「みんな違って、みんないい、という価値観を共有する。」多様な経歴を持つ社員が集まるインクルードで、チームの力を最大限に引き出すために意識していることを振り返り、そう語るのはゼネラルマネージャーの田中さん。
本日は田中さんに、インクルードでマネージャーとして働く魅力や、そのキャリアの先に広がる可能性について伺いました。
田中 潤 / ゼネラルマネージャー
2021年4月にインクルード株式会社に入社。生活支援員、サービス管理責任者と事業所の運営管理を兼務し、その後マネジメント拠点を徐々に拡大し複数店舗のマネジメントに携わる。現在はゼネラルマネージャーを務め、各地域複数拠点の事業所のマネジメントを行う。
キャリアの歩みとインクルードとの出会い
ーーこれまでの経歴とインクルードに入社されるまでの経緯について教えてください。
もともと専門学校で保育を学び、当時のアルバイト先の先輩に誘われたことをきっかけに、福祉の世界へ入りました。その後、放課後等デイサービスで支援員、さらにサービス管理責任者として、発達障害のある子どもたちの支援に携わってきました。
支援を続けるなかで、『自分一人が支援をするだけでなく、良い支援の輪をもっと広げていきたい』という想いが強くなり、次第にマネージャーという役割を意識するようになりました。質の高い支援を提供できるスタッフを一人でも多く育て、チームとして子どもたちに向き合うことで、より大きな価値を生み出せる、そう考えたのが、マネジメントに関心を持つ最初のきっかけです。
その後、マネージャーに昇進し事業所の運営、組織づくりや人材育成に取り組んできました。
ーー放課後等デイサービスから、インクルードが展開する就労移行支援や自立(生活)訓練へとフィールドを移されたのは、どのような理由があったのでしょうか?
当時、放課後等デイサービスに通っていた発達障害のある男の子「A君」との出会いが大きなきっかけです。彼は、いわゆる健常の児童と同じクラスにいましたが、なかなか環境に馴染めず、放課後等デイサービスに来ても、誰かを叩いたり、暴言を吐いたりと、有り余るエネルギーをうまくコントロールできずにいました。
ある日の保護者面談で、A君のお母さんから「うちの子は、小学校という小さなコミュニティですらうまくやっていけないのに、将来、社会に出ることなんてできるんでしょうか?」と、涙ながらにご相談されたんです。その言葉に、私はハッとさせられました。
それまでの私は、「今、この子がのびのびと生きていけるように」という視点で支援をしていました。しかし、その子はいつか大人になり、社会に出て働くことになる。その未来を見据えた支援をしたい、A君のような困難を抱える子どもたちが、大人になった後も自分に自信を持って社会で活躍できるような支援がしたい。そういった思いが強くなり、就労支援や自立(生活)訓練の領域に挑戦することを決めました。
数ある事業所の中でインクルードを選んだのは、「ソーシャルインクルージョンを実現し、全ての人が活躍する社会を創る」という理念と、「安定就労を当たり前にする」というビジョンに心から共感したからです。障害のある方を特別視したり、囲い込んだりするのではなく、誰もが社会に混ざり合い、お互いを支え合える共生社会を目指す。その姿勢が、A君との経験を通じて私が目指したいと考える社会のあり方と、ぴったりと重なりました。
インクルードでのマネジメント
ーー前職でもマネジメントを経験されていますが、インクルードならではのマネジメントスタイルはありますか?
各マネージャーに大きな裁量権が委ねられている点です。経営層がマイクロマネジメントをすることはなく、マネージャーの主体性を尊重してくれる文化があります。もちろん責任は伴いますが、その分、自分のビジョンや戦略をスピーディーに実行できる。非常に動きやすい環境だと感じています。
また、組織の風通しが非常に良いのも特徴です。何か困ったことがあれば、役職に関わらずすぐに経営層に相談できますし、逆に経営層から意見を求められることもあります。このフラットな関係性が、健全な組織運営と個人のパフォーマンス向上につながっていると思います。
――マネジメントを行ううえで、大切にしている考え方を教えてください。
Valueにも掲げられている「当事者意識」です。目の前の課題を個人や一つのチームの問題として捉えるのではなく、常にインクルードという組織、さらには社会全体の課題として自分事に捉え、率先して解決策を考えることを心がけています。一人ひとりのメンバーと伴走しながら、一緒に考え、行動することを意識していますね。
――インクルードには多様なバックグラウンドを持つ社員が多く在籍しています。チームの力を最大化するために、どのような工夫をされていますか?
大きく3つのことを意識しています。
一つ目は、一人ひとりの「強み」を一緒に見つけるための1on1です。これまでの経歴や、仕事でワクワクした瞬間、どんな作業に力を発揮できたかなどを、具体的なレベルまで因数分解するように対話を重ねます。そうすると、本人も気づいていなかったような強みや、仕事のスイッチが入るポイントが見えてくるんです。「あなたのこの強みは、チームにとってこういう価値がある」と伝えることで、本人の自信とチームへの貢献意欲を高めることができます。
二つ目は、「みんな違って、みんないい」という価値観の共有です。私はよく、事業所を野球チームに例えて説明します。ピッチャーが2人いても試合は成り立たないし、4番バッターばかり集めても勝てません。ピッチャー、キャッチャー、内野手、外野手、それぞれのポジションに役割があり、一人ひとりがその役割を全うすることで初めてチームとして機能する。誰かと比べるのではなく、自分のポジションで最高のパフォーマンスを発揮することの重要性を伝えています。
三つ目は、私自身からスタッフに相談を持ちかけることです。一般的に、部下から上司へ意見を上げるのは遠慮が生まれがちです。だからこそ、私から積極的に「この件、どう思う?」と相談するようにしています。上司から頼られることは、スタッフの自信につながります。また、「上司も相談してくれるなら、自分も相談してみよう」という安心感が生まれ、風通しの良い雰囲気づくりに繋がると考えています。スタッフ一人ひとりの状況を常に把握し、時には悩みに寄り添い、時には成長の起爆剤となるような相談を持ちかけることを意識しています。
ゼネラルマネージャーとしての挑戦
――今年の4月からゼネラルマネージャーに就任されました。マネージャー時代と比べて、業務内容はどのように変化しましたか?
最も大きな変化は、担当エリアにおける最終的な意思決定者になったことです。それに伴い、より経営的な視点が求められるようになりました。会社がどちらの方向に進もうとしているのか、その大きな流れをマネージャーやエリアマネージャーに正確に伝え、それぞれの事業所の施策が会社全体の戦略と連動するように管理する役割が格段に増えましたね。
――ゼネラルマネージャーとして、どのような瞬間にやりがいを感じますか?
事業所単位で大きな目標を達成した時や、スタッフの成長を後押しできたと実感した時です。特に印象に残っているのは、あるスタッフをマネージャーへと引き上げた経験です。
当時、社内で「マネージャーになりたい」という声がなかなか上がってこない、という課題がありました。ヒアリングをしてみると、「マネージャーが何をしているか分からず、ただただ忙しそうに見える」という声が多かったんです。
そこで、マネージャー昇格を迷っていたあるスタッフとの面談で、マネージャーの具体的な業務内容や1ヶ月の働き方、やりがいや意義を具体的に説明したんです。「これなら自分にもできそうだ」と自信を持ってくれ、サブマネージャーを経て、見事にマネージャーへと昇格してくれました。
個人の成長が組織の成長に直結し、会社に貢献したいという意欲が新たなリーダーを生み出す。その好循環を創り出せた時に、大きなやりがいを感じます。
――逆に、難しさを感じる場面はありますか?また、それをどのように乗り越えていますか?
チームを牽引する立場として、目指すゴールは同じはずなのに、そこに至るまでのアプローチの違いからメンバー間で意見が食い違い、チームの歩みが止まってしまうことがあります。
そういう時は、まず「それぞれの価値観や経験は違って当たり前」という前提に立ち、お互いを理解し合うための場を設けることを意識しています。それぞれの意見の背景にある想いや考えを共有し、「目指す方向は一緒だよね」という共通認識を再確認する。それだけでも、チームの空気は大きく変わります。その上で、「やり方は一つじゃない。それぞれのやり方で進めてみよう」と後押しすることで、チームは再び前に進み出すことができます。
インクルードの未来とメッセージ
――今後、インクルードをどのような会社にしていきたいですか?
一人ひとりが自発的にキャリアを築ける組織にしていきたいです。会社から与えられた目標をこなすだけでなく、スタッフ一人ひとりが「自分はこんなことで会社に貢献したい」「会社をより良くするために、こんなことができるんじゃないか」と、自発的に発信できる。そんなエネルギーに満ちた組織が私の理想です。
そうした個々の「やりたい」という想いが、既存事業の拡大はもちろん、全く新しい事業の創出にも繋がっていくと信じています。
――最後に、インクルードでのマネージャー職への転職を検討している方や、マネージャーに挑戦しようか迷っている方へ、メッセージをお願いします。
マネージャーは、責任の大きな仕事です。しかし、その責任の大きさに比例して、人の成長を間近で感じられる喜びがあり、何よりも自分自身の成長を最も感じられる仕事でもあります。
チームやスタッフを成長に導くためには、ゴールやプロセスを言語化し、分かりやすく示す能力が求められます。それは簡単なことではありませんが、その過程を通じて、自分自身の変化や成長にも気づくことができるはずです。
中には、「利用者さんと深く関われる支援員として、現場のプロフェッショナルを目指したい」と考える方もいるでしょう。それも素晴らしいキャリアだと思います。ただ、もし「より良い支援を多くの利用者さんに届けたい」という想いが根底にあるのであれば、マネージャーに挑戦してみることもおすすめします。
マネージャーになることで、支援の視野は格段に広がります。そして何より、自分が理想とする「より良い支援」を形にするための決定権を持つことができます。自分の考えた支援の形をチームに、そして組織全体に広げていくことができる。それは、マネージャーだからこそ味わえる、大きなやりがいです。
ありがとうございました。
次回は、田中さんに聞く「インクルードの好きなところ10選」をお届けします。ぜひお楽しみに!
インクルード株式会社では、「ソーシャルインクルージョンを実現し、全ての人が活躍する社会を創る」というミッションの実現に向けて、ともに歩んでくれる仲間を募集しています。マネージャー職も積極募集中です。
今回の記事を通じて、インクルードの事業や働き方について、少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。