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2030年代に“培養テクノロジー”で宇宙で食生産を! 「スペースバーガー プロジェクト」ができるまで。〜第1話 商品開発編〜

インテグリカルチャーでは、この度、「203X年、宇宙でハンバーガーを作る」を目標に掲げ、クラウドファンディングをはじめました。

実施期間:2020/10/19(月)~ 2020/11/18(水)23:00

URL:https://readyfor.jp/projects/integriculture


■立ち上げのきっかけ

私たちの会社、インテグリカルチャーは細胞培養テクノロジーの会社です。特に今、注力している事業領域が「細胞農業」と言われる領域になります。聞き慣れないですよね、「細胞農業」って。何するんだろうって。かもすのかなって。(かもすのは菌ですね..) 簡単に言うと、動物や植物の細胞を培養して生産する方法を「細胞農業」と言います。食品だけでなく培養できるものであれば、化粧品や皮革だってつくれます。


その細胞農業の中でも、ひときわ注目されているのが培養肉。採取した動物の細胞を培養して作られたお肉です。昨今「サスティナブル」がキーワードになっています。

地球環境に配慮し、この地球に生きる生き物全てが、暮らしやすい生活を維持することが地球上での大きな課題です。培養肉は放牧地も要らないので環境破壊がなく、動物を殺さない、工場でつくられるので伝染病の心配もない、さらには近い将来人類が直面する食料危機という社会課題の解決策の有力候補にもなるということで、まさにサスティナブルな今、注目されている食材なのです。


しかし!その培養肉の話題をリードしているのはアメリカ、オランダ等の国々の企業。日本での認知度や好感度はまだまだ…といったところ。試しに、Google先生に訊ねてみました。「培養肉 意識 調査」と。

すると、Google先生の答え。


「培養肉に関する大規模意識調査」(2019年11月 日清食品ホールディングス調べ)


Google先生、もとい、この調査によると、「培養肉は世界の食料危機を解決する可能性がある」という意見は計55%が「賛成」。しかし「試しに食べてみたい」と聞くと、そう思うと答えたのは約3割程度に止まっています。まだ研究開発段階で市場に出回ってないとはいえ、食べたくないと思われるのは悲しい。もっと環境や培養肉のことをきちんと知ってもらいたい!その思いから、4人が立ち上がりました。


■ 宇宙での食料生産を目指す

火星での食料生産イメージ(弊社CEO羽生が作成)

宇宙農業のイメージ(弊社CEO羽生が作成)


私たちの手掛ける「細胞農業」の目指す未来に「火星で細胞農業の培養工場をつくる」というものがあります。弊社のCEOである羽生には「培養肉作って宇宙で暮らしたい」という夢があり、実際に宇宙での培養肉生産実現のため、JAXAのプロジェクト(TansaX)やSPACE FOODSHEREに宇宙での食料生産のパートナーとして参加するなど、宇宙での細胞農業の研究開発を進めています。

また、独自開発の宇宙用調味料「スペースソルト(食べられる細胞培養液)」も開発しています。



私たちの想いや事業、従来型の食肉生産による環境負荷、今後迫りくるタンパク源危機などを知ってもらうために「宇宙×培養肉」を掛け合わせて、もっと一般の人達にわかりやすく伝わる企画を考えよう!


方向性は定まりましたが、4人の企画会議でアイデアを出せど、いまいちパッとせず…。

この企画、暗礁に乗り上げるか。。。。


そんなある日リーダーが。。。




リーダーが見つけたという企画は「人類が宇宙で培養ハンバーガーを食べる!」という、一見「ちょっと何言ってるか分からない」ものでした。

日付を見ると2019年。どうやら企画アイディアはあったようだが、諸事情で日の目を見ず、お蔵入りになった模様。

発案者は未来食研究家のシェフとスペースソルト開発の前任者。しかし企画自体面白いので、発案者に許諾を得た上で、この企画案をベースにブラッシュアップすることに。


まずは、企画を実現するために必要な要素を割り出し、各要素ごとに詳細調査やコスト算出、リーガル面の調査などを開始して事業性を確認。事業スキームの目途が立ち、企画的にも一般の方に興味を持っていただけそうな内容に整ったので、経営陣にプレゼン!

 
見事プレゼンで了承を得たので、晴れて、プロジェクト化して企画がスタート!



培養バーガーの企画名は「スペース バーガープロジェクト」と改名

培養肉は、まだ市場に出ていない研究開発段階なので、宇宙で食べるのは10年先になるか、もっとかかるのかは分からないけれど、実現したその時に皆さんと一緒に喜びたい!その実現がこれから数年、もっと先になっても、時々は培養肉のことを思い出してもらえるようにハンバーガーの具材を1つずつ、宇宙食としてお届けする…という企画です。

お届けする宇宙食の第一弾は、「スペースソルト」を使ったピクルス!

スペースソルトは、アミノ酸・ビタミン・ミネラルなども含まれているので宇宙での栄養補給になり、同時に旨味調味料にもなるという点で一石二鳥なのです。水に溶かせば培養肉用の培養液になるので、培養肉生産にも使えます。ここまでいくと一石三鳥ですねw


■ 第1弾 プロジェクト初となる宇宙食のピクルスをつくってみる!

さっそく、お蔵入りになっていた企画書に残されていた秘伝のレシピを元にピクルスを作ってみることに。


まずは、食品加工に詳しい平田が生野菜をフリーズドライ化するところから。なんでフリーズドライかと言うと、フリーズドライは軽量で宇宙への輸送コストが安く、かさばらず、保存性も高いので、宇宙食の定番だからです。

ちなみに野菜を宇宙空間に晒すとフリーズドライになるんです!


いろんな野菜をフリーズドライ化してみました。水分が抜けると重さは約1/10になります。


早速、宇宙用調味料「スペースソルト」や他の調味料とフリーズドライ野菜を使ってピクルスを作ってみました。


宇宙空間においての食事の美味しさは、QOLの観点からも重要な要素です。

みんなが「美味しい!」と認めるピクルスを目指して、調味料の調合、野菜の種類、カットの仕方や大きさ、お湯・水の量や温度など、様々な要素を変えたパターンを何個も作っては試食を重ねました。


美味しいピクルスを求めて……。いや、そもそもどんなピクルスが宇宙に適したピクルスなのか。。。。



ここで、1年ぶりに発案者の桑名シェフがお助けマン(監修者)として降臨し、さらに美味しいピクルスの追求がはじまりました。



桑名シェフのアイデアにより、材料の見直しと新たにピクルス液レシピを開発することになりました。

宇宙空間で食べる宇宙食は、液体が飛び散らないよう粘度を高めた加工がされます。私たちの作るピクルスも宇宙食としても成り立つように粘度を高める必要があり、見た目や美味しさとの両立の観点も検討し、ゼリー状にすることにしました。


試作品をつくってミーティング


第一回目、試作品


粘度が足りず…


2回目、桑名シェフよりレシピを譲り受けた平田の挑戦!うまく固まらず…


3回目、固まったけれど、キュウリが大きすぎる気が…


4回目、理想の形に近づいてきた…

試作の度に野菜をカットし、フリーズドライ化(設備をもつ外部工場へ委託)


別の部署の社員たちにも試食に協力してもらい味を評価


改良に改良を重ね、やっと完成!!カラフルで美味しそう!インスタ映えも!?


そのまま食べても美味しいけれど、色々なものに乗せて自己流アレンジをしても美味しく食べられます!ハンバーガーはもちろん、クラッカーにもおかきにも。


商品のピクルスは完成です!


次は、第2話「クリエイティブ制作編」 をお楽しみに!!

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