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どうするか?建設現場の職人不足の対策

建設業は他の業種に比べて人気が芳しくはありません。オフィス街で働く様な他の華々しい職場とは違い、いわゆる「3K」と呼ばれる労務の状況が未だに続いていて、しかも様々な処遇も優遇されているとは限らないからです。そのため、業界そのものを去る人も多くなり、職人不足が慢性化しています。
しかし、このままでは業界全体が受けるダメージは計り知れなく、このままでは危機的状況にもなってしまいます。それでは、この様な状況に対策は無いのでしょうか。

現状の問題

まずは現状の建設現場の問題点を挙げてみましょう。

・離職率が高い

まず挙げられるのが離職率の高さです。建設業の仕事は3Kの仕事。やはり人気は低く離職率は高いです。
建設現場は大変な仕事も多いです。他に待遇の良い仕事を見つけると、業界を去る動きがあるのは否めません。

・若い職人が来ない

やはり3K職場の人気は上がりません。その結果として若い人が入って来ない状況が生まれます。若い人が入らないことは必然的に職人の数が減って行くことを意味します。職人不足に拍車が掛かるのです。

・体力勝負の仕事

3Kの仕事の特徴は「キツイ」のも特徴です。この現状は誰にも歓迎されません。重い資材や道具の運搬や仕事は肉体的に大変な物だからです。

・職人の高齢化

職人の高齢化も大きな問題です。高齢化の進行は職人不足にも繋がります。また、技術の後継も上手く行かず、業界としても大きなダメージとなるのです。

誰が職人不足に対応すべきか

では、この課題に対して誰が解決に向けて努力すべきでしょうか。
これは国土交通省を筆頭とした行政中心に対応策を検討する。…これは確かに回答の1つかも知れません。しかし、これが全てでは無いのです。やはり建設会社の経営者が音頭を取って進める必要もあるのです。
と言うのも、職人不足を考えるならば現場単位での対応も重要だからです。そして、現場単位を仕切るのが建設会社の経営陣と言っても過言では無いのです。国の施策を待つだけでなく、自らも積極的に動くことが大切なのです。

職人不足への代表的対策

それでは、職人不足には対策が無いのでしょうか。
ここでは職人不足の対策について、代表的な方策を挙げてみましょう。

・職場全体で職人へのバックアップ

職場雰囲気は働く者にとって非常に大切な物です。職人は個々の技術が重要な仕事ではあるのですが、チームワークでの仕事も欠かせません。チームワーク作りのためには職場環境を改善して個々のモチベーションを高めることが必要です。

・職人の待遇改善

建築現場は全体の流れが重視されるあまり、職人の待遇がなおざりにされるケースが意外にあります。特にコストダウンの締め付けが来る場合は、ある意味で避けられないかも知れません。しかし、職人不足の対策のためには待遇改善は望めません。職人を引き止めるには待遇を仕事同様に考えることが必要なのです。

・福利厚生の充実

世間一般の企業は週休二日制の他にも有給休暇取得の推進を進めていますし、社会保険はもはや常識。職人の世界とは違う場合も見られます。この部分は職人不足を考える場合には「弱点」であり、改善されなくてはなりません。人を惹き付けるならば処遇改善が重要。福利厚生も軽視してはいけないのです。

・技能教育の推進

職人の世界では「技術は見て盗むもの」と考えられる傾向は、未だ残っていることは否定出来ません。これは若い職人から不満が出ても無理は無いことでしょう。この対策となるのは、やはり技能教育の推進が対策となります。
ちなみに、技能教育は若い職人の技能向上に有益です。現場の仕事の品質のレベルアップにも繋がるのです。

・仕事のオートメーション化

仕事を可能な限りオートメーション化することは重要です。例えば、部材の多くを工場で制作して現場の負担を少なくすれば、現場での労務負荷も軽くなるのです。また、現場で半完成品にするならば製作の精度も上がるメリットもあります。

まとめ

建設現場の職人不足について取り上げました。現在の状態から考えられる対策までイメージが出来たことと思います。
ただし、ここで取り上げた対策は、あくまでも代表的と思われる案です。現場単位での状況はケースバイケースでもあるので、現場単位での工夫が重要なカギとなるでしょう。

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