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【52億円調達の裏側】プロジェクト発足から6ヶ月で調達を成功させたサロウィン、『攻め』のコーポレート部隊

左から髙橋聖羅(経営企画部長)、大橋侑起(経営管理部長)、阿部友哉(代表取締役)

2024年7月にシリーズDプロジェクトが発足し、約6か月で調達を完了させたサロウィン株式会社。この資金調達の裏側にはどのような物語があったのか。『攻め』のコーポレート部隊を紐解きます。

資金調達のプレスリリース記事はこちら

目標調達額は、当初10億円から、わずか7日で40億円に

阿部:まずは、52億円の資金調達、お疲れ様でした!この数ヶ月を振り返ると、本当にドラマチックでしたね。

大橋:2024年6月30日に阿部さんから「シリーズD動くので、資料の準備進めましょう!」と。そして、次の日から本格的に調達活動を開始しましたね。

髙橋:私自身、資金調達については、最初から関わった経験が無かったので、「こんな感じで始まるのか!?」と驚きました。

当初の目標はエクイティ10〜15億円でしたが、忘れもしない2024年7月7日、七夕の日に阿部さんから『やはり今は攻め時だと思うので、エクイティ20億円、デット20億円の総額40億円の調達に動きましょう!』と連絡がありました。

阿部:そうでしたね(笑)

でも、ちゃんと根拠はあって、今後必要になる資金の試算を繰り返し行った結果、40億円が妥当だという結論に至ったんです。

すぐに2人に連絡して、エクイティ調達を僕と髙橋さん、デット調達を大橋さん、という体制で進めることを決めました。

髙橋:大橋さん、40億円という数字を聞いたとき、どう思いました?

大橋:エクイティで20億円、デットで20億円・・・イメージができず正直「大丈夫かな…」と思いました。でも、やるしかないな!、と気持ちを切り替えました。

髙橋:そうですね。僕も謎にテンションが上がったことを覚えています(笑)

阿部:目標額10億円から40億円でリスタートしたシリーズDですが、デット調達は8月の2週目くらいには、約20億円の目途が立っていましたよね?

大橋:そうですね。7月は各銀行に事業計画と決算報告を持って挨拶回りをして、8月にはひたすら資料を作り、『今期はこれくらいやりたい』と説明していました。

事業部メンバーの頑張りのおかげで決算が良かったこともあり、銀行の評価も高く、8月の2週目には14億円の承諾を得られました。

『意外といけそうです!』と2人に報告しましたよね。(笑)

阿部:あれは覚えています。

エクイティチームとしては、デット調達の進捗に焦りましたね。

髙橋:焦りましたね。

ちょうどその頃、エクイティチームはある海外機関投資家とトップ面談をしていたんですよね。

阿部:そうでしたね。最初は『興味を持ってもらえないだろうし、練習のつもりで挑もう!』というスタンスでしたよね。でも、意外にもすごく興味を持ってくれましたね。(笑)

『このサービスでこれだけの成長率・利益が出ているのはすごい』『ビジネスモデルが面白い!』と評価してもらえて嬉しかったです。

ただ、結果としては、承諾には至りませんでしたね。

通訳を通しての面談だったこともあり、伝えたいことをうまく伝えられなかったり、資料で十分に表現しきれなかったりして、、、久しぶりに落ち込みましたね。

髙橋:僕も悔しかったですが、世界のトップ企業に投資してきた海外機関投資家に認められたこと自体は、大きな自信になりました。

そこから阿部さんの資料の作り込みや、プレゼンの内容などが変わり始めて、モードが一気に変わったなと思いました。

阿部:そうですね。結果的に、合計40社ほどと面談を重ねる中で、手応えを感じられるようになりました。ただ、4社連続でアポが入ったときは、さすがに声がガラガラになっていましたね。(笑)

風向きが大きく変わったリード投資家との出会い

阿部:エクイティ調達の風向きが変わったのは、今回の調達のリード投資家であるEight Roadsさんとの面談からでしたね。シリーズBの頃はまったく相手にされなかったのですが、今回は話がとんとん拍子に進んでいきました。

大橋:今回の調達では、今まで相手にされなかった投資家や銀行も、興味を持ってくれましたよね。投資家との面談が一巡した段階から、膨大な質問の対応をしていましたよね?

髙橋:そうですね。

8月には投資家との一次面談が終わり、9月から各投資家からいただいた質問リスト対応のフェーズに入りました。

1社あたり平均50問、多いところでは150問。合計2,000以上の質問に答えました。類似する質問もありましたが、微妙にニュアンスが異なっていたり、各投資家が知りたいエコノミクスがあったりと一つ一つ目を通して回答をさせていただきました。

質問リスト対応をする中で、「美容業界の市場への理解」や「サロウィンはどのような未来を描いていくのか?」ということに興味を持っていただいていると感じました。質問リスト対応自体は大変でしたが、それ以上に感謝の気持ちが強かったです。

阿部:この大量の質問リストから気付きを得て、事業の方向性や新たな戦略のヒントを得ることができましたよね。

マネジメントプレゼンの緊張感

阿部:膨大な質問リスト対応もひと段落をしてくると、それを基にした各投資家とのディスカッションのフェーズに入りましたよね。

ある投資家は、ディスカッションのためにわざわざディスカッションペーパーを作成してくれることもあり、新しい視点を学ぶ機会にもなりました。

髙橋:阿部さんは、即座にその視点を吸収して、サロウィンが描く未来の解像度を上げていったことが印象的でした。日々未来像がくっきりと見えてくる感覚は初めての体験でした。

阿部:10月に入り、今回の調達の中でも特に大事なイベント、Eight Roadsとのマネジメントプレゼンがありましたね。あれは、本当に緊張しました。

大橋:阿部さんでも緊張するんだなと思いました(笑)

髙橋:マネジメントプレゼンの後、近くの神社にお参りに行ったことも忘れられません。(笑)

阿部:僕は、マネジメントプレゼンの最後にパートナの方から「最後に質問はありますか?」って言われた時に髙橋さんが、5分くらいサロウィンについて熱く語ってくれたことが忘れられません。

泣いてる?ってくらいの熱さでエモかったんですけど、結局質問してないじゃん、って。(笑)

髙橋:泣いてないです!(笑)

何か想いが勝手に溢れてきてしまって・・・。僕にとっての1番の思い出のシーンです。

大橋:もはや懐かしく感じますね。(笑)



そして52億円の着地へ

髙橋:Eight Roadsとのマネジメントプレゼンが終わり、その後から風向きが変わったかのようにエクイティ調達が順調に進みました。デット調達も順調でしたよね?

大橋:はい、エクイティ調達のリード投資家が決まったことによって、銀行からの印象が良くなりました。今までは調達ができなかった銀行からも調達ができ、順調でした。

髙橋:エクイティ調達も同じように、デット調達が決まることで印象が良くなり、他の投資家の調達も順調に決まりました。

阿部:双方がそれぞれいい形で収束して、目標であった40億円を大幅に超えて、エクイティ25億円、デット27億円、合計52億円の調達で着地することができましたね。

もちろん、この結果に至るまでに色々な出来事があり、それを3人で乗り越えてきたからの結果だと確信しています。

サロウィン第二章の始まり

阿部:普通ならこの規模の調達には1年ほどかかりますよね?半年で実現できたのはなぜだと思いますか?

大橋:事業の成長が大前提ですが、デットとエクイティの両輪で動けたことが最大の要因だと思います。

髙橋:そうですね。

一般的にはデットは「安全性」、エクイティは「成長性」が重要視されますが、それぞれの調達が決まっていくことで、補完しあえたのではないかと思います。

また、必要なデータの準備を迅速に進めてくれた社員の方々、忙しい中利用者インタビューに応じてくれた利用者の方々、何かが欠けても実現はできなかったと思います。本当に感謝しています。

阿部:最後に、今回の調達の感想はありますか?

大橋:結果に対する責任が、これまで以上に大きくなったと感じています。期待していただいた分をしっかり返し、結果を出していきたいですね。

髙橋:僕も、やりきった!という気持ちより、サロウィンが美容市場のプラットフォームになるために、調達したお金を今後どう使い、どう会社を成長させていくのかということに気持ちは向いています。

阿部:ここからは、今まで以上のスピードで事業の規模を拡大していくフェーズになり、サロウィンの第二章が始まるという感じですね。

気合いが入りますね!


ここまで読んで頂いたみなさんありがとうございました。

サロウィンに興味を持っていただいた方はぜひお気軽にご連絡ください。

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