには将来起業したいということは既に話をしていて、そうしたら「将来起業したいならまずうちで学んだ方がいい」と伊丹さんに言われました。
僕は、自分のことを「自分のやりたいことに必要なスキルをその都度獲得するタイプ」の人間だと思っています。
例えば今マーケティングで検索連動型広告をやっていて、それも「売上を上げるためにはどうしたら運用したらいいんだ?」ってまず必死に考えた結果「よりクリックするためのクリエイティブ、より成果につながるLPってなんだ?」って考えてスキルが身について来たんです。だからまだ、一般的にビジネススキルとしてかけている部分も多いなと感じています。
自分が起業するにあたって、何でもやらなければいけないベンチャーで、もう少し一般的なビジネススキルを磨くことをしないとなと思っています。
(加治屋)
その時に必要なスキルを取りに行くタイプなんですね。
(青野)
そうですね。どうしても、一般的に必要なスキルを取りに行くってことをしないので。
多分この会社に入れば、嫌でも一般的なものって身につくのかなって思っています(笑)
(加治屋)
修行みたいな感じですね(笑)
どのようなスキルを身につけたいと思ってますか?
(青野)
3つあって、1つ目はコミュニケーションの仕方です。
フェズの経営陣は「この人が何を考えているから、こういうゆうにコミュニケーションを取ろう」というやり方において、長けている人ばかりなんです。
僕はかなり自分の意見を押しちゃうタイプなので、その辺は絶対に見習うべきところだと思っています。
2つ目は、「なんでこの会社は儲けているんだろう」という視点です。
まだ僕は「なぜこのユーザーは商品を買うんだろう」という視点がメインの視点なんですが、フェズの経営陣は「なんでこの会社が儲けているんだろう?」という視点で考えていると思います。これからは、そういった視点も培わないといけないと感じています。
3つ目は、何かモデルがあって運用していくのは得意ですが、自分でモデルを一から作り出すということはやったことがないので、これも身につけたいです。
選択肢が少ない地方の教育の”架け橋”に
(加治屋)
さっき、教育に興味があると言ってましたが、そのことについて詳しく教えていただけますか?
(青野)
地方の教育問題について課題感を持っています。
15歳まで静岡に住んでいたのですが、同級生が4人しかいない環境で。教育環境も整っていないし、選択肢が圧倒的に少ない。地方にいるがためにセンスがあるのに埋もれてしまう人も多くて。
そういう人を支援するようなことがしたい、という思いは根幹にありますね。
(加治屋)
地方教育という観点と、今フェズで取り組んでいることは繋がっているのですか?
(青野)
直接結びつくかわからないですが、マーケティングだと、例えば「この人はこういうファッションが好きだから、この靴の広告を表示させよう」というような戦略になりますよね。
教育においても、個人の得意不得意があって、合うもの合わないものを選んでいくというような感じで、似ているところがあると思います。
何に長けているかってことを明確化して、意識できれば何か変わるのかなと思っています。
地方は選択肢がないから、狭い中でチョイスしなきゃいけない。
その中で選択肢を広げたいという気持ちがあります。
(加治屋)
あと何年フェズにいようと思いますか?
(青野)
何年というか、上場がわかりやすい目標ですかね笑
上場するまでというか、自分がコミットして上場を早めるんだ!という気持ちでいるので、そんな感じで働いています
ビジネス観点で全員が物を語れる!
(加治屋)
フェズの好きなところは?
(青野)
ビジネス観点で、全員(エンジニア、営業、運用、バックオフィス)が物を語れるところですね。そこの力は絶対に優位性があると信じています。
精神的な面でいうと、当事者意識が高い人が集まっているというのも魅力です。非常に働きやすい職場だなと思っています。
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青野紳三郎:自己紹介
静岡県伊東市出身
2014年3月慶應義塾大学経済学部卒 2014年 4 月Google株式会社 入社(現Google合同会社) 2017年 4月 株式会社フェズ入社
役職:メディア事業部事業部長
グーグル日本法人では、金融、求人、Eコマース関連など数多くの業界の企業約1000社のオンラインマーケティングを支援した後、アジア太平洋地域の広告プロダクトスペシャリストとして、ショッピング広告の普及に努め、数多くの講演を行った。