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挫折こそが最強の武器だった。〜高校生CHROの再起の物語〜
現在17歳。日本有数の進学校に通う高校生でありながら、急成長中のベンチャー企業「アドネス株式会社」のCHRO(最高人事責任者)に就任した竹内翼氏。
彼は創業4年で月商5億円を達成し、
生成AI(文章や画像を自動で作り出すAI技術)で世界を狙う300名規模の組織において、「人のトップ」という重責を担っています。
しかし、その輝かしいキャリアの裏には、
14歳で起業し、1.5億円の取引を経験した直後、
あまりの身勝手さからチームを崩壊させたという「どん底」の失敗がありました。
なぜ、かつて信頼を失った彼が、今、組織の「人」の要(かなめ)を任されているのか? そして、高校生CHROが見据える「新時代の働き方」とは。
彼の挫折と再起のドラマに迫ります。
【葛藤】1.5億円の取引よりも強く残る「人を大切にしなかった失敗」
── まずは、竹内さんのキャリアの始まりについて教えてください。中学2年生という若さで起業され、大きな成果を出されたと聞いています。
竹内:はい。14歳の頃、3人のチームでNFTアート事業を立ち上げました。時流に乗ったこともあり、二次流通での取引総額は1.5億円、チームの売上も1,200万円を超え、中学生にしては大きすぎる金額を手にしました。
── そこから、どのような「葛藤」があったのでしょうか?
竹内:売上は立っていたんですが、僕のマネジメントが下手すぎて、組織を崩壊させてしまいました。当時は他責思考が強く、確認不足やミスを棚に上げてメンバーに感情的にあたったり、目先の利益ばかりを追って意見を聞き入れない独善的な行動ばかりでした。
結果、組織は機能不全に陥り、メンバーは離れていきました。「お金があっても、信頼がなければ人は離れていく」。この当たり前の事実に、組織が壊れて初めて気づきました。僕の中には、1.5億円の取引実績よりも、この「人を大切にしなかった失敗」の方が強く残っています。
【転機】失敗を知るからこそ「人が輝く条件」がわかる
── 手痛い失敗を経て、どのように再起されたのですか?
竹内:失敗から1年ほど、色々な経営者さんにお会いしたり、勉強したりした後、eスポーツ事業で再び法人を設立しました。その事業を高校1年生の時に、現在所属しているアドネス株式会社へ事業譲渡(M&A)しました。
── アドネスの三上代表との出会いも、この転機に大きく関わっているそうですね。
竹内:三上さんとは約4年前、Twitter(現X)のとある企画で出会いました。まだ何者でもなかった僕に、マーケティングの基礎を教えてくれ、スポンサーとしても応援してくれました。時には一緒にスマブラをしたりもしましたね(笑)。スポンサー契約から約1年後、三上さんから「一緒にやった方が面白くね?」と誘われ、即決しました。一人でやるよりも、この人と、この会社と一緒にやった方が、もっと大きな景色が見られる、そう直感しました。
【変革】かつて組織を壊した僕に届いた「人に向いている」という言葉
── 事業譲渡後、アドネスでどのような活動を経て、CHRO(最高人事責任者)へのオファーが届いたのでしょうか。
竹内:eスポーツ事業の運営だけでなく、SNSを活用した採用のお手伝いもしていました。そんなある日、三上さんから突然「翼くんは、人を集め、見極め、伸ばすのに向いてる」と告げられました。耳を疑いましたよ。かつて、人の気持ちがわからずに組織を崩壊させた僕に、「人に向いている」と言うんですから。
── その言葉を受けて、竹内さんの中で何かが変わったのですか?
竹内:はい、言われてハッとしました。あの「チーム崩壊」の失敗があったからこそ、僕は「人がどうすれば輝くのか」「何が人の心を折るのか」がわかるのかもしれないと。人事や採用の経験はほぼゼロで戸惑いはしましたが、それ以上にワクワクしました。失敗を知る僕だからこそ、作れる組織があるはずだと思い、「ぜひお願いします!」と即答しました。
【哲学】高校生CHROが選んだ「全員業務委託」という異色の組織構造
── アドネスは創業4年で月商5億円、TV CMも出すなど、凄まじいスピードで成長している「バグっている会社」と表現されていますが、その組織体制について教えてください。
竹内:アドネスは、生成AIの破壊的イノベーションに乗り、本気で世界を狙っている会社です。そして、最も異色なのが組織体制で、メンバー300名、その全員が業務委託という形態をとっています。(もちろん法令遵守の上で成り立っていますが)。
── 300名全員が業務委託(会社と雇用契約を結ばず、成果に基づいて報酬を得る働き方)とは、前代未聞です。組織として崩壊しないのでしょうか?
竹内:常識的にはそう思われるかもしれません。しかし、ここでは年齢や勤続年数は一切関係なく、純粋な『成果』と『実力』が評価され、報酬として還元される仕組みが徹底されています。さらに、プロフェッショナルを育てる「教育体制」が整っているため、経験ゼロでもやる気さえあれば最短距離で成長し、成果を出していける。視座が高く、純粋で、前向きなメンバーばかりの空気感は、一度中に入ると驚かされますよ。
── 竹内さんがこの組織を選んだ理由は?
竹内:理由は2つあります。一つは「今の自分の限界」です。自分の会社を一人で経営していても、年商数億がマックスだと感じていました。僕が行きたいのは数千億、数兆円規模の世界です。そこを目指すなら、異常な速度で成長している環境で、そのエンジンとなる経験が必要だと思いました。
もう一つは「新時代の働き方の実証実験」です。これからのAI時代、HR(人材)の領域は必ず大きな変革が起きます。「全員業務委託・300人規模・AIネイティブ」という最先端のスタートアップで、その中心に立って経験を積めるのは本当に貴重です。ここで、AI時代に合わせた世界を取れる組織を作りたいと思いました。
【ビジョン】年商3兆円へ。10代で「最強の人材」になるという目標
── CHROとして、これからの目標を教えてください。
竹内:会社としては、CEOが掲げるビジョンとして、2031年に「年商3兆円」という、文字通り「狂った目標」を掲げています。僕はCHROとして、人的資本の最大化を通じてその実現を牽引していきます。
そして、僕個人の目標は、「10代で最強の人材になること」、「数千人-1万人規模の組織を作ること」、そして「将来的には数千億規模の事業をすること」の3つです。CHROという役割は組織の要ですが、実務経験はほとんどありません。だからこそ、色々と学びつつ、それを新しい組織形態に当てはめて最高の組織にしていきます。
──最後に、この記事を読んでいる方へメッセージをお願いします。
竹内:今、アドネスでは、共に事業を拡大してくれる仲間を募集しています。
業務委託という形態ですが、やる気さえあれば無償で教えてもらうこともでき、スキルはいくらでも吸収できる環境です。「裁量権」と「成長環境」に関しては、これ以上ない場所だと断言できます。
「若くから圧倒的な実力をつけたい人」「将来、起業したい人」「今の現状を変えたい人」は、ぜひ応募してみてください!!