1
/
5

ヒト・技術・戦略から見たD5Cの「リアル」(後編)

これまで「前編」「中編」では、人と組織を中心としたD5Cの「強み」や今後の「戦略・施策」などについて見てきました。インタビュー最後の「後編」は、いったいどのような人材がD5Cで活躍できるのか、各部門のリーダーが歩んできたキャリア(プロフィール)とともに、D5Cが「求める人材」について詳しく聞きました。

*話を伺ったリーダー:

中島貴之(技術ソリューション担当)
斎藤淳 (新規事業開発担当)
佐藤浩也(機能戦略担当)
山口知与(人事担当)

*聞き手:
山田功生(D5Cアドバイザー)

●さまざまなキャリアを活かせるD5C

今回、話を伺った各部門リーダーは、コアとなる「データ分析」「コンサルティング」をベースに置きながらも、D5Cに入社する前のキャリアは実に多種多様。注目されるのは、それまで培った経験や知見が、現在の担当領域に大きく寄与していることです。

例えば、人事責任者・山口知与氏がD5Cに入社するまでキャリアは紆余曲折です。「大学院まで理論物理を学び、当初は研究者となるつもりでした。ところが私情でそれが叶わなくなり、やむなくIT企業に就職し、コピーライターやWebサービスに関する広告業務を担当していましたが、徐々に経営に関わる仕事へと興味関心が移っていきました。そして、ITベンチャー企業に転職、社長室長として中長期計画を策定するなど、奥深い体験を積むことができました。ただ、モノとお金の部分を担っていく中で、組織における人に関わる部分の重要性を強く感じるようになりました。それまでIT業界の中でずっとWeb関連の仕事をしてきましたが、ここで感じたのは働き方や人事制度に問題があり、そのことが原因で辞めていく人が少なくないということ。技術を活かすためにも、人という側面から企業を見ていきたいと思うようになりました。D5Cに入社したのも、まさに人事の仕事をしたいと思ったからに他なりません」と、D5Cに入社する経緯を語ります。

一方、技術ソリューション領域・中島貴之氏の場合、技術畑一筋のキャリアを歩んできました。「理工学部数学科を卒業後、D5Cの親会社であるデータフォーシーズに入社し、データ分析を一貫して担当しました。実は私が入社した頃、データ分析はあまり注目されていませんでした。その後、技術的な発展とともにビッグデータブームが起こり、データ分析に対する注目度が大きく変わっていったというわけです。自分自身、さまざまな案件の中でスキルセットできることが多く、確実にスキルアップできました。ただ、クライアント側の状況や課題を考えると、エンジニアとは違う部分でのコンサルティングのスキルを身に付ける必要性を感じ、一度、データフォーシーズを辞め、コンサルティングファームに入社し、データアナリストとして2年間従事しました。ここは規模としても大きな会社で、HRテックなど人事系の領域を担当。そして、自分なりに成長の実感が持てた時、D5Cから声をかけられ、迷うことなく入社を決めました」ということです。

営業部門を担当する新規事業開発領域・斎藤淳氏は、法学部を卒業後、商社勤務を経験、一転してデータコンテンツを扱う外資系企業に転職するなど、ビジネスパーソンとして多様なキャリアを歩んでいます。「そうした中で思うのは、私は商社時代から顧客がデータをどう活用するかということに強い興味・関心があったということです。インテリジェンスからGAFAの時代まで、データ活用の最前線で20年あまり仕事をしてきた経験は、今では大きな財産となっています。そして今、まさに自分がやっていきたい分野にたどり着いた気がします。現在、データサイエンスの世界は競争が激しく、営業に力を入れないと事業の拡大が難しくなっています。そこで、営業体制を整えてほしいということでD5Cに請われ、入社しました。D5Cの売り上げの9割近くがKDDI関連。私には、それ以外のところを開拓してほしいと。それは営業マンを育てるということだけではなく、営業目線でいろいろな人を巻き込んでいくことだと理解しています」と、今後、D5Cに求められる営業体制の整備の重要性を語ります。

そして、コンサルティング部門の責任者である機能戦略事業領域・佐藤浩也氏は、何と政治家の秘書出身というユニークなキャリアの持ち主。そこで活かされたのは「データ分析」のスキルです。「法学部在学中から党付きの形で議員秘書を担当し、卒業後も国会担当の秘書として政策・法律の立案、予算案への対案作成、陳情の処理などを行っていました。億単位の政策に関わる中で、国政のみならず社会全般においてデータ分析が非常に重要であることを痛感した次第です。結局、議員秘書の仕事は都合、7年ほど。その後、大学の後輩からD5Cの前身であるデータフォーシーズへの誘いを受け、今度はビジネス社会でデータ分析の経験を活かそうと、思い切って入社を決意しました。ところで私の場合、データ分析“だけ”をやるというより、分析した結果をどう読み、どう使うか(生かすか)に興味・関心がありました。ビジネスで言えば、まさにコンサルティングの部分です。データフォーシーズに入社して、最初の仕事はKDDI。データサイエンティストとしてアサインされ、分析官としてデジタル・マーケティングの効果検証を行いました」と、現在の立ち位置(スタンス)を語ります。


各部門のリーダーたちが経験したキャリアが、まさに今、D5Cで求められ、活かされていることがよく分かります。またそれは、ビジネスを取り巻く環境が大きく変化している中、多様な力をD5Cが求めているからです。

●D5Cでキャリア実現を図るために

D5Cは5年後、従業員数が100人を超える規模になっていくことを想定しています。そうなった時、SES(システムエンジニアリングサービス)事業の他、独自のソリューションを事業として立ち上げ、自社のプロダクトサービスがあり、ある程度売り上げが立っている自社プロダクトがある状況を生み出さなければなりません。では、このような状況を見据えて今後、どのような人材をD5Cでは求めているのでしょうか。

この点について、新規事業開発領域・斎藤淳氏は、次のように語ります。「5年間、KDDIと合弁を組んで仕事をしてきましたが、6期目からはこれまでの実績をベースに、新たな取り組み(新規事業)を進め、次のステップ(ネクストD5C)へと移行することになります。そこで求められるのは、いろいろな分野・領域に興味を持ち、自ら動ける人です。単にデータサイエンティストになりたい、憧れているというよりも、その部分に関しては自分でテーマを決めて自ら勉強する。その上で、お客様と話をして、求められているものを探っていく探求心のある人。そういう人を求めています」

もちろんデータサイエンティストと営業ではそれぞれ求められる役割が違いますが、今後はある部分は機械でカバーされる一方、人間でしかできない分野が間違いなくあります。「そのためにも、お客様のニーズを自分が分析・解釈し、その後の作業は機械に任せる。そういう合理的かつ柔軟性を持った人材が、これからのD5Cで活躍できると思います」と、営業責任者ならではの見解を述べます。特に新規事業では、コンサルタント的な視点を持った人の方が活躍できます。「事実、新入社員はコンサルティングができると思って入社してくる人が多くなっています。中途採用でも同様の傾向があります」と、採用面での変化を指摘しています。

次に人事の視点から、人事担当・山口知与氏は次のように語ります。「先を見据えて、現在から新しい事業を起こすことに覚悟を決めていかないといけません。そう考えると、今後はもっとエンジニアリングのスキルが高い人が必要です。現状で言うと、部長陣はビジネスモデルをよく分かっており、プログラミング力もあり、かなりレベルは高いと言えます。問題は、部長陣とその下の層にいる人たちとの差。D5Cはデータ分析を用いたコンサルティングが事業の軸なので、この差を埋めるための人材が求められます。そこで最近話しているのは、ビジネススキルと開発力のある人を中途でも雇うこと。同時に、新卒者を育てる時に、コンサルティング力と営業力とマネジメント力など、データサイエンティスト以外のロール(役割)のところを評価していくなど、人材育成において万遍なく育てていくことです。そうしたトータルな点から人事考課を改め、例えば、職務別に人事考課を行うことなどにより、データサイエンスとしてエンジニアリング力を強めることをしていこうと考えています」

このような状況を踏まえ、技術ソリューション領域・中島貴之氏は、「若い人には自由に取り組むためのフィールドを用意しています。若い人が活躍できる組織風土をしっかりと醸成し、数年後、実を結ぶような(キャリアアップできる)仕組みを作っていきたい」とした上で、「その際に大事なのは、自分で積極的に提案していくこと。また、提案するためには、知識をしっかりと吸収していなかいといけません。それには日々の勉強が不可欠。とにかく、データ分析が大好きだという人が、今後来てくれたらいいですね」と、求める人材像を述べます。

また、コンサルティング部門の責任者である機能戦略事業領域・佐藤浩也氏は、「今、どういうキャリアを積むかというより、中長期的にこんなことをしたいという夢を持った人に来てもらえると、人としても、また事業としても、一緒に成長することができます」との前提から、「人材育成の面で、実際に入っているメンバーの人たちの人キャリアをどうするか。そのことを意図的に考える機会を作っていきたい。同時に、それに資するための教育コンテンツ、内製にするのか外部から持ってくるのかは別として、それを充実させないといけません。実際の仕事の中で成長する部分もありますが、それだけではなく、座学などでも勉強できる機会をもっとたくさん用意していくことを考えています」と語ります。

データサイエンスを生業として、お客様から対価をいただいている以上、高品質のサービスを提供しなくてはいけません。そのためには、自分自身が成長しなければいけません。そして、高品質のサービスを提供できれば、お客様もまた成長していく。その結果、余剰資金や内部留保が増えるので、さらにまた新たな戦略にトライアルができる。そうした良いスパイラルに入ることができます。

このようなスキームの下、当事者意識を持ち、キャリア実現できる場に身を任せたいと思う人材を、D5Cでは強く求めています。

株式会社ディーファイブコンサルティング's job postings

Weekly ranking

Show other rankings
Invitation from 株式会社ディーファイブコンサルティング
If this story triggered your interest, have a chat with the team?