弊社にも新卒エンジニアが入社し、研修を終えて現場にやってきました。先輩エンジニアとして指導していく中で考えていることを自戒も込めてまとめてみます。
質問回答時に気をつけたいポイント
「自走力」というのはエンジニアにとって大切な能力だと考えています。特にWeb界隈は技術の移り変わりが激しいため、自分で技術をキャッチアップし会得できるようになってほしいと考えています。そのため、質問に対してはこちらで解決するのではなく、まずヒントを提示して相手自身に考えてもらい、そのうえで自己解決できるようサポートをするように回答しています。
言葉遣いや言い回しに気を付ける
新人エンジニアによっては、間違いを指摘されると「怖い」と感じてしまい、マイナスな感情を抱く可能性があります。そもそも、質問することに慣れていないという人も多いでしょう。(新人時代の私のことです)そのため、記載している質問の意図がわからなかったり、理解が的外れな状態で質問が来たりします。そんな時でも「親切にアドバイスをする」という意識をもって、言葉遣いや言い回しに注意したうえで回答をしています。
また、コードレビューの時は、受け手としては分かっていてもコードを否定されると割と傷つくものです。そのため、読んでる側が気分を害するようなコメントは書かず、誠意をもって接するように気を付けています。特に、よくできている点についても触れると、新人エンジニアにとっても励みになるので、プラスの意見については積極的にコメントを残しています。
クローズド・クエスチョンは避ける
「〇〇については調べましたか?」「個々の確認しましたか?」というような、相手の回答が「YES/NO」で終わってしまう形式の回答は、可能な限り避けています。尋問を受けているような印象を与える可能性や、単調なやりとりが続くことで解決までに時間がかかるためです。場合によっては、「YES/NO」が必要なケースもありますが、その場合は次の道筋も含めて回答するようにしています。
例)
〇〇については調べましたか?調べていない場合は調べてみましょう。調べている場合は、~の記述が怪しいので、〇〇についてもう一度確認しつつ、直してみましょう。
参考サイトの参照箇所まで提示する
回答時に参考となるサイトやカリキュラムのURLを記載する場合は、参照先のどこを参照にするのかまで記載しています。参照先のトピック数が多い場合に、どこを参照するのかポイントが分からない場合があるためです。
最後に
質問を受けたり答えたりというのは、貴重なコミュニケーションの場だと思います。ただ回答するのではなく、学びの機会と意識することによって、より実りのある時間となるはずです。