【おすすめ書籍】LBP牛越がおすすめする一冊 ~努力論~ | ロングブラックパートナーズ株式会社
こんにちは。ロングブラックパートナーズ株式会社採用担当です。本日から9月になりましたが、まだまだ暑い日が続いていますね。体調管理等、お気を付けください。今回からは、新たな企画として、当社のメンバ...
https://www.wantedly.com/companies/company_9297019/post_articles/1003311
こんにちは。
ロングブラックパートナーズ株式会社採用担当です。
弊社パートナーが行う書籍紹介シリーズも4回目となりました。
過去のものはこちらから。
本日は、ファンド部門統括パートナー町田がおすすめする、
『ブラックストーン』
著者 デビッド・キャリー&ジョン・E・モリス 訳者 土方奈美
『ブラックストーン・ウェイ』
著者 スティーブ・シュワルツマン 訳者 熊谷淳子
ぜひ、ご一読ください。
本の名称
この本との思い出
本の中の好きな場面
この本のおすすめポイント
『ブラックストーン』
著者 デビッド・キャリー&ジョン・E・モリス 訳者 土方奈美
『ブラックストーン・ウェイ』
著者 スティーブ・シュワルツマン 訳者 熊谷淳子
プライベート・エクイティ業界の歴史そのものが描かれており、ブラックストーンのみならず、KKR・カーライル・TPGといった野蛮な来訪者たちが、LBOローンを駆使し、事業再生・業界再編に苛烈に立ち向かっていった軌跡や栄枯盛衰を知ることができます。
また、世界屈指のプライベートエクイティファンド「ブラックストーン・グループ」のファウンダー兼会長であるスティーブ・シュワルツマンの自伝、サクセスストーリーの舞台裏が描かれており、そのスケールの大きさとディールのスピード感に感嘆しました。
弊社「ロングブラックパートナーズ」と本書の「ブラックストーン」の共通語であるブラックの意味には何の共通性はありません(笑)。我々が起業した2008年には既に大成功を収めていた「ブラックストーン」に憧れて、ロングブラックパートナーズという名称にした訳ではないです。
わが社のブラックは、お客様の黒字と黒は何色にも染まらないことから中立性・公平性を意味していることはご存じの通りです。一方で、ブラックストーンのブラックは、シュワルツのドイツ語「シュヴァルツ」は英語でブラックを意味しているそうで、本書の主人公(創業者)の名前からとったようです。わが社の創業者3名から名付けるならば、「ビッグ・エターナル・ブル(大きくて、永遠に生き続ける雄牛)」って感じでしょうか(笑)。
わが社は、岡山活性化ファンド2012年に組成し、ファンド事業に進出しました。それから間もなく、海の向こうの遠い存在だったメガPEファンドの創業者の本が出版され、ブラックという単語に親密さを勝手に感じ、本書を手に取りました。
主人公たちが夢を実現していく目まぐるしい展開、刺激に満ちた投資、目を覆いたくなるような失敗・人間同士の敬愛と憎悪などに心を奪われたとともに、ブラックストーンが成長する過程でのグループ・人事戦略など、実践的な経営書として一心に読み込みました。
代表の牛越とともに、沖縄の夜、泡盛を片手にブラックストーンの経営戦略について語り合ったことが大きな思い出で、今のLBPグループの思想の一端を繋がっているかもしれません。
シュワルツマンとピーターソンが、ブラックストーンを立ち上げ、一号ファンドをレイズしている局面です。
ファンドレイズを告知し、多くの投資家が出資してくると意気揚々に待ち構えている中、オフィスの電話が静まりかえっているシーンや投資家に呼ばれて面会に行ったら担当者はこちらのことを忘れていたエピソード。極めつけは、朝早くの飛行機でアトランタ空港に向かい、重い荷物を引っ下げて汗びっしょりで先方に着いたにもかかわらず、地下2階の狭いコンクリートの部屋で熱いコーヒーを出されたシーン。その後、投資機会を力説した結果、「投資はしません。有名なお二人に合ってみたかっただけです。」との反応。帰りにタクシーが拾えず、雨でずぶぬれに…
外から見るとファンド事業は華々しく見えると思います。我々も「継承ジャパンファンド(事業承継)」や「サザンカ中小企業活性化ファンド(事業再生)」など、いくつかのファンドを立ち上げてきました。勿論、深夜までプレゼン資料を作り、5時間かけて出向いたところ、プレゼン中に担当者が寝てしまったり、「ところで今日は何しに来たの?」と言われたことは幾度となくあります。心が折れそうなとき、いつもシュワルツマンでも同じ経験をしているんだと思い出しています。やはり事業を0から1にする時は、考え抜くこと、すぐ行動すること、あきらめないことといった心の強さが大切ですね。
ブラックストーンの誕生秘話、大手PEファンド間の壮絶な戦い、LBOの仕組みやバイアウトの根幹等が描かれているとともに、ダイナミックな投資・莫大なリターンの表裏、そのディールに拘わる人間模様に吸い込まれ、自伝というよりは、経済小説を読んでいるような錯覚に陥ります。
投資に関するテクニカルな指南書ではないです。ただ、PE業界で、ファンドマネージャーを目指していきたい方には是非読んでいただきたいです。
1980年から2000年初頭までの世界経済の大きな出来事も描かれているので、例えば、「サブプライムローンの破綻」・「リーマンショック」って聞いたことあるけど、具体的に何があったのといったことを調べながら読み解いていくと、更に深みを増していきます。
時代背景や金融用語を知らないとちょっと難しい内容だと思います。難しいところは飛ばしちゃって下さい。有名なディールが成立していく瞬間、損失が出て担当者が叱責されているシーン、ブラックストーン社が強大な企業に上りつめていく過程、そしてシュワルツマンが大富豪になってどこに向かっているのか等、わかりやすいところだけでも読んでみてください。とてもワクワクして、明日から俺も、私も頑張ろうと背中を押してくれると思います。
この記事を読んで、事業再生、もしくはロングブラックパートナーズに興味を持っていただきましたら、
ぜひ下記リンクより、ご連絡ください。カジュアルに話ましょう!