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「観光DXで業界を良くする」Nutmeg創業者・中口が語るコロナ禍の事業転換と今後の対策

現地体験向けの予約サイト開設ツール「Nutmeg」を運営するNutmegLabs Japan株式会社では、現在一緒に働くメンバーを募集しています。

Nutmegで働くメンバーのことをお伝えするため、各メンバーにインタビューした様子をお届けします。第一弾となる今回は、Nutmegの共同創業者でありCEOの中口 貴志に、創業の背景やコロナ禍の対応、Nutmegの未来について聞きました。



<プロフィール>

ベルトラ株式会社にて新規事業及び事業開発の執行役員。Eチケットプラットフォームに関する新規事業の立ち上げや、大手航空会社や鉄道会社等との大型提携の実現を経て、NutmegLabsを創業。それ以前は大手のIT会社やアパレル会社にて経営企画・事業企画として経営戦略やM&A、事業再生などを担当。公認会計士有資格

観光が好きだからこそ実現した「創業のキッカケ」


好きな観光業界を盛り上げるために創業を決意

ーNutmegを創業したきっかけを教えてください。起業に興味があったのでしょうか?

もともと起業には興味があり、私自身の経験やバックグラウンドが影響しています。社会人としてのキャリアは公認会計士としてスタートしたのですが、これが本当に向いていませんでした(笑)。企業外部の立場からコンサルとして価値を提供するのですが、自身で事業運営をしているわけではないため、あくまでアドバイス止まり。結局は何も実行ができないため、常にもどかしい気持ちでした。

外部の立場では何も主体的に出来ないと気づき、事業会社へのキャリアチェンジを早々に決断しました。その後のアパレル業界やIT業界では新規事業の立ち上げや、既存事業の立て直しに携わる機会が多く、ビジネスを運営する面白さを知ってからは、いつ起業しようか悩んでいました。

ー起業するにあたって、なぜ観光業界を選んだのですか?

元々旅行や遊びが大好きで、年に何回も旅をするいわゆるヘビーユーザーです。自分自身が以前からよく使っていた大手の予約サイトで働いた時です、ゲスト目線では見えてこない観光業界やレジャー産業の現場を見て驚きました。簡単に言ってしまえばデジタル化が遅れているのですが、先端的に取り組んでいるIT業界との差がとても大きいのが衝撃だったことを今でも鮮明に覚えています。

もっと現場レベルのデジタル化が進めば、より豊かな観光や遊びができるのにと歯痒い思いをしたのがNutmegを創業する際の大きな原動力です。ある意味自分自身がもっと楽しめるようになんとかしたいというのが原点といえます。

ー創業前に似たような新規事業を立ち上げていますが、関係しているのでしょうか?

自分自身が感じた課題解決をしたいという意味では、多少は関係しています。ただ、大手の予約サイトの使命はゲストに対していかに販売をするかという戦略が基礎にあるため、観光や遊びの現場レベルでの取り組みという意味ではほとんど不可能でした。当時私が立ち上げたEチケットのプラットフォームがあるのですが、こちらもあくまで販売が主体であり、現場レベルのDX化という意味では少し遠いと感じていたのがNutmeg創業に繋がっていますね。

ーではどういったタイミングで創業をしようと思ったのですか?

最終的なキッカケは、共同創業者であるエンジニアとの出会いです。当時日本に留学に来ていたAndrewがEチケットプラットフォームを手伝うために出会ったのが大きな転換点です。マイクロソフトの本社で働いていた実力通り、短期間でプロダクトを1人で作りあげてしまい、その開発力に驚きました。また、観光や遊びの現場をデジタル化すれば楽しそうだ!という部分で意気投合したことで、これなら行ける!と思って創業に至った感じです。

順調だったビジネスがコロナ禍で全てがストップ


創業当初は順調だったが、コロナ禍で一転して事業の危機に直面

ー創業当初はどんなビジネスをしていたのでしょうか?

業界をデジタル化すると言っても、ベースとなるのが現地体験に関する予約です。ビジネスの根幹としての予約データがあれば、このデータを活用してデジタル化を推進できると大きな将来図を描いていました。そのため、創業当初は多くの予約を効率的に集められる「サイトコントローラー」というサービスに注力していました。

現地体験を提供する事業者が受ける予約を、全ての販売チャネルで制覇できれば多くのデータが溜まる。そして溜まったデータを活用すれば、様々なDXビジネスが出来るという発想です。当時は海外の人気旅行先(ハワイ・グアム・オーストラリア・セブなど)を中心にサービスを提供し、順調に成長していました。

そんな中で来たのが2020年3月のコロナです。海外をベースにビジネスをしていたため、もちろん全てがストップしてしまいました。しかも全く先の状況が見えないという最悪の状況です。海外への渡航再開なんて夢のまた夢、日本国内ですら観光業界がどうなってしまうのか見通しすらつかず、誰もが未来が見えない状況だったと思います。

ー苦しいコロナ禍ではどんなことを考えていたのですか?

主に2つの事を考えていました。1つ目はなんとしても生き残る事です。コロナ禍によって業界構造が大きく変わろうとしている節目が来たと直感的に感じ、ここでサービスとして生き残ることができれば将来は飛躍的な成長が出来ると信じていました。業界全体として飛躍的にデジタル化が進むキッカケとしては、今後数十年の中で最大のチャンスだと思っていました。

もう1つは、「サービスを提供する価値」を変えなければいけないということです。コロナ前は事業者の既存ビジネスに気を遣った効率性を重視していましたが、コロナで全てリセットになってしまったため、考慮する必要がなくなりました。つまり、本来やりたかった「サービスの本質的な価値 = 業界・現場レベルのデジタル化」に一気に舵を取ることが出来ると。余計なことがなくなる分とてもシンプルに物事を考えることができ、後は変化を怖がらずに突き進むだけ!と開き直っていたと思います(笑)。

ー方向転換をした時に、何が一番大変だったのでしょうか?

売上が全くない状態で、どのように生き残りつつ、サービスの提供価値を変えるためのアクションを実行するかがとても大変でした。当然ですが会社を運営するためのキャッシュを確保しつつ、同時並行で新しいサービスを作ってリリースする必要があります。

コロナによってやむを得ず働くメンバーの縮小をしていたため、限られた人と時間でなんとかやりくりしながら、自分達の信じた道を進むという孤独で先の見えない状況が苦しかったです。今振り返るとよくやったなと思いますが、ここままじゃ終われないという悔しい思いがあったのだと思います。

今となっては良い思い出ですが、あの苦しさを乗り切ったからこそ今のNutmegのサービスがあると思っています。当時一緒に大変な思いをして今のNutmegを作り上げたメンバーにはとても感謝しています。

SaaSとして新しい価値を見出した2021年


業界を盛り上げるためのデジタルを活用した仕掛けをする

ーNutmegが提供する新しい価値とは何なのでしょうか?

我々がサービスを提供するのは、実際に現地体験を提供している事業者です。この事業者に携わる方々が「楽で幸せになる」ことが第一義的なミッションです。

もう少し分解して考えると、無駄な手間を省きながら売上と利益を生み出せる体制をどう作れるかという点に尽きます。つまり、現地体験事業者としての「ビジネスを成功させるためのプラットフォーム」がNutmegの本当の価値だと思っています。

我々は各事業者の体験サービスを支えるプラットフォームを提供することで、事業者自身がゲストに対してより良い体験を提供し、結果として参加したゲストが幸せになるという構図が成り立ちます。SaaSビジネスの性質としてはB2Bなのですが、実際にはプラットフォームを通じたゲスト向けの顧客体験を提供しているため、個人的にはB2Cのつもりでサービスを提供しています。

ーどんなところに気をつけてサービスを提供していますか?

事業者の特性や性質を考えて、とにかく使いやすいサービス提供に拘っています。使いやすいは大きく2つに分けており、ITなどの知識や経験がなくても使える「初心者向け」という点と、必要なものが全て入った「オールインワン型」のサービスです。

業界的にデジタル化が遅れていたため、今までは紙と鉛筆で全てを管理していた事業者は珍しくありません。普段からスマホは使うけど、パソコンなんて全く使わない方も多く存在します。そんな方々に対応するため、スマホで現場から使えるをテーマに、日々プロダクト開発をしています。

また、大きな会社やIT系の会社はビジネスの各状況において必要なツールやSaaSのサービスを使い分けますが、体験を提供する事業者はそんな余裕はありません。ビジネスに関する大事な部分が全て詰まっているオールインワン型だからこそ、余計な設定やトレーニング不要で使えるのが当社の大きな強みになっています。1つのサービスでここまで出来るの!?と驚かれるぐらい、事業者の方がには新鮮に捉えていただいているようです。

ー今後やっていきたいことは?

まずはコロナ禍からの出口を見据えた、サービス提供地域の大幅な拡大です。日本全国はもちろん、海外渡航が再開されればグローバルな展開を改めて行っていきます。幸いにも以前のビジネスで作った繋がりや基盤があるため、ネットワークを生かしたスピーディーな拡大が出来ると考えています。

また、業界や現場をデジタル化するという意味では、プロダクトの機能はこの2年でだいぶ進化していきました。当然この進化は続けていきますが、Nutmegとしての価値を高めユニーク性を出すには、創業当初考えていたようなビッグデータを使った取り組みが面白いと思っています。事業者からすると全く身近にない世界である先端的なデジタルツール(CDP・CRM・MAなど)が簡単に使えることに加えて、データを使った顧客体験の最適化を行うことで、事業者もゲストもより面白い世界になると思っています。

日々進化する先端的なITサービスの品質(GAFAMなど)を、業界内の様々な分野で活用できれば、もっと現地体験が楽しくなるはずです。デジタルが浸透することで旅や遊びがより楽しくなり、もっと行きたい!となるようなサービスになるようにどんどんチャレンジしていきたいと思います!



まだまだNutmegのサービス進化は止まりませんので、一緒に楽しく業界を盛り上げていける方を探しています。もし少しでも興味を持って頂ける方がいらっしゃればお気軽にご連絡ください。最後まで読んでいただきありがとうございました。

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