ある日、長年サービスを利用されているご利用者様が、
帰り際にスタッフへそっとこう言いました。
「ここに来る日は、朝から気持ちが軽いんだよ。
みんなと会えるのが楽しみでね。」
その言葉を聞いた私は、
思わず涙ぐみながら「こちらこそです」と返しました。
私たちの仕事は、
派手な成果や大きなニュースにはならないかもしれません。
でも、
“今日を楽しみにして来てくれる人がいる”
この事実は、何ものにも代えがたい喜びです。
チームでつくった“小さな改善”が、大きな安心につながった瞬間。
ある日、スタッフの一人が
「もっと利用者様と話せる時間を増やしたい」と意見を出してくれました。
そこで、みんなで話し合い、
入浴・送迎・レクの導線を少し工夫しただけで、
驚くほど利用者様との“余白の時間”が生まれました。
その結果――
利用者様の笑顔が増え、
スタッフの表情も明るくなり、
チーム全体の空気が変わりました。
自分の意見が反映され、
それが利用者様の笑顔につながる。
小規模デイだからこそ味わえるこのスピード感に、
スタッフは「ここで働けてよかった」と実感してくれています。
副管理者の挑戦が、施設を変えた瞬間。
将来的に管理者を目指すスタッフが、
「ご利用者様1人ひとりの“好き”をもっと知りたい」と提案してくれました。
そこから始まったのが、
“個別カルテのリニューアル”。
趣味、得意なこと、昔の話、家族のこと――
それらを丁寧に記録し、チーム全員で共有しました。
すると、
その方が若い頃に得意だった手芸や料理、
好きだった音楽がレクリエーションに自然と取り入れられ、
表情がどんどん豊かになっていったのです。
その姿を見て、
副管理者候補だったスタッフは静かに言いました。
「もっと良い施設にできる。
そのために、私が動きたい。」
この瞬間、
私たちは“次の管理者”の姿を確かに見ました。
✨ ココロオドる瞬間の本質
私たちの仕事は、
一つひとつの積み重ねが、
利用者様の「今日を楽しみにする理由」になること。
そしてスタッフにとっては、
自分の言葉や行動が
施設を変えられるという実感になること。
その瞬間に立ち会えることこそ、
私たちがこの仕事を続ける理由なのです。