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技術を磨いて楽しむ、新しくて特殊なプロダクト開発

「ヘルステックの力で社会課題を解決する」というミッションを掲げ、保育施設向け午睡見守りシステム「ベビモニ」や介護DXサービス「OwlCare」など、エッセンシャルワーカーを支えるさまざまなプロダクトを展開している、EMC Healthcare株式会社。

本日は、穏やかな笑顔と謙虚な姿勢に癒される、ソフトウェアエンジニアの頼さんにお話を伺いました。台湾の大学院でコンピュータサイエンスの博士号を取得し、現在は画像処理・センサー周りの開発を中心に活躍しています。

「新しい技術に関わり続けて、独自のプロダクトを作りたい」と語る頼さんに、入社の決め手や大事にしている考え方を伺いました。

アメリカと日本
2拠点生活を経て決めた、働く場所

よろしくお願いします! 簡単に自己紹介をお願いします。

頼(らい)です。保育園の午睡見守りサービス「ベビモニ」のカメラ関連アルゴリズムと、介護DXサービス「OwlCare」のデバイス・センサー周りの開発を担当しています。

出身地は台湾で、2019年から日本に住んでいます。EMCの海外出身メンバー座談会でも自己紹介しているので、よかったらそちらも見てほしいです。

僕は学生時代からIT関連に興味があって大学に進み、コンピュータビジョン(ブラウザの画像検索やカメラの顔認識機能などで使われているAI技術)の分野を専門に研究してきました。二次元映像として撮影したものをコンピューターにどう処理させるかという技術で、ざっくりいうと画像処理ですね。

大学院に進み、複数の可動式カメラを組み合わせて広い環境をモニタリングする技術を研究しました。ゼロからシステムを作り、7年ほどかけて計算機科学(コンピュータサイエンス)の博士号を取得。卒業基準は海外のカンファレンスで発表できるレベルの論文を書くことだったのですが、途中で論文テーマの変更があった関係で時間がかかりました。院への在籍期間は誰よりも長かったです。大変でした(笑)。

卒業後はどんなキャリアを歩んできたのですか?

就職活動中に大学院の先生の知人にたまたま出会い「これから、分析サービスを提供する新しい会社を立ち上げたいので一緒にやらないか」と誘われて、台湾のスタートアップで4年働きました。おそらく先生から僕の得意分野や性格を聞いて、合いそうだと思ってくれたんだと思います。

社員数4名の小さなスタートアップだったので、基本的にはなんでもやりました。開発はもちろん、会社紹介、データ活用の提案、イベントでのデモ、資金調達、チラシ配り……など(笑)。

そうして4年経ったころに事業がピボットし、技術系サービスの提供ではなくなりました。ビジネスの方向性には納得感があったんですが、僕は新しい技術のシステム開発がしたかった。それで、CEOと会話して他の仕事を探すことになりました。

そんな時にちょうど知り合いが「退職したら手伝って欲しい」と声をかけてきたので、フリーランスとして仕事をもらい始めたんです。アメリカと日本で仕事がもらえたので、こんな機会はなかなか無いと思い、両方に2ヶ月ずつくらい住みながら仕事をすることに。旅行ではなく生活をすることで、環境を試せたのがよかったですね。

2年くらいそうやって過ごして、結局「やっぱり日本は住み心地がいいなあ」と思ったので、日本で仕事を探すためにwantedlyに登録しました。

経験を活かしながら、自由に、責任を持って働く

EMCへの入社の決め手は?

CTOのスティーブンさんとの面談ですね。当時のEMCでは視線分析型視野計「GAP」を作っていたのですが、たった数人のチームでハードもソフトも開発しているのは日本企業の中でユニークだと思いました。

選考はすごくスムーズで、いちばん早く内定が出たので入社承諾しました。元々、興味のある技術を扱っている会社しか応募していなかったので、スピード感があるところに決めた形ですね。

入社してからは、友人から聞いていた「日本の会社」とはちょっと違う感じがしましたね。噂では、上下関係が厳しくて飲み会に行かなきゃいけないとか、承認のフローが長すぎると聞いていました。そういう煩わしさはなかったです。友人が所属していたのは大企業だったので、これはスタートアップならではの良さかもしれないですね。

それ以外は日本の会社への固定観念がほとんどないので「こういう感じなのか〜」と素直に受け入れることができました。大きなギャップなどもなく、安心して働けます。


現在のお仕事について教えてください。

いろいろなものを作ってきました。最初は「GAP」で、ヘッドセットのソフトウェアからですね。画像処理は専門分野でしたから、そんなに難しいとは感じなかったです。着実に課題解決ができました。

次は「ベビモニ」の画像処理。子どもの顔の向きを認識して自動判定できるような認識アルゴリズムを作ることになったので、どうやって効率よくAIをトレーニングするか、結果をどう評価するか、話し合いながら考えました。ワンクリックで正誤判定できるように改善していったことで、大量のデータを処理できるようになったのがポイントです。

その次が現在の「OwlCare」で、一部の画像処理と、デバイス・センサー周りを担当しています。ベッドからの離床を検知するカメラはすでにありますし、フリーランス時代にセンサー技術についても経験したので、その知識を活かせていますね。

目標はみんなで設定していきますが、どうやって実現するのかは自分で決めていけるので働きやすいです。それはイコール責任があるということですが、自分で技術を選定し、実験できるのは楽しいですよ。

スタートアップだからこそ、特殊で新しいことを

頼さんが大事にしている考え方は?

常に新しいものを見ることです。経験から言って、IT業界の変化はすごく早いと思います。常に技術の変化にアンテナを張っていないと、価値ある技術を生み出せなくなります。

例えば先進的なプロダクトを作ろうとして、着手した開発に4年かかったとしますね。その間にもしかすると、GoogleやAmazonのような大企業が実現してしまうかもしれない。そうすると「新しいこと」ではなくなってしまいます。独自の技術だと思っていたものが誰でもできることになってしまったなら、方向転換が必要です。

だからこそテックニュースを確認したり、awsのイベントなどを通じて「僕らがやっていることは本当に新しいことなのか」「いまどこで何が生まれているのか」をしっかりとチェックし続けることが大切だと思います。

スタートアップが売上を立てるためには独自の技術を尖らせないといけないし、僕自身、特殊で新しいことをやっている会社で成長するのが楽しいですからね。

頼さんにとって、理想のチームとは?

これは賛否両論あるかもしれないのですが、僕の理想の会社って「助け合う必要がない」状態なんです。もちろん、助け合いや考えのすり合わせは大事なことではあるんですけど、「必要」になっている状態は個人が自分のやるべきことを達成できていない状態だと思うんです。

自分で自分の仕事の範囲を理解して、どの時間でどの仕事を終わらせられるのかコントロールできる状態でありたいと思っています。いわゆる自律というものですかね。みんなが常にそういう状態なのは簡単なことではないですが、理想的だなと。

個人がちゃんと仕事できているから助けられる必要はないけど、助けてもらえたらすごくスピーディーに、より良いものができる。そんなチームにしていきたいと思っています。

いま会社は成長フェーズにあるので、最近はどんどん新しいメンバーが増えています。これからどんなチームになるのか、楽しみですし期待しています。

技術的にはできるけれども人手が足りずに推進できていない開発などもあり、課題解決に向けて一緒に開発してくださる仲間を探しています。
興味を持ってくださった方はぜひお話しさせてください。

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