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「社長、あなたのビジョンを実現するために僕らは動いていませんよ」〜” 学び ”と” 波乱 ”に満ちた、7月帰社会レポート〜

※この記事は2020年8月4日に初回公開されたものです。
 2021年5月1日よりこちらのアカウントへ移行いたしました。

こんにちは、メンバーズデータアドベンチャー(以下DA)採用広報担当です!

今回は、7月に開催された『帰社会』の内容をお届けします。

タイトルからして何やら不穏な雰囲気がありますが、一体どんな会だったのでしょうか......?


帰社会とは:月に1度、DAメンバーが一同に集まる会のこと。
DAのビジネスモデルは、メンバーがクライアント先に常駐して仕事を行うスタイル。
日頃別々の仕事をしている分、月に1度全メンバーでコミュニケーションを取る機会を設けています。
直近業績の共有や事業方針・思想のディスカッションなどテーマは月によって変わりますが、DAの文化を創造・共有・確認し合っていく重要な会として毎月開催しています。


今月は現場のデータアナリストである吉川からの持ち込み企画で、DAの教育カリキュラム再構築プロジェクトに関するプレゼンがありました。

・・・

が、最後の最後に、

「それ、メンバーから社長に言っちゃう??」

と、” 波乱の問いかけ ”が社長の白井に繰り出されました......!!

では、ここからは実際の帰社会の様子をお届けしていきます!


自分はDAが好き。だから、自分が” 好き ”で” 勝手 ”に、DAの教育を作っていきたい。

まず、最初に表示されたスライドがこちら



「いきなり何の話だろう……?」とメンバーが呆気に取られている中、吉川が自分の過去に絡めてスライドの意味を説明し始めると、ポカンとしていた空気が徐々に変わっていきます。



3つ目のエピソードで、高校時代にクラスで楽しめずマイノリティだった自分にかけてくれた恩師の言葉から、

「自分の居場所が無いなら、与えられるのを待つのではなく、自分でつくらないといけない」

と、「自分から動く重要性」を語っていきます。

吉川がDAに入った理由も、仕事が楽しいものになるかは会社の理念の影響力が強く、DAはその点で可能性を感じたからだったそうです。


実は吉川、2020年5月から組織周りに関しての盛んに取り組んでいて、前回・前々回とDAのコアバリューやミッションをメンバー全員で解釈し直すワークショップを自ら実際に企画していました。

” 誰かに言われたから ”じゃなくて、自分がDAをこういう場にしたいからやっています

なので、今から話す今後の組織や教育・研修カリキュラムもその思想が根底にあるんです

と、「自分から動き出す重要性」が強く共有され、Zoom越しでも全体の空気が引き締まっていきます。

一息置いた後、「では、ここから社内教育のビジョン・方針をお話します」と本編がついにスタートしました。

「DA流データ人材になるためのカリキュラム構想」で、” 人材価値 ”と” 顧客価値 ”をダブルアップ。

「そもそも、なぜ今のフェーズで教育に力を入れるのか?」と、目的志向の強いメンバーの揃うDAらしく、企画の背景から話し始めます。



DAはデータ人材を客先常駐する派遣スタイルのビジネスだからこそ、” 人 ”が最大の経営資源です。

そして、DAはメンバーに顧客成果にコミットすることを強く求めるため、分析やデータハンドリングなどデータ関連スキル以外にも「事業貢献に必要なスキル」を幅広く身に着ける必要があります。

分析はあくまで手段の一つであるため、以前の社員インタビュー記事にもあったように、実際のデータ分析現場では下記のような課題が発生しているためです。

・目的なしにデータで現状を可視化・分析しても、顧客成果・利益に結びつかない。
・顧客ニーズを把握したり、分析の目的を擦り合わせるためには、ビジネスへの理解力やコミュニケーション能力が必要。

” 成果を出すために必要なスキル ”の標準化は、クライアントへの価値貢献の向上や、DAの会社規模を大きくしていく上で欠かせない、若手の早期戦力化にも有効です」と吉川は語ります。

そして、そのための教育カリキュラム全体像がこちら。


「DA流データ人材」のスキル定義として、まず「共通部分」と「職種別」でスキルを分けます。

若手メンバーは共通部分としてビジネス上の「コミュニケーション能力」を鍛え、それを土台に各専門スキルを学びやすくする教育カリキュラムを構築していくイメージです。

「共通部分」に関しては、7月から新たに社内制度として(株)ラーニングエージェンシー様の定額制ビジネス研修サービス『Biz CAMPUS Basic』を導入することで、DAの特徴的なカルチャーである” 学ぶ文化 ”へ、さらにブーストをかけていきます。

定額制集合研修-Biz CAMPUS Basic|人材育成・社員教育|ラーニングエージェンシー
導入事例一覧へ ...
https://www.learningagency.co.jp/service/bcb/

職種別スキルは、これからメンバー全体へヒアリングをして体系化しながら作成していくとのこと。

この構想を話し終えた吉川は、冒頭の「自分の作りたい世界は、自分で作る」に紐付けつつ、

『もしすでにやりたいことがある人は、一緒に動きましょう。
というか、勝手にもはや動き出してしまうくらいが個人的には1番だと思っています』

と、共にDAの環境構築を進める同志を募りながらプレゼンを終える......、


はずでした。


「社長、あなたの都合の良い世界を作ろうとしているわけじゃないよ」吉川からの衝撃的な問いかけに、白井は......。

ここにきて、「あえて言おう」という謎のスライドタイトルが表示されます。



「……でも、今日話したことって、別に白井さんがやってくれる訳ではないんですよね。

誰かがじゃなくて” 僕 ”がやりたいことで、それが僕のビジョン実現に繋がっていて且つDAのビジョン実現にも繋がっていると感じたからやりたいと思っていて......

そう語った直後、吉川から社長である白井へとんでもない一言が繰り出されます。


「だから白井さん、僕らはあなたの都合の良い世界を作ろうとしているわけではないんですよ」

突然の吉川の言葉に、画面上の白井もつい笑ってしまっています。

しかし、この問いかけは突拍子も無いように見えて、実は本質を見つめ返す意味を含んだ重要な問いでした。

白井の語るビジョンに共感して集った仲間だけど、それをそのまま受け入れて「社長のビジョン=会社のビジョン」ってなるのは、そもそもDAらしくないのでは?

「社長も含めて各個人の意見を重ね合わせたものがDAのビジョン」となるのが、DAの在り方により近いのでは?

メンバーそれぞれの意見を尊重し合うDAだからこそ、吉川はDAの芯にある考え方を大事にしつつ、「DAのビジョンは白井だけのものではなく、みんなのビジョンが乗っかるものだと思う」と自分の解釈を説明していきます。

こうしてプロレスさながらの問いかけが終わり、「どうだ!」と白井へ意見をぶつける吉川の笑顔がこちら


当の白井は「おお......き、きましたねw」と苦笑しながらも、何やら嬉しそうな様子。


そして、この問いかけと笑顔に対する白井の第一声は......

「吉川さんの言ってくれた通りだと私も思います」

でした。

「普通、会社は” 社長の思いを実現する器 ”だから、そんなことを口にしたらマズいのでは?」 となりかねないところですが、白井は「その考え方こそがDAだ」と強く共感を示していました。

続けて、メンバー全員へこう語り続けます。

『会社は私にとっても” 自分のビジョン実現の手段 ”だし、みんなも同様だと考えています。だからこそ、” 個人 ”のビジョンは大切にして欲しいです
『でも会社で働いている以上、「自分100%」というわけにもいかないなとも思っています。なので、「自分と会社のどこが重なっていて、どこが相違点なのか?」は議論しながら見つけていく意識を持っていきましょう
『その議論がDAの文化を濃くし、結果としてビジネスも強くなるので、私も” 1人の人間 ”として受け止めていただいて、これからも議論しながらDAを良い場所にしていけたら嬉しいです』

「社長はあくまで” 役割 ”であり、” 一個人 ”である」。

思いがけない吉川の言葉から、DAにおける社長の在り方や組織の思想を改めて全員で確認することができました。

白井の返事を聞いた吉川も、「自分の意見をしっかり聞いてもらいつつ、白井さんの考えも改めて伺えて嬉しかったです」と感想を伝え返したところで、ちょうど会もお開きの時間に。


DAの帰社会では、社長からのメッセージのみでなく、今回のような個人プレゼンやLT大会、ワークショップなどの持ち込み企画も数多く行われています。

(来月の帰社会でも何が行われるのか、今から楽しみです......!)

最後は全員で集合写真を撮って、終了!

みなさん、お疲れ様でした。また8月も頑張っていきましょう!


(取材・文 ヤマグチタツヤ)

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