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4ヶ月で50,000DL突破したFemTechアプリの秘策

弊社は2022年4月に2C向け月経妊活アプリ “flora” をリリースしました。その後4ヶ月で50,000DLを突破し、App Storeのトップチャートにも常に入るようになり、良いスピードでスタートを切ることができました。

今日はアプリマーケティングや開発に従事している方、興味のある方などに向けて、ノウハウをシェアします。

リリース前に意識すること

リリース前にアプリの認知度を出来るだけ上昇させたり、ブランドイメージを確立してターゲットに関心を与えることは、意外と重要です。
理由は二つあります。一つ目は、リリースした直後はアプリストア内でのSEOが上がりやすいことです。二つ目は、ある程度のダウンロード数がないと正確な開発を進めることができないことです。

1.SEOが高いうちにやるべきこと

リリース直後にアプリストア内でのSEOが上がりやすいことについて、明確なソースはありません。ただ、アプリ関係者の方からよく聞くのと、SNSなどのアルゴリズムも基本新鮮な投稿が上がりやすいですし、実際にfloraを運営する中でその実感もありました。

SEOが勝手に高くなっているうちにリーチを広げ、floraと検索した時にすぐ出てくるようにしておくことで、通常よりもダウンロード数が伸びやすくなり、伸びた結果、勝手に高くなる期間が終わってもダウンロード数が高いためある程度のSEOが担保されます。

逆にリリース直後にダウンロード数が伸びないと、勝手に高くなる期間が終わった後に、SEOを上昇させるのは苦労するでしょう。

2.正確な開発が進められない

例えば、数百人しかいない状態でアプリユーザーの行動解析を行なっても、正確性には疑義が残ります。業界にもよりますが、せめて1,000DLはないと、リリースしたアプリに対してユーザーがどんな反応を示していて、何を改善していけばエンゲージメントが上がるのか、開発の基準を獲得することが出来ません。

アジャイルにしろウォーターフォールにしろ、ユーザーの反応を見ながら新機能を企画していくことで課金率上昇、エンゲージメント上昇、ダウンロード数上昇などが好転していくはずですので、リリース直後にすぐユーザーのフィードバックを得られるのはとても良いことです。

※上記二つにおいて、floraが何をしたのかは後日執筆します。

MVPとしてリリース

floraは当初MVPとしてリリースしました。というか、今もMVPかもしれません。当初は最低限の機能として、月経管理、排卵日予測、カレンダー、記事、動画、ヘルスレポートのみを搭載していました。課金することで読める記事が増え、ヘルスレポートをアンロックすることが出来ました。

その状態でリリースしたため、ユーザーのエンゲージメントは最初からとても高いわけではなく、人気のないコンテンツも沢山ありました。ですが、そのようなフィードバックのお陰で、ニーズが実際にわかり、新機能・新コンテンツの企画開発を高速で進めることが出来ました。結果、当初はなかった新しい企画や機能が次々と生まれ、右肩上がりに課金率等が上昇していきました。

アプリを出す前にいくらリサーチをしてニーズを特定して、時間をかけて凝ったデザインやコンテンツを出しても、それは100%客観的なデータとは言えないと思っています。何故なら、ニーズは客観的ですが、アウトプット方法としてのコンテンツや機能は結局主観的だからです。その機能やコンテンツにユーザーがどう反応しているか、これが100%客観的なデータではないでしょうか。弊社はとにかく早くそれを掴みたくて、MVPとして荒い状態であえてリリースしました。

エンゲージメントが確保されたら

MVP開発を進めていけば、ある程度エンゲージメントが上がるはずです。ただし、ダウンロード数は常に伸ばし続けなければいけませんし、データは多ければ多いほど活用できるので、広告等を利用してより伸ばしていく必要があります。

広告は、ただアジャイルのところと同様に、凝ったデザインで出すよりも、様々な広告を参考に粗いデザインの広告を量産し、A/Bテストを何度も重ね、最終的にパフォーマンスの良い形式の広告のデザインをブラッシュアップして、費用を追加していく流れでした。

広告をかけるタイミングも重要です。社内でキャッシュフローと相談しながら、CPIやCPA(A=課金)の目標を定め、それに達成した瞬間に広告にお金をかけ始めました。初めから黒字にすることは2Cアプリの場合難しいとわかりきっていたので、許容できる範囲の赤字の目標を設定し、増えたユーザーのデータを活用して、キャッシュエンジンを検討したり、もっとダウンロードされやすい方法を考え、黒字化を目指しました。

マーケティングと開発の繋がり

最後に、マーケティングと開発を切り離してはいけないということだけお伝えします。実はマーケッターとエンジニア・クリエイターのコミュニケーションはとても大切です。

「コンテンツや機能でXがウケたから、広告の訴求にXを追加したほうがいい」「Yを訴求する広告がウケたから、Yを追加して欲しい」このようなインサイトは、部署を横断することでしか得られません。両者が円滑なコミュニケーションができる組織体制づくりも重要です。

最後に

以上です!最後まで読んでくださったあなた、よければ flora app ダウンロードしてくださいね!

※アプリストアURL

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