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「魚屋、小説家志望、そして“肉職人”へ。30歳からの挑戦。」

茨木店 精肉部門 井戸川 慎太郎

1. 高校生からはじまった、たこ一との長い付き合い

◆ めちゃくちゃ緊張した高校1年の初バイト

たこ一との出会いは、高校1年のとき。千里丘店の鮮魚部門でバイトを始めたんです。

最初は緊張したし、右も左も分からん状態。


でも、働いてるうちに少しずつ慣れてきて、「井戸川くん、これも頼むわ」って言われることが増えていって、気づけば職場の空気にもなじんでました。

そのまま高校を卒業して、社員としてたこ一に入社したんです。

◆ 本気で目指した“小説家の夢”

でも、ずっと心の中には「本当は小説を書きたい」って気持ちがありました。

小説が好きで、いつか本気でやってみたいって思ってたんです。

「一度きりの人生、挑戦しないと後悔するやろな」って。

それで思いきって退職して、小説家を目指す道を選びました。

昼はバイト、夜はひたすら執筆という生活がしばらく続きました。

賞もいただいたし、出版の話も進んで、担当編集もついたんですが、大きな修正を求められて…「これはもう自分の作品じゃないな」と思って、出版は断りました。

◆ もう一度、たこ一に戻った理由

そのあと、たまたま昔の店長や同期から「戻ってきてくれへんか?」って誘いをもらって。

迷ったけど、やっぱりあの空気が好きやったんです。

懐かしさもあって、またたこ一に戻ることにしました。

再び鮮魚部門でバイトしながら、小説を書く生活が始まりました。

2. 30歳、ひとつの区切りと再出発

◆ 「そろそろ決めなあかん」と思った30歳

30歳って、自分の中ではひとつの節目でした。

「それまでに小説で芽が出なかったら、きちんと就職しよう」と決めてたんです。

そんなタイミングで、河原常務から「また社員として戻ってこないか?」って声をかけてもらって。素直に嬉しかったですね。


しかも、たこ一の職場環境も昔よりずっと良くなっていて、「ここでならもう一度頑張れるかも」と思ったんです。

◆ 再スタートして感じた違和感

再入社してからは、以前と同じ鮮魚部門へ。久々の社員生活でした。

でも、働きながら、ふと「自分は何を目指してるんやろう?」って考える瞬間があって。

仕事はしっかりやってたけど、どこか気持ちが乗り切れてない自分がいたんですよね。

◆ 精肉との出会いが、自分を変えた

そんな時、店長に「精肉やってみるか?」って声をかけてもらったんです。

千里丘店では鶏肉だけ扱ってたので、そこまで精肉に触れた経験はなかったんですけど、寝屋川店でスライサーを触らせてもらったとき、

「うわ、これおもろいな」って感じたんです。

魚をさばくのも好きでしたけど、肉のほうが自分の性に合ってる気がしたんですよね。

思えば、自分自身、魚より肉のほうが好きやったなと。そこから一気に、精肉に興味が湧いてきました。

3. 精肉の世界へ飛び込んで、主任にまでなった話

◆ ゼロからの肉修業スタート

33歳のとき、本格的に精肉部門へ異動。

包丁の使い方もまったく違うし、最初はほんまに苦労しました。でも、大きな塊肉をスライサーや包丁でカットして、それを商品として並べていくのがめちゃくちゃ面白くて。

マルシン、ランプ…部位ごとの特徴を覚えて、どの形で出せば美味しく見えるか、

お客さんが買いたくなるかって考えるのが楽しいんです。

◆ 仕入れから商品づくりまで全部自分で

仕入れも任されて、業者さんに電話したり、牛肉は実物を見て値段交渉して決めたり。


自分の目で選ぶからこそ、「この肉、良かったな」って記録して、次に活かせるんですよね。

値段、質、見た目、いろんなバランスを見て、自分で判断するのがまた面白い。

◆ 自分の名前で勝負する責任とやりがい

そうやってがむしゃらにやってたら、気づけば1年とちょっとで主任に。

ちょうど1年くらい前に任されました。自分で希望して配属された部門やから、「中途半端なことは絶対したくない」っていう想いが強くて。

売場づくりも手を抜かず、「毎日が誰かの記念日を彩る肉を並べる」という気持ちでやってます。

火曜でも、日曜でも、いい肉が並んでる店がいい店やと思うんです。

4. 肉の仕事のおもしろさと、これから入る人へのメッセージ

◆ 和牛ラインナップは、うちの自慢!

たこ一って、どうしても魚のイメージが強いと思うんですけど、実は精肉もめちゃくちゃ本気です。

和牛のラインナップ、すごいですよ。

マルシン、イチボ、ランプ、カイノミ…こんなに揃ってるスーパー、正直なかなかない。

僕自身、和牛にはかなりこだわってます。

お客様が「この店、肉もいいやん」って思ってくれたら、それが一番嬉しいです。

◆ チームで作る売場が、なんか楽しい!

売場はチームで作っていくから、一人じゃなく、みんなでいい売場を作るっていう楽しさもあるんです。開店前の数時間、スライサー部隊、ステーキ・焼肉部隊、鶏肉部隊…みんなで一気に仕上げていく。


慌ただしいけど、「この瞬間のために頑張ってるんや」って思える。

僕は、バタバタしてるぐらいが好きですし(笑)。

◆ 精肉は“好き”が武器になる仕事

精肉って、未経験でも全然できます。

実際、僕もそうでしたし。

大事なのは「肉が好き」って気持ちと、計画的にコツコツやる力。

魚はその日その日で状況が変わるけど、肉はある程度先を見て準備できる。

「1〜2週間後にこんなん仕掛けよう」って考えて動ける人には向いてると思います。

スライサーも、ちゃんと使えば全然怖くない。

車の運転と同じで、ルール守れば安全なんです。(笑)

精肉は、やればやるほど奥が深くて、毎日が成長の連続です。

「肉、好きかも」って思った人はぜひたこ一の精肉部門のぞいてみてください。

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