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Geeklyが新規事業立ち上げで描く"ただの人材会社じゃない"未来【社会の課題解決に向け、クリエイティブ体制を強化】

2011年の創業以来、IT人材紹介に専門特化し右肩上がりの成長を遂げてきた株式会社Geekly。
人材エージェントとして独自のポジション確立に向けた取り組みから一転、次の成長フェーズに向けて新規事業を仕掛けるとともに、ディレクターやデザイナー、エンジニアなどのクリエイティブ職のメンバーを社内に集めようとしています。どのような未来を描いているのか。創業メンバーである取締役の松村 達哉さんにその背景と狙いを語っていただきました。

"今は1つの節目"走り続けて見えてきた次の10年のビジョン

――GeeklyといえばIT特化の人材エージェントとして認知を広げてきましたが、いま新たな動きをスタートさせているのはなぜでしょう? 

「IT採用のインフラ」を目指しているからです。

その前提としては、私たちが会社の成長ビジョンとして描いている、
①「和製ITベンチャーの創出」
②「IT採用のインフラ」
③「マーケットの拡大」
という3つのステージがあります。

実は創業当初からお付き合いさせていただいているゲーム会社さんが、現在ヒット作を連発しています。累計で100人の決定実績があり、成長曲線に貢献できたと思っています。その他の会社でも同じような事例がいくつかあって、①「和製ITベンチャーの創出」は達成できた手ごたえがあります。

次の②「IT採用のインフラ」はまだまだですね。というのも、現状では狭く深く掘り続けている段階だから。今はまだ「IT×人材紹介×首都圏」なんです。全国に目を向けると大阪、名古屋、福岡、札幌とIT人材が多い地方都市がたくさんあります。まずエリアという意味で面を取らないと、IT採用のインフラとは言えないでしょう。

サービス領域も同様です。「Geekly」の主なターゲットは、転職意欲が高い人たちです。しかし、ボリュームとしては、キャリアに悩んでいるけど転職をあまり考えていない人のほうが多い。ですので、その層にリーチするメディアとして「Geekly Review」を2022年1月にローンチしたばかりです。

この先に、③「マーケットの拡大」があります。全国でIT人材の就業人口はおよそ122万人です(2021年時点)。この数字にはフリーランスの方も含まれていますが、私たちが手がけているのは正社員領域のみ。いずれは正社員以外の雇用形態もカバーしたいですね。また、将来はIT人材自体を増やすためにリスキリングを支援する事業もありえます。これからの10年で、そういった領域に取り組んでいけたらと思います。


――そうした成長ストーリーは創業当初から描いていたのですか?

いえ、3つのステップを明確にしたのは、ここ1~2年のことです。最初の10年は、人材業界のおかしなところに挑戦してきた10年でした。

代表の奥山や私は、もともとある総合人材会社で働いていました。その会社に入社したのが創業5年目・社員数20人のときで、7年在籍して社員数は300人まで増えていました。会社が成長する過程を経験できたのはよかったのですが、一方でもどかしさもあったんです。お客様に「大手の総合人材会社と何が違うの?」と尋ねられても、自分の中でしっくりした答えがなくて……。

前職の総合人材会社は、業種・職種、新卒・中途問わずに人材紹介をやり、他に求人広告や人材派遣も手掛けるなど、マスを取りにいっていました。ただ、規模では大手にかなわず、お客様から見ても強みのある領域が見えない。実際、その会社以上に大手が成長を続け、差は開く一方でした。

奥山に誘われてGeeklyを立ち上げる際、「他社との違いをどうつくるか」を徹底的に議論しました。そこで出てきたのが「人材業界のおかしなところを変えよう」という方向性でした。


Geekly取締役の松村 達哉


具体的には2つです。

1つは、今お話したように総合人材会社ばかりがあふれていること。
病院にたとえると、自分の病気がある程度わかっているなら、総合病院にいくより心臓外科とか整形外科の専門病院で診てもらったほうが専門的だし早いですよね。人材紹介も同じで、ある領域に特化して看板を掲げたほうがお客様も選びやすいはずなのに、そうなっていなかった。

2つ目は、「均一化されていないサービス品質」です。
これまで人材紹介会社のサービスは、キャリアアドバイザーなどのコンサルタント個人の力量に左右される面がありました。もちろんいいコンサルタントに当たればいいですが、そうでなければサービス品質が下がってしまう。ユニクロやサイゼリヤにいればどの店でも安定して品質のいいサービスを受けられますが、なぜ人材業界でも同じことをやらないのかなと。

特定領域に特化して、サービスを仕組み化すれば、それがお客様に選ばれる理由になるのではないか。そう考えてつくったのがIT人材に特化した転職エージェント「Geekly」です。数ある領域の中でITを選んだのは、ITが日本に残された数少ない成長産業だから。また、専門性が高く、総合人材会社が対応できていなかったことも理由の1つでした。

結果、業界で独自のポジショニングがとれて、多くの企業や転職希望者に利用されるサービスに成長しました。売上は非公開ですが、おかげさまで毎年30%で伸び続けています。


――今は創業当初のビジョンは達成できたという”節目”のタイミングなのですね。

はい。エリアやサービス領域はまだ限定的ですが、自分たちのやり方で解決できることは見えてきていました。それで「じゃ、次はどうする?」と議論をスタートさせ、社会でどのような存在でありたいかを考えたときに、「人材業界だけではなく、世の中に貢献できる会社になりたいよね」という話になりました。

では、世の中の課題は何なのか。私が人材業界にいて感じていたのは日本人の賃金の低さでした。専門スキルを持っている優秀な人が年収400万~500万円という日本の賃金水準は、グローバルで見るとかなり低い。部長職も日本では800万~1000万円が平均ですが、中国だと2000万~3000万円。アルバイトも、アメリカだと時給4000円を超えます。そこからみると日本はぜんぜん豊かじゃないんです。

賃金が低いのは、日本企業の生産性が低いからです。生産性が低いのはデジタル化が進んでいないからであり、さらに深掘りするとIT人材が圧倒的に不足していることが背景にあります。ならば、自分たちがこの10年で培ってきた力を活かしてIT人材を増やすことが、日本社会に貢献することになるのではないか。そう考えて「マーケットの拡大」まで連なるストーリーを描いたわけです。


■新規事業「Geekly Review」のクリエイティブを内製化

――次の10年に向けて、人材業界から社会全体の課題解決にギアチェンジしたのですね。新規事業として「Geekly Review」をローンチした理由も詳しく教えてください。

先ほどもお話しした通り、転職意欲がまだ高まってない人にリーチするメディア「Geekly Review」の立ち上げは、IT×正社員領域を広げる最初の一歩です。狙っているのは、「Geekly Review」と既存のエージェントサービス「Geekly」の共通ID化です。

2つのサービスをシームレスにつなげることができれば、転職意欲が高まったときにエージェントサービスに自動的に登録できたり、エージェントサービスを一時休眠している人に自動的にナーチャリングする仕掛けも可能となります。

ただ、ローンチから1年半で必ずしも意図通りにはなっておらず、結果的にロスタイムが生じてしまいました。既存事業のアセットの活かしやすさを考えて「Geekly Review」を口コミサイトにしたのですが、IT人材特化というコンセプトだけでは既存サイトとの差別化が弱く、期待していたようには成長しませんでした。

そこでコンセプトをもう一度見直して、現在、選考情報サイトへとリニューアルすべく改修を続けています。新卒採用では、先輩たちが書いたエントリーシートや面接情報を見られるサイトがありますが、そのキャリア採用版をイメージしてもらえばいい。

私たちは10年以上継続してきたエージェントサービスにより、大量のデータを蓄積しています。このアセットをフル活用することが競争力の源泉になると考えています。9月いっぱいには改修を終え、ロスタイムを取り戻したいと考えています。

Geekly Reviewのトップページ。選考情報を知りたい企業をかんたんに検索できる


――「Geekly Review」はどのような体制でつくっているのですか。

エージェントサービスのWebサイトを一緒に作っているコンサル会社とスタートさせました。社内は最初、私一人だけです。ただ、やはり外注となるとどうしても改修に時間がかかります。

エージェントサービスのWebセクションが増員できたので、そちらからエース格のメンバーを異動させ、現在はディレクター 1人、デザイナー 2人、フロントエンドエンジニア 1人の4人体制に。バックエンド開発は引き続きコンサル会社にお願いしつつ、小さな改修は社内でクイックにできるようになりました。


■白いキャンパスに自分で絵を描けることが魅力

――体制の変化に伴い採用強化しているのはどのような人材ですか。

新規事業である「Geekly Review」とエージェントサービスのWEBセクションのディレクター、デザイナー、エンジニアです。コロナ禍において、CMを流すことでGeeklyの認知度は上がりました。一方で、Webまわりのクリエイティブは磨き込みの余地が多くあり、認知度の高さに対して不均衡が生じていました。そこでクリエイティブを強化することにしたのです。

どの職種でも、とくに求めているのはマネジャーです。エージェントサービスのWebセクションを立ち上げたのは2年前で、当初は2人だけでした。現在、エージェントサービスは15人、「Geekly Review」は4人まで拡大させ、内製化を進めています。

ただ、ほぼ全員がマネージャーではなくメンバーなんです。もとからいた生え抜き2人をマネージャーにしていますが、デジタルの高度な専門知識があるわけではありません。バリバリのデジタル企業で活躍していた人の知見を注入して、開発効率を高めたいです。

また、現状ではデザイン力も向上の余地があります。メンバーが入ってきても育成ができる人がおらず、チームとしても頭打ち。先々のことを考えたら、マネジメントができるデザイナーも必要です。

直近ではエージェントサービスのWebと「Geekly Review」のテコ入れが急務です。ただ、先ほどお話ししたように今後はエリアやサービス領域の拡張を予定しています。新しいサービスをやれば、その顔となるWebやメディアが必要になります。やりたいことがたくさんあるので、新規事業の立ち上げから携われる機会は多いと思います。


――どのようなマインドセットを持った人がGeeklyに合うと思いますか。

「白いキャンパスに自分で絵を描きたい人」が向いていると思います。会社が提供するのは、自分で絵が描ける機会です。その機会を活かしてポジションを上げ、もっと遠くの景色を見てみたいと思える人だと楽しめるのかなと。クリエイティブチームの立ち上げ期だからこそ、キャリアアップはしやすい環境です。現場でずっとやりたい方にはエキスパートコースも用意してあります。逆に、「技術を勉強したい」というように、会社から与えられるものに焦点が当たっている人は厳しいかもしれません。

あと、ビジネス視点は必要です。Geeklyは「経営はアートですか、数学ですか」と問われたら、「数学です」と即答する会社です。ロジックが求められるのは一つひとつの仕事も同じ。クリエイターも、いわゆる職人系の「いいものさえつくればいい」という発想は通用しません。たとえばデザインを変えたときに、その理由を感覚ではなく論理的に説明することが求められます。メンバーレイヤーでもそうですから、マネージャーレイヤーではなおさらでしょう。

ビジネス視点からのクリエイティブを追求できるし、それさえクリアすれば制限なくアウトプットできる環境とも言えます。


――将来のクリエイティブチーム像について教えてください。

現在、従業員数は約200人で、そのうちWebセクションのメンバーは15名ですが、さらなる増員を見込んでいます。今のタイミングで加わってもらえば、「自分がこのサービスをつくった」と誇れるチャンスがある。そのチャンスを楽しめる人と一緒にIT採用のインフラをつくっていきたいですね。

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