Septeni Ad Creative（通称SAC/サック）には多くのデザイナーが在籍しています。 そんなデザイナーたちが、様々なテーマで自由にトークを繰り広げるSACデザイナートーーク！

記念すべき第一回のテーマは、デザインの印象を大きく変える"フォント"

普段何気なく見ているネット広告ですが、そのデザインの裏には、フォントにこだわるデザイナーたちの熱い想いが詰まっています。 デザイン関係者は「あるある！」「わかる！」と共感するかも？
個性豊かな4人のデザイナーたちのフォント愛を前編、後編でお送りいたします。ぜひご覧ください！

目次

・今回トークするデザイナーはこちら！
・困った時の強い味方！ 頼りにしてます万能フォント！
・手書きフォント！ みんなは何使ってるの？
・「これ可愛い！」最近の注目フォント
・きのこたけのこ戦争！？ カーニング派閥問題

今回トークするデザイナーはこちら！

ではまず自己紹介から。「推しフォント」の紹介もお願いします。

平下：はい！静止画広告デザイナーの平下華苗です。
よく使うっていう意味でも「A1ゴシック」が好きです。使いどころを悩む部分もあるんですけど、比較的使いやすいのと、うろこ（セリフ/飾り部分）がゆるっとしてるのが可愛いなって思いながら毎回使ってます。
よろしくお願いします。

長谷川：静止画広告デザイナーの長谷川愛奈です。
シンプルなデザインを担当することが多いので、「源ノ角ゴシック」と「DIN」を合わせたものが好きです。めちゃめちゃ使ってます笑
よろしくお願いします。

遠藤：動画広告デザイナーの遠藤千尋です。
私の推しフォントは「こぶりなゴシック」です。フォント名も可愛くてお気に入りなのと、「游ゴシック」とかスタンダードなゴシックにも似ていて、困ったら使えるというところでお世話になってます笑
よろしくお願いします。

梅野：動画広告デザイナーの梅野晶子です。
推しフォントは、すごく迷うんですけど…今まで「A１明朝」を溺愛してたんですが、最近それに加えて「筑紫Aオールド明朝」。女性向けのエレガントな感じを出したいときに使うと、すぐキマるので好きです。
よろしくお願いします。

困った時の強い味方！ 頼りにしてます万能フォント！

みなさん、それぞれ推しフォント違うんですね。

梅野：うん、でもみんなの言ってることもわかる！

長谷川：「こぶりな」も好きなんですけど、静止画だと視認性が気になることが多くて。「（ウェイトが）6だとちょっと足りないな…物足りないな…」みたいな時があって。「Heavyくらいないと物足りないぞ」というときがたまにあるので、やっぱりウェイトが多いのを選びがちですね。

遠藤：その点、「源ノ角ゴシック」とかは本当にいいですよね。（太さの種類が多いので）どの場面でも使えて。

梅野：わかります！まずベーシックでマルチに使える「Noto sans」とかで試して、そこから商材に合わせてズラしていきますね。

一同：うんうん。

長谷川：「A1」も好きなんですけど、印象強いなと感じる時があるので、たまに避けますね。

梅野：ウェイトは「M」でしか使わないかも。細すぎたり太すぎたりするとちょっと違和感あるんですよ。

長谷川：私はもう“ドン！”って感じの使い方が好きで。「インパクト出すぞ！」みたいな。

梅野：そうなんですね！丸みというか、印刷のにじみ感があるから、紙媒体的な可愛さを感じますよね。
あと動画だと、コピーだけ“ドン！”のシーンとかに、斜体をかけた「A1ゴシック」を使ってみるとキマる感じがあります。

手書きフォント！ みんなは何使ってるの？

私は手書きフォントをよく使うのですが、エモさの方向性に悩みますね。
みなさん何を使ってるんですか？

長谷川：やっぱり、漢字が幅広いのでどうしても「ふい字」使っちゃいますね。めちゃくちゃ便利なんですよ！なので「ふい字」で雰囲気幼い…って言われると、えっ、どうしようって悩みますね。
たまに「クックハンド」とかも使うんですけどゆるすぎちゃったり。手書きは自分で書いた方が早いんじゃないかと思いますね。

梅野：静止画チーム、文字を書ける人が多くて羨ましいです！

長谷川：平下さんの文字可愛いですよね。

平下：そ、そんな…（照）でも書いた方が早い時は書いてます。

みなさん何で書いてるんですか？　iPad？

長谷川：私iPadですね。 最近iPad Proにして…

平下：私もiPadです。

梅野： iPad私も買ったんですけど、自分の字はそんなに…笑

長谷川：なかなかうまく書けないですよね〜笑

ちなみに手書き文字の依頼があった時って、どんなフォントを使ってるんですか？

梅野：色々組み合わせてやってますね。
日本語だったら「からかぜ」を使って、漢字だけ「まきば」「えり字」とか組み合わせてます。
そこに文字の強弱をつけてなるべく書いたように見せる工夫してますね。プラス斜体かけて加工するとか。

遠藤：まったく同じですね。
ひらがなは「からかぜ」で漢字だけ違う手書きフォント使って、強弱つけて…。フォントだけど、実際に書いた文字みたいに見せるスキルだけ上がっちゃって。手で書くのはまったくですね。

長谷川：「まきば」とかって、文字サイズ大きくするとジャギジャギした荒さがが目立っちゃって…前に私が使おうとした時に、文字がカクカクしてるのが目立って「どうしよう…」と思ったことがあって。

平下：やっぱり、静止画だと止まって大きく見せるからより気になっちゃうところなんですかね。動画みたいに流れないから。

長谷川：そうですね…やっぱり静止画だと気になっちゃうんですよね…

「これ可愛い！」最近の注目フォント

長谷川：最近、雑誌とかでも「花とちょうちょ」っていう手書きフォント見かけますね。

一同：へぇ〜、あっ！可愛い！ 使いやすそう〜！

長谷川：自然な手書きっぽくないですか？お洒落〜な感じの。

梅野：いいな〜買って欲しいな。偉い人〜笑
これあったらすごく楽になりそうですね。

わ、、、わかりました。前向きに検討します笑

長谷川：コスメ系の案件とか合いそうな感じしますよね。

梅野：コスメだと、インスタ投稿風のデザインも作ってますもんね。

平下：あぁ〜！あれ書くの苦手です！笑
自分で書くのは嫌ですね。

梅野：嫌なんだ笑　
あれめちゃめちゃ可愛いって思ってますよ。

長谷川：あと、新しい程よい癖があって、しつこすぎないから何にでも合わせがちになりますね。困った時に使ったら意外と合うかも…みたいなことが多くて、すごく重宝してます。 「筑紫」のゴシックが出るらしくて。「筑紫AMゴシックB」だったかな。

一同：めっちゃ可愛いですね！

長谷川：可愛いですよね！
お洒落さがあって。「筑紫」系はやっぱりお洒落な感じしますよね。
丸ゴシックとかも結構使っちゃいますし。

梅野：イラストと相性いいですよね。「筑紫A丸ゴシック」は。

平下：使いがちになっちゃいますね。
困った時の「筑紫」…！
程よい癖があって、しつこすぎないから何にでも合わせがちになりますね。困った時に使ったら意外と合うかも…みたいなことが多くて、すごく重宝してます。

きのこたけのこ戦争！？ カーニング派閥問題

梅野：私はカーニングする時に、まずオプティカルにしてから調整する癖があるんですけど…

長谷川：あ〜！私もです！
カーニングの仕方は人それぞれ違うので、人の作ったデータをさわる時に文字が崩れちゃったりして…

梅野：あ〜！わかります！！“ギュン”ってなる時ありますよね。「あぁ〜〜〜！！（自分のカーニング方法と）違った〜〜！」みたいな笑

長谷川：ありますね〜。そこで直すのにすごく時間かかっちゃって。

梅野：昨日開いたデータはメトリクス派だったんです。

平下：派閥があるんですね笑

長谷川：私もメトリクス派と争ってますね。
みなさん何で調整してるんですか？

遠藤：私はオプティカル派なんですけど、どこかで「メトリクスの方が正しいんだ」みたいなことを聞いて、一時期やってみたんですけどやりにくくて…戻しました。

長谷川：やりやすさが一番ですから。
この派閥のアンケートとったら面白そうですね。

平下：きのこたけのこ戦争みたいになりそうですね笑

長谷川：どっちが強いんですかねコレ…。
私が開くデータはメトリクスの方が多くて、みんなメトリクス派なのかな…

一同：自信なくなっちゃった…笑

まだまだ語りつくせないフォントへの熱い想い。続きは後編で！

　　　　 　　　　　　　　　　　　　　　　 後編はこちら
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