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社員インタビュー第六弾!:変革期にあるパイオニアのインフラエンジニアって、どんなことをしているの?

パイオニアのSaaS Technology Center(STC)は、モビリティ領域におけるさまざまな課題を

“モノ”と“コト”を掛け合わせたソリューションで解決する“SaaSビジネス”を強力かつ迅速に推進しています。

今回はサービス開発部でインフラエンジニアとして活躍中の2名に、普段どのようなことをしているのか、インタビューをしてみました!

【プロフィール】

伊達 宏幸(だて ひろゆき)

工業系の大学から2017年にパイオニアへ新卒入社。入社後にカーナビ向けサーバサービスの開発を経験したのちインフラ運用を担当。サーバと連携してカーナビの送ってくる位置情報から最適なルートを分析する業務などを経験し、パイオニア車載製品の知識も豊富。クラウド環境、基板設計の経験があり、クラウドインフラチームの中心メンバー。

鈴木 光秀(すずき みつひで)

情報系大学を卒業後、2018年にパイオニアへ新卒入社。カーナビとスマートフォンなどをつなぐUSBに関する技術チームへ配属され、車載機への理解を深める。2021年に未経験ながらクラウドを手掛けるインフラチームに参加し、パイオニアのモビリティAIプラットフォームPiomatix(パイオマティクス)のリリースに携わる。

【インタビュー】

初めに、お二人がパイオニアと出会ったエピソードや入社までの経緯を教えてください

伊達:小さいころからクルマが好きだったんです。父親が車を持っていて、三菱自動車のコンパクトSUVのRVRという、山道とかも走ることができるクルマなんですが、それに乗ってよく一緒に釣りに連れてってもらいました。クルマに乗ると、ナビのルート設定をしたり、オーディオを操作して音楽を流したりと、クルマの機能で遊んだりして、自分も早く運転したいと思っていました。

クルマと音楽が好きだったので、大学の企業説明会でパイオニアの話を聞いたら、これだ!と思い、説明会に来ていた人事担当者とその場で意気投合したくらいです。そして大学の推薦枠で入社、という経緯です。

鈴木:僕は友達の影響が強いですね。学生時代は野球や陸上をやっていて、スポーツに力を入れていました。進学を迷っていたところに、友達の付き合いで情報系大学のオープンキャンパスに参加し、理系学科が得意な自分に向いていると感じ、情報系の大学へ進みました。その当時、仲の良い友達が車を持っていて、オーディオ機器にもこだわっていて、パイオニア製品が好きになりました。

その後、就職でスポーツ系かIT系かの進路を迷った際に、最終的には製品の良さに惹かれてパイオニアへ、という流れです。

–友達は何のクルマに乗っていたんですか?

鈴木:86(ハチロク)ですね。

伊達:86(ハチロク)かあ(笑)

※86(ハチロク)とは、クルマを速く走らせて楽しむ、「走り屋」と呼ばれる人をテーマにした人気漫画の主人公が乗っていたトヨタ車で、熱狂的なファンを持つ

鈴木:友達とクルマに乗って、車内のスピーカーからロックを流して、楽しんでいました。友達について行って、オーディオ機器をいろいろ見に行ったことがあったんですが、さまざまな曲を聴き比べる中で一番音がいいと感じたのがパイオニアだったんですよね。子供の時に持っていたCDコンポもパイオニアだったし、技術がすごい会社というイメージでした。

–お二人が入社して現在のチームで一緒になるまでの流れを教えてください。

伊達:私はずっとサーバやクラウド関係を手掛けています。一つの領域をやっているのですが、段々とサービスでやりたいことが大きくなって、関わる人が増えてと、業務が拡大してきた状態です。今はクラウド環境をどう構築するか、AWSの機能の組み合わせを考えたり、実行に向けて進めたり、ということをやっています。

鈴木:僕は逆ですね。入社して配属された部署で一通り業務を学んだ後、ヘルプで他部署を手伝うことが増えて、ナビサービスのテストアプリを作ったり、デバッグを担当したり、暗号系アプリに関わったりなど、広く浅くいろいろな部署の業務に入っていました。伊達さんのいる今のチームへ合流したのは1年前くらいです。

–お互いの第一印象はどんな感じでしたか?

鈴木:思ったより……、雰囲気が違うというか。

伊達:(笑)

鈴木:まず、チームに入った時はコロナの感染拡大の影響もあって、完全リモートワークだったんです。なので声だけを聞いていたんですね。実際に会ってみると、優しい、というか。声のイメージから、もう少しいかつい人をイメージしていました(笑)

伊達:ポジティブに捉えていいんですよね?(笑) 

私は鈴木さんとリモート環境下でコミュニケーションしていて、フレンドリーで意思疎通しやすいと感じていました。当初は今まで手掛けてきた業務の考え方から来るギャップも少しありました。製品機器に則した考え方が強くて、今回はその考え方は必要じゃないよ、と伝えることもありました。でも考え方をすり合わせていくと意外と早くわかり合えました。

鈴木:それまでやってきた考え方と少し違うので、調整が必要でした。

伊達:車載機は制限事項が多いんです。クルマに乗せるためのルール、規格が明確に決められているし、インターネットにつながらない仕様の製品も多くあります。それがインターネットにつながると、製品に対しての自由度が変わってくるので、今までクルマに限定して考えていた範囲が広がって、どこまでのレベルで検討すべきかなども難しかったですね。自分でも勉強しながら皆と進めた部分です。

–お二人が手掛けたサービス、Piomatix(パイオマティクス)、NP1(エヌピーワン)について教えてください

伊達:まず、Piomatix(パイオマティクス)はモビリティ領域におけるAIプラットフォームです。NP1はそのプラットフォームを使い、声だけで操作・案内するカーナビ機能や、クラウド録画による録り逃しのない ドライブレコーダー機能を搭載したコネクテッドデバイスです。

※【Piomatix(パイオマティクス)】(https://jpn.pioneer/ja/strengths/piomatix/
【NP1(エヌピーワン)】(https://jpn.pioneer/ja/np1/?ref=header

鈴木:初めてサービスの企画を聞いた時、時代に合っているな、と感じました。アレクサやSiriなどの音声サービスは広がってきているし、クラウドのプラットフォームという発想もよい方向性だと感じました。

伊達:私は新しいな、と感じました。備え付けの機器が多い中で、取り外せるという着眼点がよいな、と。

鈴木:更にPiomatix(パイオマティクス)はモビリティにおけるプラットフォームなので、これからいろいろなモノにどんどん付加価値を加えて広がっていく面白さがありますね。

–開発の中で大変だったことがあれば教えてください。

鈴木:スタート時にクラウド開発の経験者が少なくて苦労しました。わかる人が伊達さんとあと数人という状況だったので。

伊達:確かに全員がクラウドのスペシャリストという状態ではなかったです。未経験のメンバーは知識の習得から始めました。

鈴木:自分もその内の一人でしたが、伊達さんに広く皆の業務を見渡せるポジションになってもらい、それぞれタスクを担当し、伊達さんのフォローを受けながら少しずつ進めていく方法を取りました。

伊達:でも一カ月もすると、教えてもらうだけでなく、質問も飛び交ってきて、皆の戦力化が目覚ましかったです。

鈴木:伊達さんが見ていてくれたので、何とかなりました。

伊達:パイオニアは製品の特性上、自社でサーバや機器を持つオンプレミスのやり方に精通している人はたくさんいるんです。会社の転換期と世の中の流れもあり、全社でクラウド化へ舵を切っています。

ただ、今までの膨大な仕組みを一気にクラウドに変えることは現実的でなく、着実にクラウドに置き換えていく中で、クラウド未経験者でもやっていこう、という方針でチームを組みました。実際チームの皆は十分な成果を出してくれたと思います。

鈴木:あとはリリース直前に不具合が起きて、大変な思いをして締め切りに間に合わせたことがありましたね。

伊達:あれは大変でした(笑)

鈴木:僕は予想外で少し焦りました。

伊達:今までのパイオニアは一つの製品につき、専用のサーバ、またはクラウド、という環境がほとんどでした。一対一の関係です。Piomatix(パイオマティクス)はプラットフォームとして、複数の製品用データベースから情報を引っ張って集約します。その過程での調整が難しく、一部で不具合が出たんです。

他部署と連携し、機能面での情報をプラットフォームにどう載せ変えるかの、データの差分処理を議論し、調整して、リリースに間に合わせました。大変でしたが、パイオニアのデータが融合していく過程での、通過点の一つと捉えています。

–NP1がリリースした時はどんな気持ちでしたか?

伊達:早速自分のクルマに取り付けて走ってみました。ルートのナビやアレクサとも連携してるので声かけで音楽をかけたりと便利ですよ。1人で運転することが多いんですが、1人だと話し相手がいないんですよね。NP1があると、「この先に○○施設があります」などと教えてくれて、いつも通っている道で新たな発見があったり、助手席に相棒が乗っているみたいで楽しいです。

鈴木:僕はクルマを持ってないので、NP1をプライベートで体験できてないですね。

伊達:クルマ好きな友達は使ってくれるかな?

鈴木:そうですね、使っているか、連絡して感想を聞いてみます(笑)

【ココロオドル瞬間】

鈴木:ここから私たちのリーダーの平井さんも一緒に参加させていただきます。

伊達:平井さん、こちらへどうぞ!

平井:こんにちは、平井です。

鈴木:平井さんのご経歴を簡単に説明させていただくと、平井さんはタクシーの配車アプリを提供している会社で、配車システムのバックエンドやインフラ構築、フードデリバリー開発のバックエンドやチームリードの経験を持ち、中途でパイオニアへ入社しました。SaaS事業を強力かつ迅速に推進する僕たちの組織「SaaS Technology Center」の技術推進室にて、SREを軸にインフラ環境構築をけん引しています。メガネが似合う柔和な方です。

–お三方にとって、ココロオドル瞬間とはどんな時ですか?

鈴木:ありきたりな回答なんですけど、人の役に立てるのが嬉しいんですよね。僕がやっているインフラ基盤の構築はユーザーに直接サービスを体感してもらえる部分とは遠いんですけど、まず自分たちのチームがしっかり環境を作ったから、サービスが載せられるし、ユーザーに便利さが届くという、役に立てた瞬間がいつも楽しいです。

伊達:担当がインフラだからね、どうしても言う事が“縁の下の力持ち”のような発言になるよね。

鈴木:他には弊社は有休が取りやすいため、自分の時間を謳歌しているときでしょうか。プロジェクトで詰まった時に、有休を使ってロックフェスへ参加して、大好きな音楽を聴いて盛り上がってと、リフレッシュできるのは、気分が上がります。あとは、パイオニアは皆、フレンドリーで感じがよい人が多いです。制度も人も働きやすいですね。学生時代の友達と会って、お互いの仕事の話になると、パイオニアに入社してよかったと感じます。

伊達:私も鈴木さんとほとんど同じですね。インフラの基盤をつくり上げたこと、そこからさらにサービスをよくして行けることが楽しいです。NP1を使って気になったところを機能開発のチームに共有したりしているんですよ。他部署ですけど、意見を喜んで聞いてくれて、担当者じゃない社員も自由に意見を出し合って、みんなでサービスを作っている感覚がパイオニアにはあります。平井さんのココロオドル瞬間はどんな時ですか?

平井:そうですね、パイオニアは創業1938年、日本の老舗企業ですが、グローバル企業の側面があり、売上高は海外比率も多く占め、国内だけでなく、世界中の人がカーナビに代表される車載器製品を使っています。インフラも同じで、私たちが手掛けたインフラ環境が世界中の人が使うサービスの基盤になる、世界中の人にサービスを届けられることが、心おどりますね!

鈴木:とてもいいメッセージですね。僕も聞いてて、心おどりました。

伊達:さすがリーダーですね(笑)

–最後に若手のお二人、これからチャレンジしたいことを教えてください

鈴木:僕はやっとスタートラインに立てた、という感覚なのでこれから知識を深めたり、技術を高めたり、もっと力を付けたいですね。振り返ると、もっとこうしたら上手くいったんじゃないかという改善ポイントもあるので、次に活かしたいです。

伊達:私は、もっとクラウドに関わるいろんなチャレンジをしていきたいです。こういう機能を作りたい、という要望に対して、すぐに叶えられるような技術を身に着けたいです。パイオニアはサービスの機能チームとインフラの担当チームが一気通貫している環境なので、一緒にスピードアップしてサービスをリリースしていきたいです。

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インタビューいかがでしたか?

「パイオニア=メーカー」のイメージが強いかと思いますが、今は事業変革に向けて、新しい技術を取り入れて、事業を推進していくメンバーがたくさんジョインしています。

ご興味ある方はお気軽にお問合せください!

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