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Nurse and Craftを支える“まめなプロジェクト”の話

こんにちは、深澤です。

瀬戸内でも少しずつ寒さを感じるようになってきましたが、私は四季の中で、秋が一番好きかもしれません。

食べ物が美味いとか紅葉がキレイとかそういうのもありますが、年齢を重ねてくると過ごしやすさの方が重要になってきます(笑)。

さて、今回は私たちの活動を支えてくれている「まめなプロジェクト」について話したいと思います。

といって脈絡もなくいきなり、「まめなプロジェクト」と言われても戸惑ってしまうかもしれませんので、私たちの会社との関わりについて、順を追ってゆっくりと説明させていただきます。

まめなプロジェクトとは?

大崎下島での活動において、起点となったのが一般社団法人まめなの「まめなプロジェクト」です。

まめなは、“くらしを、自分たちの手に取り戻す。”をビジョンに掲げ、多角的な取り組みをしている団体です。

私たちと同様に大崎下島の久比を拠点としており、2019年に法人として設立しています。

現在の日本は様々なモノ・コト・情報に溢れており、それに比例するかのように人々のコミュニケーションは気薄となってしまい、また資本主義経済において効率化を求めるあまり、日常を彩るはずの営みは他者に託され、生産者の顔が見えないものを消費するようになりました。

昨今、このような暮らしに無機質さを感じる人は非常に多く、まめなプロジェクトでは、私たち一人ひとりが感じる違和感や社会の抱える課題と丁寧に向き合い、生きやすい未来を築くために多様なアイディアを生み出し、実践しています。

人生100年時代において、美しく、楽しく人生を謳歌するには、生涯現役を貫き、いつまでも元気で活き活きと安心して生活できることが大切です。

久比には、瀬戸内海ならではの豊かな自然、古い町並みと共助の人の絆、子どもからご老人まで安心して暮らすことができる温かさ、よそものを受け入れてくれる寛容さがあり、まめなはこの地を活動場所として選びました。

ちなみに、「まめな」という言葉には“元気な”という意味があります。誰にでもわかりやすい、馴染みやすい言葉としてプロジェクトの呼称としています。

私たちの会社は“まめなプロジェクト”から生まれました

さて、まめなプロジェクトの具体的な活動内容ですが、現在のところ、「相互扶助コミュニティの創出」「学育プロジェクト」「エルダーテックの実証実験」「持続可能な農業の実践」「人口の流動性の促進」の五つが進んでいます。

以下に詳しく述べますが、これらは一般社団法人まめなのウェブサイトにも掲載しているので、ぜひご覧ください。

  • 相互扶助コミュニティの創出:年を重ねても好奇心に満ち溢れ、人生を謳歌することで、最後はピンシャンコロリで旅立つことができるお年寄りが増えるのではないか。すなわち、私たちは「介護がいらない社会」は実現できると考えます。そのためには、福祉・施設・病院などの枠組みを超え、一人ひとりの個性を尊重し支え合う相互扶助のコミュニティが必要です。
  • 学育プロジェクト:医療・教育・法律・行政・・。他にも私たちの生活に密着するあるゆるものが、専門家の手の中に留まっています。しかし、市民一人ひとりが正しい知識やリテラシーを身に付け、生活を自らの意思で選択しコントロールすることで、より主体的で豊かな人生を送ることができのではないでしょうか。「任せる」のでなく「考える」きっかけを、受動的に「教わる」のでなく能動的に「学ぶ」場を、老若男女を問わずに提供します。
  • エルダーテックの実証実験:県内でも極めて高齢化率が高く、また遠隔地に位置する久比にエルダーテクノロジーの開発拠点を置くことには、非常に大きな意義があると考えます。調査・実証実験を繰り返すことで開発の精度向上と期間短縮が見込める現場において、あらゆるセクターを巻き込みながら、地域とそこに住む人々の実情に寄り添ったテクノロジーを提供します。
  • 持続可能な農業の実践:久比では住民の大半が自ら畑を所有し、毎日土を耕しています。中でも明治時代より栄えた柑橘栽培では、久比特有の気候が手伝って、とても美味しいレモンやみかんが育ちます。この柑橘を中心に、大量生産・大量消費のモデルをリデザインし、農薬や化学肥料を使用しないサスティナブルな農法を実践していきます。
  • 人口の流動性の促進:毎日過酷な通勤ラッシュに揺られ、会社ではPCとにらめっこをし、夜遅くまで働き詰る。こんな生活、仕事の仕方が本当に良いのだろうか?そんな疑問を感じる都市生活者も少なくないのではないでしょうか。インターネットが発達した現在、都市部で生まれたさまざまな問題や不均衡も、どこでも仕事ができ生活ができるのだと考えれば、かなりのことが解決できます。

私は、一般社団法人まめなの設立当初から理事として参加させていただいており、ウェルネス担当として活動しています。

この島でどのようにすれば、健康寿命をできる限り延ばせ、また、介護や病気の期間をできる限り短くできるかを考えるため、地域の介護関係者や行政の方々などたくさんの方から地域の課題をお聞きしました。

全国に通底する課題も含め、支えられる側と支える側がどうなれば幸せでいられるかを考え、その結果、打ち立てたのが現在の事業構想や働き方なのです。

つまり、「介護がいらない世界」を実現させるために設立したのが、Nurse and Craftということなんです。

お金以外の価値がある場所

まめなは非常に幅広く活動しているので、地域の子供やお年寄り、大学生、企業、行政など多くの人がプロジェクトに関わるなど久比に訪れます。

また、古民家をリノベーションしたり、耕作放棄地の土を再生し畑を甦らせたり、地域の子供が能動的に学べるよう学生がその環境を提供するなど、まめなプロジェクトを通じて、皆が自分にできることで地域と未来に貢献してゆきます。

私たちの会社も、一般社団法人まめながリノベーションした古民家を事務所などとして利用させてもらっています。

ここに来れば、自分の興味にある活動に参加できます。自分の好きなことが社会貢献につながる自己実現の喜びを得られるのです。

一人ひとりに役割があれば、人は活き活きと働き、暮らしてゆくことができます。

私は、今の日本人に足りないのは、お金以外の価値を感じることだと思っています。

新築の家を買うことと同じくらい古民家を自分の手で改修することに価値を感じたり、高級レストランで食事をすることと同じくらい、自分の畑でとれた野菜を料理して食べることに価値を感じたり、林の中を散歩したり、絵を描いたり。

人生100年時代を幸せに生きるヒントは、自分が好きなだなと思うことをきちんと見つけることだと思っています。

たくさんのことに価値を感じ喜べたら、人生100年では足りないかもしれません(笑)

もし、まめなプロジェクトにも興味を持っていただけたなら、ここで支えられる側も支える側も共に幸せになる方法を一緒に探求しませんか?

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