1
/
5

【対談前編】募集人の業務を改善する営業管理アプリとは?エンジニアとデザイナーに協業や開発秘話について質問してみました。【プロダクト紹介】

こんにちは、SOMPO Digital Labの須田です。

私たちSOMPO Digital Labは、2016年に発足した組織で、日本国内のみならず海外グループ会社を含め、グループ全体のデジタルトランスフォーメーションの実現に向け、既存事業の変革新規事業創出に取り組んでおります。

中でも「Sprintチーム」と呼ばれるデザイナーエンジニアで組織された内製開発部隊では、SOMPOグループの種々の事業に関わる様々なプロダクト開発にチャレンジしています。


今回はそんな「Sprintチーム」が手掛けたプロダクト紹介の第二弾として、「モバイル!SOMPO」についてご紹介します。

エンジニアの阪さんと、プロダクトデザイナーの金さんのお二人に、プロダクト誕生の背景や今後のプロダクト展望についてはもちろんのこと、当プロジェクトを通して感じたお互いの働きぶりについてもお話いただきました!

Sprintチームのエンジニアとデザイナーが、お互いのことをどの様に思いながら一緒に仕事をしているのか、少し気になりませんか?

前編ではプロダクト制作裏話として、それぞれが意識して取り組んだことや、このプロジェクトで新たに経験できたことについてお話ししていただきました。そして後編では、実際に利用したユーザーからの反響だけでなく、お互いの仕事ぶりを見て思ったことや、今後のプロダクト展望についても質問してみました。

プロダクトのみならず、Sprintチームのメンバー間の様子も知れる内容になっていますので、どうぞ最後までご覧ください。


◆お話を伺ったメンバー◆

阪 倫嘉
SOMPO Digital Lab Sprintチーム チーフエンジニア
「モバイル!SOMPO」のネイティブアプリ開発においては、グループ会社や協力会社との調整も含めた、エンジニアリング全体の統括を行う。趣味はドラクエウォークとソロ映画館

金 成奎
SOMPO Digital Lab Sprintチーム プロダクトデザイナー
「モバイル!SOMPO」開発においては利用者のヒアリングから携わり、サービスデザイナーの原田さんと一緒に、利用者のニーズに寄り添ったアプリのデザインを行う。趣味はサウナ、運動、イラスト。


◆紹介するプロダクト◆

代理店向け営業支援ツール「モバイル!SOMPO」2021年10月提供開始

まず、「モバイル!SOMPO」とは、どのようなアプリなのでしょうか?

金:「モバイル!SOMPO」は、実際に保険商品を売ってくださる代理店の方に向けたサービスです。代理店の募集人(※)が「モバイル!SOMPO」を使うことで、いつでも・どこでも、スマートフォンなどのモバイルデバイスから、顧客情報や契約情報に簡単にアクセスできるようになりました。
※募集人‥正式には保険募集人といい、保険商品を販売する人のこと


阪:提供開始後もリニューアルを続けていて、2022年9月からはLINEを活用して代理店と顧客がやり取りできる「チャット機能」といった新機能も登場しています。


どのような背景から「モバイル!SOMPO」は生まれたのでしょうか?

阪:もともと、「おしえて!SOMPO」という商品のナレッジを調べられるシステムや、商品説明の動画コンテンツが視聴できるWeb版「モバイル!SOMPO」は既にありました。

しかし、ログインに手間がかかるため、代理店の間ではあまり浸透していないツールだったそうです。そこで、「代理店がもっと手軽に使えるように」というコンセプトのもと、Sprintチームでネイティブアプリを開発するという企画が立ち上がりました。

また、他のメガ損保では既に募集人支援アプリを導入しているという背景も大きかったようです。そこに対抗する様なプロダクトを作ろうという意味合いもあり、社内の戦略案件として動き始めました。


金:SOMPOではエンジニアだけでなく、我々のようなデザイナーも抱えているので、その強みを活かして他のメガ損保に負けないより使いやすいアプリを作ろうという話になりました。


このプロジェクトで特徴的な活動はありますか?

金:このプロジェクトで特徴的なことは、開発に入る前に、全国の代理店の募集人にヒアリングを行ったところです。このヒアリングでは、どの様な困り事があるのか何があれば課題が解決できるのかというところを洗い出すことを目的に行いました。

そしてヒアリング内容をもとに、困っていること提供したい価値、ユーザーのインサイドである「本当に必要としていることは何か?」を、もう一人のデザイナーである原田さんと一緒に分析しました。


阪:そしてそれをもとにプロトタイプを作り、そこで再度「これは実際に使うのか」「本当に必要な機能か?」といった需要性を確認しました。そこで高評価が得られてから、ローンチに向けた開発に着手しました。

ヒアリングについては、金さんと原田さんの二人に主に行っていただきましたが、私も原田さんと一緒に水戸の代理店を訪問して、ヒアリングをしてきました。


金:ヒアリングの中で一番多かった声としては、既存の募集人支援システムがPC版で存在するのですが、それは出先では使えないため、「出先やスマホで簡単に見れるものがあったら良いのに」というものがありました。これを聞いて、やはり出先での仕事のしやすさは重要なんだと実感しましたね。

また、「顧客とのコミュニケーションでLINEを使っているが、セキュリティ面で不安がある」という声もあり、セキュリティ面を会社で担保してくれるアプリが欲しいという要望も見えてきました。

そのため、顧客には負担をかけないよう、LINE経由でコミュニケーションを取ることは変えずに、LINEから募集人の「モバイル!SOMPO」のインターフェースへ繋ぐような導線を用意することにしました。そうすることで、今までのコミュニケーションと違和感がないコミュニケーションを実現させたというのは、デザイナーの工夫どころでもありますね。


どのようなことを意識してデザインしましたか?

金:一番意識したことは、日々使っていただくものなので、スピーディにすぐに使えるということです。例えば気づいたことをとりあえずメモできたり、気づいたことをすぐ伝えられたりと、スマホで込み入った操作をさせることなく、シンプルな操作というのを大事にしました。

そのためには、機能を盛り込みすぎないことも大切です。最低限のミニマルな機能のみを残しつつ、代理店の要望や要件を満たせるプロダクトにするというのは、とても神経を使って取り組みました。


デザインをするにあたって、何か参考になったものはありましたか?

金:デザインをする中で、トレンドっぽいデザインや操作感は意識していました。なので、LINEやYahoo!といった一般的に多くの方が使っているようなアプリを参考にして、そこに見劣らない操作感を目指すことで、利用者に受け入れてもらえるよう努力しました。

その他にも、保険業界に限らず様々な業界のプロダクトを見るようにしました。例えば顧客管理という切り口で言うと、医療や美容業界でも顧客情報を管理するアプリが存在し、見やすさや使いやすさなどは大変参考になりました。この辺りからもらったインスピレーションも多いですね。


エンジニアとして、開発段階で意識したことはなんでしょうか?

阪:初期のアーキテクチャやセキュリティといった部分は、特に意識して取り組みました。システムの構成としてはSOMPOのネイティブアプリを作るのですが、SOMPOのグループ会社であるSOMPOシステムズが持っている基幹システムがあり、そこへ繋ぎ込みを行うので、その際にトラブルが起きないよう、セキュリティ周りの調整は慎重に行いましたね。

また、結合テストについてはSOMPOシステムズやモビルスさん(協力会社)も関わってくる部分なので、そこの進行は特に遅れることないよう、マイルストーン決めも含めた様々な調整というのは、できる限り念入りに進めていました。


このプロジェクトで新たに経験できたことは何ですか?

金:アプリの開発経験自体は前社でもあるのですが、ここまで大規模で且つ長いスパンのものは初めてでした。本開発に着手したのがおよそ1年前で、その前のヒアリング等も含めるとさらに遡るので、ここまで長尺なプロジェクトに関われたのは感慨深いです。

大規模なプロジェクトに携わったことは新しい挑戦でもありました。関わる人数が多いので、面識のない相手とも折衝することがありましたし、プロダクトのコンセプトが徐々にズレていったり、途中で変えられそうになる場面もありました。

コンセプトが変わりそうになる背景としては、プロジェクトメンバーの中から「こういうこともやってみたい」「こういうことも達成したい」という意見が途中から出てくるからなので、それは仕方のないことではあります。

具体例を挙げると「もっと項目を増やしたい。さまざまな顧客情報を盛り込んで、顧客管理CRMとして完成させたい。」といった声もあったのですが、そうするとタスクが複雑化して難しくなってしまいます。それだけでなく、事前のヒアリングで聴取した意見や、ユーザーの欲しいものと合致していない場合もあるため、本来目指していたプロダクトとはかけ離れていってしまいます。

そのような事態が起こった時に、全体のバランスを取りつつ軌道修正をしなければならないのは、難しい部分もありましたがとても良い経験になったと思います。


阪:ネイティブアプリをユーザーに使ってもらうところまで運用するというのは、私も初めての経験でした。特に今回のアプリは、AppStoreでの配布ではなく代理店向けのインハウスということで、あまり巷に情報が出回っておらず、開発中は不安になることもありました。

あとは、SOMPOの基幹システムに関わる開発を直接案件として請け負ったのも、このプロジェクトが初めてでしたね。SOMPOシステムズには、一緒に取り組む中でAPIを作ってもらうなど、とてもお世話になりました。今回のようにマイクロサービスをインテグレーションするような開発を経験できたのは、個人的にとても楽しかったです。

それから、プロジェクトの核からは少し外れますが、SOMPOシステムズの人と一緒に打ち上げをやれたのは良かったです。Sprintチーム内での打上げはこれまでもあったのですが、会社を跨いで開催したのはこのプロジェクトが初でした。

SOMPOシステムズは立川にあり、距離的にもなかなか普段の業務でも会うことがないので、打ち上げによって顔を合わせて話す機会ができたのは嬉しかったですし、その後の業務でのコミュニケーションもやりやすくなりました。


金:私の場合、エンジニアとの関わりについても新しい経験が日々ありました。前職でもエンジニアとやりとりすることはゼロではなかったのですが、毎日朝会で話したり、一つの機能に対して一緒にチャットでディスカッションしながら進めていくというのは、SOMPOに入社してから初めて経験したので、とても刺激的でしたね。

▶▶▶ NEXT 後編記事はこちら!! ▶▶▶

【対談後編】募集人の業務を改善する営業管理アプリとは?エンジニアとデザイナーに協業や開発秘話について質問してみました。【プロダクト紹介】 | SOMPOホールディングス
前編に続く後編の記事になります!後編ではユーザーからの反響に加え、お互いの働きぶりをどう見ているのかについても、率直にお話しいただきました。Sprintチームのエンジニアとデザイナーは、普段どの...
https://www.wantedly.com/companies/company_5535774/post_articles/485844
SOMPOホールディングス's job postings
1 Likes
1 Likes

Weekly ranking

Show other rankings
Invitation from SOMPOホールディングス
If this story triggered your interest, have a chat with the team?