変化を柔軟に受け止め、楽しむ。東京デジマチーム新設への期待〈前編〉|株式会社ナリコマホールディングス コーポレート本部 本部長 北窓 佐和子
「“ALL for ONE SPOON” 食の可能性をデジタルで広げ、『一さじの喜び』を届け続ける」
食事を通して人々に生きる喜びを届けるべく、高齢者福祉施設や医療機関向けに食事サービスを提供する、株式会社ナリコマホールディングス(以下、ナリコマ)。大阪府大阪市に本社を構え、関西を中心に成長を続け、この春からは東京拠点にも力を入れ、全国にサービスを拡大してきました。
今回はナリコマ コーポレート本部 本部長 北窓 佐和子にインタビュー。2020年にナリコマに入社し、大阪本社でのデジタルマーケティングチームの新規立ち上げに尽力。そして今、ナリコマの関東本格展開に向け、新たに同チームの東京拠点立ち上げのメンバー探しに力を入れています。
そんな北窓に、ナリコマの魅力、デジタルマーケティングチームの成り立ち、東京拠点の展望などについて、前後編にわたって詳しく語ってもらいました。
なお記事の執筆には、株式会社ストーリーテラーズさんにご協力いただきました。
レガシーな業界で一歩先行く姿勢に惹かれ、入社![]()
私は新卒ではメーカー販社に入社し、営業や新規事業立ち上げを経験しました。その後、主人の仕事の関係でアメリカに住み、帰国後は外資系メーカーでの勤務を経て、前職は物流業界でDXを推進するコンサルティング会社に勤めていました。その間、中米のパナマ共和国にも3年ほど滞在した経験があります。
ナリコマへの転職のきっかけは、前職時代に副業で携わっていたNPO法人のメンタープログラム。私はそこでメンターを務めていました。そして、とあるメンティーの方に「さまざまなことに挑戦した方が良いですよ!」と勧めていたんです。するとその方は実際に色々な新しいことにトライし、どんどん良い変化を遂げていきました。
その姿を見て、気づいたんです。
「あれ、アドバイスをしている私こそ、最近全然チャレンジしてないな」と。
その気づきから自身の転職を考えはじめ、出会ったのがナリコマでした。
ナリコマは介護・医療現場の「食」を支える会社です。前職と同様、労働集約型の事業形態であるにもかかわらず、20年以上前から介護食の生産ラインにデジタルを取り入れ、効率化をめざしてきた。「DX」なんて言葉がまだ一般化する前から、すでにデジタル化を実践していたんです。最近になって「DX」という概念が一般的になりましたが、ナリコマははるか以前から行っていました。
「福祉」というレガシーな業界で、これほど時代の一歩先を走っている会社がある。
経営者の判断の先見性に感心しました。
私はこのようにナリコマの事業にも経営にも強く惹かれ、入社を決めました。
「ITから縁遠い業界でDXに取り組む」変化を起こす面白さ![]()
福祉業界は厚生労働省や病院など公的機関との関わりが深く、構造的に変化しづらい業界です。 新しい取り組みにはとても慎重で、業界全体としても、他分野に比べてDX化がかなり遅くなっています。そんな業界の中でも、ナリコマは先陣を切って挑戦していく会社なんです。
変化の激しい今の時代、ITなど多くの業界は、10年後には全然違う姿になっているかもしれません。でも、「食事」という文化は絶対に変わらない。食べるという行為も、介護・医療現場での食の役割も、基本は変わりません。
だからこそ、「変わらないもの」に対して「どう届けるか」「どう魅せるか」に変化を加えることで、価値が大きく変わるんです。そこにイノベーションを起こせるのが、デジタルマーケティング(以下、デジマ)の面白さだと思っています。
実際にこの市場でデジマに取り組んでみると、ほんの少し変えるだけで、見違えるように変化が起きるんですよ。なぜなら、今まで同業者が取り組んできていないから。
「ITから一番縁遠そうな業界で、DXに取り組む」
そんな未知なる挑戦ができるのも、ナリコマのデジマの魅力です。
そして、ナリコマは投資すべき取り組みには投資を惜しまない会社。
デジマでいうと、ウェブサイトのリニューアルや広告運用、コンテンツ制作など、大きなコストがかかるような取り組みにも、人的投資・費用投資の両面でしっかりと支援してくれています。
そして実際、成果も出せている。ウェブサイトの仕様を変更してから、お客様からのお問い合わせが急増したんです。潜在顧客との接点が一気に広がり、数字としても一定のご成約につながっている。今ではデジマは社内で広報やブランディングという枠を超えて、営業活動の一部として認識されていると感じます。
※後編に続く
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[執筆・校正・取材]株式会社ストーリーテラーズ 平澤 歩
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