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僕が起業して不動産投資のプラットフォーム「Propally for Owners」を作ろうと思った理由

プロフィール
島田省吾
2015年に東京大学経済学部卒業後、商社経理・M&Aアドバイザーを経てPropally株式会社創業。
米国公認会計士。
自身も投資用不動産を保有する中で、収支管理の煩雑さ・不動産価格の不明瞭さ等に問題意識を抱き、それらを解消するサービスの開発を志向して起業。

起業というキャリアに至るまで

意識の低い大学生時代

僕は起業をしてなんとか会社経営をしている訳ですが、正直昔からこういうことをやりたいと思う人種ではありませんでした。

大学時代から振り返ると、典型的な「大学に受かったのがゴール」の学生で、4年間何となくで過ごしていました。バンドサークルだったのでたくさんギターは弾いていた。あとは適当に単位を稼いで終わりという、まあダメな学生だった訳です。
もはや社会人になってからの方が机に向かった時間長いかもしれない…。

なぜか1つだけ記憶に残っていたことがあって、入っていたゼミの教授が、何かのときに「世の中穴だらけに見えるけど、なんでみんな起業せずに普通に就職するんだ」というようなことを言っていて、それがずっとぼんやりと頭に残っていました。(記憶違いかもしれないし、そんな口調ではなかったかもしれませんが…)
頭のいい人にはそう見えるのか、僕にはよく分かんないなあと思いながら、僕は何となく就活して決まった会社に入って、何でもない社会人生活を始めたのでした。

犬の死と転職

最初のキャリアは商社の経理でした。簿記2級を取り、淡々と業務をこなしていくというよくある経理の仕事です。入社直後は何もかも新しかったのと、若いうちから海外出張に行かせてもらえる機会があったので刺激を感じながら働いていましたが、2年経つ頃にはそういった感覚もなくなっていました。何となく、こうやって社会人人生が終わるのかなと感じていました。

そんなときに、実家で飼っていた犬が死んでしまうという事件が起きて、人生を考え直す機会を迎えます。

犬は実家で母親が面倒を見てくれていましたが、老犬になってきたこともありずっと体調が悪かったそうです。ある日僕が会社から帰る途中、母親から「今日はいよいよマズいかもしれない。今日は実家に帰ってきて欲しい。」という連絡を受け、急いで実家に帰りましたが間に合いませんでした。
僕は久しぶりに大泣きしながら、「彼は本当に幸せだったのだろうか。自分が連れていってもらえる世界以外を知らないまま、たまの散歩とご飯を楽しみにしていたけど。」と思ってしまったのを覚えています。
でも、そんなことを考えていると、実は自分も同じなのではないか、と思い至ってぞっとしました。自分だって今の会社以外で生きることを知らなくて、たまにもらえるボーナスと給料だけを楽しみに生きているだけじゃないか。何が違うんだろうか。
僕には選択肢があるんだから、他の世界を見てみるなり、もっと熱中できる何かを探したり、せめて努力だけはしてみようと考えました。選択肢が与えられてる分、言いなりでなく、自分から何かしなくてはいけないという意識に変わりました。

そういった経緯もあり、当時、村上世彰氏の『生涯投資家』を読んで感銘を受けたのをきっかけにM&Aに興味を持っていたことや、投資銀行にいた大学時代の同期に話を聞かせてもらって魅力を感じたことから、魂を込めて働けそうだと思ったM&A業界に転職することにしたのでした。

ちなみに、このとき「激務だからやめとけ」とか「戦コンとかの方がキャリアパス的に良くない?」とか謎のアドバイスをしてきた人が何人かいましたが、結果的に僕は転職して楽しかったし、こと生き方に関しては人のアドバイスなんてあてにならないものだな、と思います。

M&Aアドバイザーという仕事で見た起業家たち

僕は会社を辞める前提でM&Aアドバイザーになった訳ではないですが、結果的にはその経験が、僕を起業に導くきっかけになりました。

僕が入ったのは「FAS」と呼ばれるM&Aアドバイザリーファームで、主にデューデリジェンスと呼ばれる仕事に従事しました。
何をするかというと、M&Aというと当然買う会社と買われる会社がある訳で、僕たちはクライアントである「買う会社」側の依頼で「買われる会社」の調査をしていました。簡単に言うと、「本当にこの会社買って大丈夫なんだろうか」というのを専門家の立場からクライアントの代わりに調べてレポートにまとめる仕事です。

僕たちは財務系の専門家だったので財務資料を基に分析をすることが多かったのですが、多くの場合、途中で「マネジメントインタビュー」と呼ばれる、経営者に直接インタビューする機会があります。僕はオーナー企業の事業承継案件を担当することが多かったので、インタビューするのは創業経営者ということが多くありました。つまり、起業家たちです。

彼らが最先端のITを使っているとか必ずしもそんなことはないですし、今から見れば「古き良き」会社に見えなくないこともありましたが、全員等しく会社を1から立ち上げた挑戦者たちであり、「この会社買いたい!」と人に思わせるほどに魅力的に会社を育て上げた歴戦の猛者たちな訳です。彼ら起業家たちと対面して刺激を受けるたびに、少しずつ自分の中にも「起業」への思いが強くなっていたのを感じていました。

少し話は逸れますが、財務の専門家のはずなのに肩書もなければ知識も遅れていることに情けなさを感じていた僕は、世間一般より相当長い労働時間を働きながら、1年超ほぼ毎晩ファミレスに寄って深夜まで米国公認会計士の勉強をし、資格取得まで至った経験もこの会社でしました。(そこからさらにジムに行くという、謎に自分を追い込んだこともやっていました。いま思えば、大学時代に努力を怠り続けたことへのコンプレックスが爆発した時期でした。)
会社内部での昇格もあり、継続して努力も出来ることにある程度の自信をつけた僕は、「一度大きなチャレンジをしてもいいかも知れない。最悪失敗してもどこかの会社には拾ってもらえるだろう。」という考えにシフトしていったことを覚えています。

なんというか、会社に残って満足な報酬をもらい続けても良いけど、平和だけど何となく普通の人生になりそうだなと思ってしまった。それも、起業に意識が向かった要因でした。

  • 起業して、失敗した→経験を積んだ上で元の世界に(たぶん)帰れる
  • 起業して、成功した→チャレンジした分の見返りが得られる

なら、起業してみるでしょ!という単純な思考のもと、起業家を目指し始めたのでした。

VCとの出会いと不動産投資領域での起業

そんな時、知人の日下部がベンチャーキャピタルに勤めていたことを思い出し、呼び出して思いをぶつけてみたところ、「ちょうど自分も独立してシードベンチャーキャピタルを始める。島田なら信頼するから是非一緒にやってみよう!」と言ってくれ、それまでぼんやりしていた「起業」への道筋がクリアになっていったのでした。
彼は、僕のように一定の社会経験を積んでやりたいことがある人材への支援に非常に熱心で、その想いも嬉しかったのを覚えています。彼は現在、DRG Fundというファンド(https://drgfund.com/)を始めており、弊社も支援を受けております。

僕には当初からいくつかアプローチしたい社会課題があったのですが、どれも何ともイケていないなという話になり、悩んでいると、日下部との議論の流れで不動産領域に話が及びました。

そこで思い出したのが、僕は不動産投資をしていたのですが、その中で実は「欲しいと思っていたものが世の中にない」という経験をしていたということです。

それは、物件を購入するときに投資の意思決定に役立つツール、購入後に不動産収支の実績管理や将来シミュレーションをするツールがなかったことでした。
M&Aの仕事を通じて「投資をするなら買う前に将来のシミュレーションをするし、その後もきっちり管理する」という考え方が身についていた僕は、そういったツールがないか確認したけども良いものがなかった。やるならExcelで自分でやる、という選択肢くらいしかなくて、「不便だなあ」と思っていました。

株や投資信託であれば、ほとんどの人がきちんと事前に調査をして、買った後でも価格変動や配当の金額を確認するはずなのに、もっと大きな投資対象であるはずの不動産に関しては、なぜか確認しようとしてもその道具がない。そんな不便な状況に違和感を抱いていたのです。

そのことを思い出し、大学時代に聞いていておぼろげに覚えていた「世の中の穴」に気付いたような気がして、僕らは不動産投資の領域で起業することになりました。

現在は、不動産オーナーのみならず様々な不動産会社の方にもご協力を頂いて事業の構想をブラッシュアップした結果、不動産オーナー向けには投資用不動産の管理機能を提供しつつ、不動産オーナーと不動産会社の売買マッチングが可能な不動産投資のプラットフォーム構築を目指しております。

詳細はこちらをご参照ください。
・Propally for Ownersサービス紹介&サービス事前登録ページ
https://lp.propally.jp/
・PR TIMESにおける弊社サービスPropally for Ownersのプレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000074383.html

不動産業界の知見・人脈に強みのある共同創業者の堀内の参加や、僕の大学時代の超優秀な後輩、日下部が紹介してくれた凄腕プログラマーがエンジニアとして開発に関与してくれている等、起業間もない状況から色々な面で人のサポートが受けられていることに感謝しながら、まずはサービスリリースに向け奮闘しております。

不動産投資領域の可能性

不動産領域というのは、まだまだITを使った革新の可能性を残しているというのはずいぶん前から言われています。中でも僕は、不動産投資領域の「情報の仕組み」に強い関心があります。

僕が考えていることは、不動産投資の世界では、買い手である不動産オーナーと売り手である不動産会社の間にある種の「情報の分断」があるのではないか、もっと情報のあり方を最適化できるのではないかということです。

オーナー側の視点を考えると、不動産投資をするとき、自分1人でその不動産を買うべきかの意思決定を正しくするのは、経験を積んでいない限り難しい。それは、不動産オーナー1人1人に情報をうまく活用する技術が必ずしも蓄積されていないからです。
だったら、(僭越ながら)不動産オーナーに、情報をうまく使う技術を僕らが提供しよう。そうすれば、不動産オーナーは投資に関して納得した上で不動産会社とコミュニケーションが取れ、満足のいく不動産投資が実現できると思っています。

また、多くの不動産オーナーは物件を1つ持つだけでなく、どこかで新たに物件を買う・売るという機会を求めているかと思います。オーナーの情報を保有物件情報等も含め不動産会社にクリアに公開することで、精度の高い売買の提案が不動産会社から受けられれば、それも不動産投資をより望ましいものに出来るのではないでしょうか。

また、精度の高い不動産の売買の提案ができることは、不動産会社にとってもメリットがあるはずです。
面談の際に色んな個人情報に関する書類を持ってきてもらったりとか、様々に提案をしてニーズを引き出したりとか、そういった手間なく不動産オーナーの情報・希望物件が分かっていれば、効率的に提案が行えます。場合によっては、物件を売却したいオーナーと直接コミュニケーションを取り、物件を仕入れることも可能になります。

こうした「情報の分断」の解消を通じて、不動産オーナー・不動産会社の両者にメリットを提供したいと、僕は考えています。

どんな人と仕事がしたいか

チャレンジ精神を持って、主体的に行動できる人と一緒にお仕事が出来ればと思っています。

今までになかったものを作ろうとしているのだから、僕達は「これが正解か分からない」という不確定な意識決定を経験することが多い環境にいます(当然、考え検証することを繰り返して不確実性は最小化しますが、ゼロにはなりません)。
怖いから何もしない、現状維持というのは、会社を立ち上げたばかりの僕達にはない選択肢です。
積極的に挑戦することを楽しめる人に仲間になって欲しいです。

また、弊社はまだ少人数の会社です。誰かが誰かに指示して仕事を回すのではなく、一人ひとりが主体性を持って動かなければ、そもそも役割を果たせません。
弊社は、お互いの意見をフラットに尊重し合う空気が既に醸成されています。実際、ビジネスの意思決定にデザイナー・エンジニアの方も意見をくれますし、実際に意見を採用してもいます。
エンジニアの方だからプロダクト開発にしか関与しないということではなく、常に主体性を持って声をあげて頂ければ、よりよいチームワークが実現すると信じています。

興味のある方は、是非弊社で一緒にサービスを作り上げましょう!

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