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どうしてキュレコを作ったのか?

キュレコ株式会社に入る前

■ 大学院時代 将棋などのボードゲームの人工知能の研究を行っている研究室に所属していました。 将棋の人工知能では、プロ棋士同士の対局データ(棋譜)が長年蓄積されているため、その対局データをもとに機械学習させることで、局面の有利・不利を判定しています。 また、定石という鉄板と思われる打ち方が、長い歴史の中で体系化されているため、その知識を人工知能に取り入れたりもしています。

私は、将棋ではなく、ブロックスデュオという2000年頃に作られた新しいボードゲームの人工知能を作る研究をしていました。 歴史の浅い新しいボードゲームでは、将棋のような対局データが十分に手に入らず、定石も存在しません。 そのため、コンピュータ同士で自動対局させながら対局データを大量に生成することで、局面の有利・不利を判定させる取り組みをしました。 その結果、私自身よりも遥かに強い人工知能プレイヤーを生み出すことができました。 自分が作ったプログラムに自分が負けるとは、嬉しいようで悲しいような複雑な気持ちになりました(笑)

■ 会社員時代 富士通研究所という、富士通グループの研究所に就職しました。

マルチメディア検索という、さまざまな種類のデータを効率的に検索するための技術を研究開発するグループに配属され、特に画像検索技術についてのコア技術の研究と、その特許化に従事しました。

具体的には、コンピュータビジョン、物体認識などとも呼ばれる研究分野です。 画像の中に写っている物体名をコンピュータに認識させるための技術です。 例えば、この技術を活用すると、大量の画像の中から、犬が写っている画像だけを取り出すようなことが実現できます。

ちなみに、おおまかな処理の流れとしては、こんな感じです。 大量の画像にもとづいて、画像特徴を予め学習させた学習器を使用しています。

画像 ⇒ 特徴ベクトル(多次元の数値ベクトル)⇒ 学習器(SVMなど) ⇒ 物体の分類(犬など)

また、視線検出技術と呼ばれる研究分野にも携わりました。 人の目を鮮明に映した画像を分析し、瞳孔の輪郭を検出するという画像処理技術によって、人の視線を検出することができます。 1ピクセル以下の精度で輪郭を検出するという、かなり細かい世界です。 こちらは学習ではなく知識ベースの技術です。

■なぜ起業しようと思ったのか 実はずっと海外に興味があり、異文化や新たな価値観に触れることが好きで、会社員時代によく海外旅行にも行っていました。 そうするうちにグローバルな仕事をしたいと考えるようになりました。

また、Web系の分野にも興味が湧くようになりました。 Web系で海外と日本をつなげる新しいサービスが作れないものかと考えるようになりました。 そうして生まれたのが「サクラストア」です。 サクラストアは、在職中に少しずつ創り上げたものです。

あと、フットワークの軽さというのが、今後技術の開発でとても重要になると感じたことも大きいです。 機械学習系のことをやっていると、学習データの重要性を痛感します。 いまの機械学習の時代、学習データを持っているところが技術開発においても強いのです。

例えば、Googleでは、物体認識の学習データを収集するために、CAPTCHA(ログイン画面等でBOTでないことを証明するための画像認証です)をフル活用しています。 GoogleのCAPTCHAでは画像に写っている数字や文字をユーザーに入力させたり、最近では猫の画像をユーザーに選択させたりしていますね。 実はあれ、学習データも一緒に集めてるんですね。正解・不正解が定かでない画像も紛れさせることで、画像に何が含まれているかという情報をユーザーから教えてもらっています。

このような横連携したビジネスモデルは、なかなか日本の大企業の体制では創り出せない。 また、Web系のようなトライアルアンドエラーで改善していくようなサービスも日本の大企業では難しい。 簡単なWebサイトでさえ公開するには気の遠くなる社内承認のステップが。。。 とてもトライアルアンドエラーなんてできる環境ではありません。

そんなわけで、じゃあベンチャー作ってやってみようと思い、起業しました。

社名の「キュレコ」は、  キュレーション(情報を集めて整理し、意味や価値を付与する)  コスモポリタン(国籍・民族などにとらわれず、世界的視野をもつ人) を組み合わせた造語です。

世界の人・モノ・文化をつなぎあわせて、これからのグローバル時代に向けた価値あるサービスを提供することを目指しています!

現在

■ 今の仕事の内容 いま大きく下記の3つを行っています。  ① ITコンサル、受託開発  ② ベトナムでのオフショア開発  ③ 自社サービスの開発・運営

①については、これまで小規模案件を中心に携わってきました。 ほとんどエンドユーザー様から直接ご相談をいただき、企画・提案から入っています。 長期的にお付き合いしていくスタイルで仕事に向き合ってきました。 その甲斐があって、最近では同じお客様から何度もリピートでご発注いただくケースも増えてきました。こういうのは本当に嬉しいですね。

お客様の業種も様々です。観光業、製造業、エネルギー業、医療機関などなど。 意外とIT業とのつながりが少ないです(笑)

技術的にも多岐に渡っていて、Web系、スマホアプリ、業務システムなどなど。 幅広いスキルを武器に、開発しています。

②については、ベトナムのハノイにいるパートナー会社と共に開発を行っています。 現地の開発チームは、とてもモチベーションの高いエンジニアが集まっており、気持ちよく仕事をさせてもらっています。 現在は、自社案件でオフショア開発を活用していますが、将来的にはITベンダー様向けにサービス提供していきたいと考えています。

③については、クールジャパン商品の海外販売プラットフォームである「Sakura-Store」をはじめとする自社サービスです。 私自身が、Pythonエンジニアということもあり、自社サービスはPythonとDjangoフレームワークで開発をしています。

あと、まだ公開はできていませんが、その他の自社サービスも開発中だったりします。

キュレコ株式会社について

■ 自由な会社です! 新しい会社ですので、しがらみは一切ありません。 社員等もまだいませんので、人間関係の悩みも一切ありません。 分業によるルーチンワークが存在しないため、自由度は非常に高いです。 積極的に色々なことを経験して、チャレンジしたい、という方には間違いなく向いています。

逆に言うと、「主体性」と「柔軟性」が必要な会社です。 決まった形の歯車として働きたい方には向かないと思います。

■ 真面目な会社です! おそらくコツコツと積み重ねていくタイプの会社だと思います。 長期的に社会に貢献し、社員が幸せになれる会社。 そんな会社を目指しています。

キラキラタイプのITベンチャーではないですが、 その分、社員ひとりひとりが主役になれる環境を大切にします。

■ スキルを大事にする会社です! スキルをとても重視しており、スキルアップの機会をできるだけ提供します。

技術スキルを磨くため、  勉強会や学会への参加をサポートします!

ビジネススキルを磨くため、  営業からマネジメントまで様々な仕事に携われる機会を提供します!

語学スキルを磨くため、  英会話レッスンへの参加をサポートします!

こんな感じで、トータルでスキルアップできる環境です。

今後どういうことをしていきたいか

エンジニアにとって働きやすい会社にする! ワクワクできる会社にする! 様々なバックグラウンドを持った人が活躍できる会社にする!

応援よろしくお願いします!

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