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「データサイエンス」を知るための就活生向けワーク開発秘話・後編

「データサイエンスの面白さを1dayインターンシップで体験してほしい」という目的を達成するため、実践的ワークに役立つKOREC※の登録学生のリアルデータを準備したD5C。しかし、限られた時間の中でデータを分析し解決方法まで導き出すワークの難易度設定が難しく、D5C側で模範解答を準備しておく必要がありました。

この後編では、ワーク作成の過程や具体的なプログラム内容をご紹介していきます。

※KORECとは?

ハイスペック人材を求める日本企業と韓国学生の橋渡しをする韓国人材専門の採用支援を行う急成長中のサービス。2000名を超える韓国人学生の登録データを持つ。<KOREC(運営:株式会社ビーウェルインターナショナル)▶︎https://bwell.jp/korec/)>

*話を伺った人:

高宗太輔(取締役・管理本部本部長)

山田功生(D5Cアドバイザー)

ワーク内で必要な資料の準備を誰に任せるか。思いついた最適な方法とは?

データサイエンスの仕事体験をインターンシップ として成立させるためには、データをサポートする情報を付加し、ワーク最後で模範解答を出す必要がありました。なせなら、KORECの登録学生データはExcelの文字のみのシートであり、この中から必要なデータを見極めてグラフ化する作業だけでも難しい作業となって、時間内にゴールまで辿り着けないからです。

(KOREC登録学生のExcelデータより抜粋。出身大学や保持している資格、内定の有無などさまざまな情報が記載されています。)


ワークのお題は2つ。「登録学生の中で内定を獲得している方の傾向を分析してください」と、「内定者を増やすためにはどうすればよいと思いますか」です。

そこでデータ分析をサポートする補助的な資料を準備するにあたり、ワーク作成を担当していたD5Cアドバイザーの山田功生氏は妙案を思いつきます。

「ワーク内で必要なこれらの資料を、D5Cの内定者に作成させることにしたのです。内定者はチームごとに1ヶ月ほどかけて、ワークに必要な分析資料を準備してもらいました。KORECデータの分析および資料作りは、彼らにとっても実践的で意味のある研修になったと思います」。

最終的に内定者が作成した分析データは、D5C取締役でプレイヤーでもある高宗太輔氏が監修し、プロの目の入ったものとして完成しました。

クライアント視点のフィードバックももらえる、内容の濃いワークに。

ワーク内容はまず、KORECの登録データからサマリーデータを作成してもらいます。内定者の作成した資料が補助ツールとなり、一から分析する時間を省略することができます。

(分析サポート資料より一部抜粋。赤の点線で囲ってある部分は分析の答えになりますので、インターンシップ参加者へ伏せてあります。)

ワークでは一旦チームごとに分析結果を発表してもらいます。事前に準備したプロの分析結果を照らし合わせ、フィードバックを受けます。

フィードバック後は、分析結果を元に「内定者を増やすためにはどうすればよいと思いますか」のお題に取り組みます。事前に取り組んでもらった内定者の模範解答は以下のようなものがありました。

(プロのさまざまな分析手法を用いて導き出した内定者の模範解答。インターンシップ参加者はその一旦を味わうことができ、リアルな仕事体験ができます。)


データサイエンスの仕事は、分析結果を元にどういう施策をとれば良いのか提案するまでが仕事領域です。改善策に絶対的な答えはないですが、チームメンバーで意見を出し合いながら一つの答えを導き出してもらいます。各チームが改善策を発表した後、フィードバックをもらってワークは終了となります。

高宗氏はこう語ります。

「私たちの業務はクライアントワークです。今回のワークでは、私たちプロのデータサイエンティストからのフィードバックがあるのはさることながら、クライアントの立場であるKORECの山田さんからのフィードバックももらえます。データサイエンスの仕事を体感してもらうのに十分な内容となっているのではないでしょうか」。

実践的ワークを通じ、多くの人にデータサイエンスの魅力を伝えたい。

D5Cの社員の中には文系出身者や、全く分析やプログラミングに触れてこなかった人も多数在籍しています。しかし、説明会で聞いた内容等で興味を持ち、研修や実務を重ねる中でデータサイエンスの奥深さに魅了され、今では皆プロとして立派に活躍しています。

今回のインターンシップを通じて、少しでも多くの人にデータサイエンスの仕事を体感してもらい、その面白さに気付いてもらえれば、と期待しています。

実施後アンケートが満足度の高い結果に

合計5回実施して、50名ほど学生に受けていただきました。94%の方が満足・大変満足と答えてくれていて、実際の仕事を体験できる良いコンテンツになったと思っています。

[アンケート一部抜粋]

データサイエンティストとして求められるスキルについて学ぶことができたのが収穫だった。数理的素養やエンジニアリングスキルだけでなく、リーダーシップやビジネススキルといった力も求められていくことが確認でき、自分に足りないものを客観視することができた。

データサイエンティストについて,実践的に学習できるいい機会となったため,この体験を通じて,自分のキャリア展開を具体的に検討して,それを活かせるようになれば良いと感じることができました.

データサイエンティストの一部かつ簡易な内容で私たちに分かりやすいように職業体験を開催して頂きましたが、非常に有意義な時間になりました。データサイエンティストとしての考え方や、実際にグループワークで仲間と分析する作業は今後就職活動をする上で役に立つことと思います。ありがとうございました。

貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。データから得られる結果だけでなく、その背後にどういった事情があるのかなどについても詳しく説明していただいたため、分析の面白さと難しさを実感しました。一緒にグループワークに取り組んだメンバーの意見も鋭く、刺激を受けました。

前編はこちら

「データサイエンス」を知るための就活生向けワーク開発秘話・前編 | 株式会社ディーファイブコンサルティング
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