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カンボジア生活5年の苦悩と成長│日本の常識を押し付けない。現地の文化を理解して社員に歩み寄った結果、急成長!

こんにちは。夏になり、海に人が溢れ返っているため、海に行かず陸サーファーになりそうな井上です。

当社はパイプドHD株式会社(以下「パイプドHD」)のグループ企業です。パイプドHDグループには、「グループ各社で活躍した社員にスポットをあて、仲間の頑張りや功績をグループ全社員に伝える」ことを目的とした『BeeHappy』というWebと紙面を活用したグループ報が存在します。

今回は、BeeHappyで特集されたパイプドビッツカンボジア 新代表取締役社長 青野智子さんの記事を転載します。

2022年5月に、当社グループ会社パイプドビッツのオフショア開発拠点である「パイプドビッツカンボジア」から女性社長が誕生しました。このたび社長に就任した青野さんは、2017年のパイプドビッツカンボジア設立時から現地に駐在し、日本とカンボジアのブリッジエンジニアを牽引するとともに、現地社員の採用やマネジメントを務めるなど、オフショア開発の推進に貢献してきました。

今回は、5年に渡るカンボジア生活の中での様々な苦悩や成長、オフショア開発の成功法などについて、青野さんに語ってもらいました。けっこう正直に話してます!

カンボジアへのきっかけは、「新しい業務にチャレンジしたい」という好奇心

青野さんは、2007年にパイプドビッツに新卒入社し、約5年半の間、営業やマーケティング業務に携わり、2012年に札幌支店に配属となりました。札幌支店勤務が4年を過ぎたころ、自身の成長のために「新しい業務にチャレンジしたい」と考えました。当時、ベトナムの企業にオフショア開発を外注していたこともあり、海外とやり取りできる業務を行いたいとぼんやりと考えていたところ、運良くパイプドビッツの社長と話す機会があり、直接希望を伝え、オフショア開発拠点であるパイプドビッツカンボジアの立ち上げに参画することが決まりました。

5年で急成長!設立当初1人だった社員は40人以上に。新機能の開発も

パイプドビッツカンボジアでは、設立から現在までにどのような業務をされてきましたか?

パイプドビッツのスパイラル®️ver.2の機能開発が主な業務内容となりますが、2018年から顧客案件のスパイラル®️ver.1の設定代行業務も対応開始しました。また2020年からは他のプラットフォーム開発も担当し、少しずつ対応するプロジェクトを増やしてきています。スパイラル®️ver.2では新機能の開発も任されるようになってきました。

現地の社員もずいぶん増えましたね。普段はどのように社員とコミュニケーションをとっているのですか?

設立当初、私1人だった社員は、約2年半で20人、現在は40人以上になり、先日30階の新オフィスに移転しました。日本語が話せる社員もいますが、大多数の社員とは英語でコミュニケーションをとります。お互い母国語ではないため、難しい単語は使わず、簡単に、例を交えて指示を出します。よくわからない時は、「これはこういう意味?」と聞き直し、その場で不明点を解決するようにしています。

カンボジアでは社員旅行を行うことが一般的なため、設立1、2年目には2泊3日で社員旅行に行きました。コロナ禍では社内イベントを中止していましたが、コロナが落ち着いてきた今年は1泊の社員旅行に行き、チームビルディングのアクティビティを行いました。その他、全社員での飲み会や、異なる部門間での交流会も実施しています。カンボジアの方はカラオケが好きな人も多く、一緒にクラブに行く際は社員と一緒に歌ったり踊ったり、プライベートでも社員と交流しています。

  • 移転後の新オフィスにて
  • コロナ明けに実施した2022年の社員旅行
カンボジア生活で、驚いたことや苦労されたことはありましたか?

カンボジアには「報・連・相」といった文化がありません。温暖な気候のせいか、のんびりとした性格の社員が多く、期限を守る、遅延があったら報告するといった習慣づけをするのに苦労しています。何のために報連相をするのか、なぜそのようなルールがあるのか、目的を一つずつ説明して、本質的に理解してもらえるよう、反復トレーニングを行っています。

また、様々な課題が日々発生するので、目の前の課題に向き合って根気強く業務をこなしています。プライベートでは、カンボジアに来た当初は、お店でオーダーした30分後に作れないと言われたり、今日の午後行きますと聞いていたのに何の連絡もないまま来ず、こちらが連絡すると、もう5時なので帰ったと言われたり、日本ではクレームになりそうなことが起こるたびにイライラしていましたが、5年もいると多少のことは受け流せるようになってきました。

コロナをきっかけに、何か変化はありましたか?

仕事面では、2021年の春にロックダウンがあった際、リモートワークに移行しました。住んでいる地域によってはネット環境が悪かったり、停電で業務を継続できなかったりすることもありました。生活面では、コロナが流行した当初、国民が感染を異常に怖がり、医療体制も発達していないため、アルコール消毒を頻繁にするようになりました。その結果、公衆衛生が著しく改善して、お腹を壊す人が減ったと言われています。(笑)国の平均年齢が若いため当初からコロナの感染者が少なく、また徹底したワクチン施策の効果もあり、カンボジアは既にアフターコロナとなっています。マスクなしでどこにでも行ける状態です。

日本の常識を押し付けず、現地の文化を理解して社員に歩み寄る

マネジメントなどで苦労されることもありますか?

社員が若く、カンボジアの方は楽観的な人が多いです。また、素直なので日本人よりもマネジメントしやすいように感じます。社員と接する時は、日本の常識を押し付けず、現地の文化をなるべく理解しようと歩み寄ることを大切にしています。また、不満が蓄積しないように社員の声を会社のルール作りなどに反映できるような仕組みも作りました。立ち上げ1年後頃から、定期的に「KAIZEN会議」を実施し、チームで会社の課題について話し合い、プレゼンする機会を設けています。カンボジアの方には会社の経営にも積極的に関わってほしいと考えており、会社のルールなどをマネージャ会議で決めています。カンボジア人マネージャの要望を受け、これまでに出社時間を最大±1時間ずらすことができる時差出勤制度や、異なる部門同士の交流を深める目的でクロスデパートメント予算を新設するルールなどを作りました。

青野さんにとって、海外から見た日本はどんな国ですか?

「品質」に直結するところですが、細かさや完璧さの当たり前レベルが違います。世界を見るとゆるい国はたくさんあり、自分の中で常識だと思っていたことが、日本だけの常識だったのだと思い知りました。

例えば家を建てるとき、床にビー玉を置いて転がっても国によってはOKなんです。(笑)日本はカンボジアと比較して、どんな分野でも求められるレベルが高いため、机や椅子など、物理的なものを作る会社じゃなくて良かったなと思います。ソースコードの書き方がきれいかどうかの差はあったとしても、システム開発の場合は動かなければ完成とは言えません。日本からの依頼に対して開発をしていますが、我々のビジネスは物理的なものを作るより、やりやすいと思います。

パイプドビッツカンボジアの今後の展望を教えてください。

エンジニアの数は40人以上ですが、まだまだ経験の浅いエンジニアが多いので、社内教育に力を入れ、エンジニアの開発力やテストスキルの向上を図っていきたいと思います。また、将来的にはカンボジアローカルや近隣諸国に対し、クラウドサービスの提供が行えるよう「オフショア販売」も検討していきたいと考えています。

・新オフィス入居時、スタッフが出社してくる前に青野さんが夜なべしたデコレーション

プライベートは、スローライフなカンボジア生活をエンジョイ中♪

プライベートや休みの日は何をしていますか?

赴任して約3年は全く余裕がなく、仕事ばかりしていました。先日まで住んでいた家は会社と同じ建物で、通勤も階段の登り下りのみだったので、仕事とプライベートの境目がありませんでした。新オフィス移転に伴いオフィス徒歩圏内に引っ越し、久々の通勤(徒歩3分強)が最近は楽しいです。
カンボジアは日本と比べると娯楽が少ないですが、休日は、ヨガやクメール語の勉強、クメール料理作りをしたり、ローカルマーケットで買い物をしたり、カンボジアライフを楽しんでいます。1年半くらい前から日本人の元プロボクサーの方にボクシングを習っています。

  • 青野さんおすすめのカンボジア料理
  • 左からバイサイッチュルーク(炭火焼豚肉のせご飯)、 チャークニャイ チィアモゥイ コンカエップ (生姜炒めwithカエル)、チャートロアップ(ナスの挽肉炒め)
  • 手作りのクメール料理とボクシングで休日を満喫
カンボジアの好きなところは何ですか?

なんでもかんでも緩いところです。ハンモックでお昼寝している警備員がいたり、店員が床に座ってスマホをいじっていたり、こんなに適当でも一応生活は成り立っているんだなと思うと、日本での忙しさや人々の余裕のなさは一体何だったんだろうと感じてしまいます。一年中夏なので、来てから一度も年を越していない気がしています。(笑)

日本を離れて気付く、日本の良さは何ですか?

コロナで3年ほど日本に帰れていないので、もはや忘れかけていますが、シャワーから当たり前のようにお湯が出る、どんなお店に行っても店員さんが常に笑顔、荷物をひったくられない、電車が走っている、四季や季節ごとのイベントがあるので過去の記憶を思い出しやすい(カンボジアはずっと夏なのであれが3か月前だったのか、3年前だったのか思い出せない)とかですかね。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!
経済産業省の発表では、2030年に最大79万人のIT人材が不足するとされており、オフショア開発やニアショア開発への注目も高まっています。今回の記事がオフショア開発の現場や東南アジアで働く女性の生活を知る1つの材料になれば嬉しいです。

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