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エンジニアを経済活動の中心に_株式会社DELTA代表 CTO 丹哲郎

こんにちは、株式会社DELTAの広報です。

今回は、DELTA代表でCTO 丹哲郎のインタビューをご紹介いたします。DELTA創業に至る経緯から、成果報酬型クラウドコスト削減サービス「CTO booster」の強みやサービスに秘められた想い、そしてエンジニアが経済活動の中心に入り込むための新しい在り方についてなど、これまでとこれからのDELTAが目指すエンジニアの未来像について、ぜひご覧ください。

顕在化しつつあるクラウドコストの課題感に即戦力のソリューションを提供

――自己紹介とDELTA創業までの経緯をお聞かせください。
92年生まれの現在32歳です。大学卒業後は都内のERPパッケージベンダで4年ほどエンジニアとして働き、開発部門における川上から川下の全工程を経験させてもらいました。実際にサービスを利用されているオフィスまで足を運び、どのような業務をやられているかを拝見しながら改善点をご説明したり、必要な機能があれば設計からプログミング、デリバリーからアフターケアまでを行うなど幅広い業務を顧客目線に立って行ってきました。

その後、セブンリッチグループの経営メンバーの方よりお声がけいただき、2019年に同社に入社。当時は社内唯一のエンジニアとして、グループ経済圏の幅広いクライアントを対象にしたエンジニアリング支援を行う部署を立ち上げました。当初は“あったら便利”なコストセンター的な部署でしたが、サービス展開を進めていく中で事業としての成長性を強く感じ、2022年にスピンアウトしてDELTAを創業しました。

ーーDELTAの取り組む、ビジネス、サービスについて教えてください。
主には、クラウドサービスを利用されているお客様に成果報酬型クラウドコスト削減サービス「CTO booster」をご提供しています。近年、クラウドコストについて課題感をお持ちのお客様が増えています。その背景には、クラウドコストはユーザーによって千差万別で“相場”という概念がなく、自社コストが適正か判断がしづらい点が挙げられます。また日々の目まぐるしい業務の中でクラウドコスト削減まで人的リソースも時間も割けられないことも大きな理由です。

私たちは、すでに150社以上の実績を持っており、短期的に効果や成果を創出しています。なかでも無料診断を通じてお客様のクラウドコストが適正化どうかを把握できるほか、成果報酬型のプライシングにより、ご負担なくコスト削減に取り掛かっていただけるなど、即戦力でソリューションをご提供できることが大きな魅力です。またコスト削減にあたりお客様のシステム環境をしっかりと把握させていただくので、速度やセキュリティ面など、クラウドコスト以外の基盤に関する困りごとにも迅速に対応できることが強みです。

エンジニアが経済活動の中心に切り込んでいく社会

――DELTAのミッション、ビジョンについて教えてください。
一つが「エンジニアリングで経済を動かす」ということです。海外において、アメリカのVCのアンドリーセン・ホロウィッツのマーク・アンドリーセンとベン・ホロウィッツをはじめ、テスラのイーロン・マスクやYコンビネーターのポール・グレアムのように、エンジニア出身者が資本側に入り込んで世界経済をけん引している例は少なくありません。一方で、日本国内に目を向けると、一昔前に比べてエンジニアの収入や労働環境は改善しましたが、実際の採用シーンにおいても「フルリモートで働けます」など待遇面ばかりがフォーカスされ、入社後のキャリアやスキルアップについては美辞麗句が並べられるだけ。エンジニアが国内の経済活動における価値の中心にどれだけ切り込んでいけるのかという本質的な問いかけには、業界全体としても意識が向いていないように思います。

「リスクを取る」ことで生まれる新しい関係性
一方で、アナログな事業体においてもデジタル化はすでに浸透しています。セブンリッチグループが運営する焼き肉屋やカフェなどにおいても、店舗の計数管理はExcelで行い、POSシステムも利用しています。このようにあらゆる業種業界において、ビジネスとエンジニアリングは切っても切れない関係にある中で、オポチュニティ(機会)を持っているにも関わらず、経済活動の中心にエンジニアが位置づけられないギャップが発生しています。その要因には、エンジニア自身が「リスクを取れていない」ことが挙げられます。

その観点から、DELTAが提供している「CTO booster」は失敗したら1円ももらえない成果報酬型という点において「リスクを取ったビジネスモデル」とも言えます。そうすることでエンジニアからも積極的な提案が生まれ、お客様も前向きにエンジニアの声を受け入れる素地が育まれます。このように、エンジニアとお客様が一体となって成果を創出していく関係性を構築しながらビジネスを展開することで、エンジニアの立ち位置はより経済活動の価値の中心に近づけると考えています。事業を成長させていくということも、お金や技術力、またはお客様に頼られる立ち位置など、"あらゆる「リスク」を背負っていける強いメンバー”を社内で構築することに通じていると感じています。

次なる収益の柱の創出、「CTO booster」海外進出の本格化に向けて

――次のステップで考えられていること、今後の事業展開はいかがですか?
まずは、新規事業を検証しながら、次の収益の柱を見つけることです。既存のクラウドコスト削減ビジネスは市場的な限界をはじめ、相場がわからないゆえの物量戦によるリード獲得など営業面の課題も孕んでいます。当初より新規事業の議論は社内でも行ってきましたが、既存事業を社内メンバーに一任できる体制が整ってきた現フェーズにおいて、これまでアイデアベースだった新規事業を具現化する試みに着手できればと考えています。

もう一つは既存事業における海外展開です。特にアメリカでは「クラウドコストを定期的に見直して改善する」という潮流が3~4年ほど前から生まれるなど、FinOps(Financial Operations:財務オペレーション)に関するビジネスの注目度も高くマーケットも非常に充実しています。すでにDELTAでも2件の海外事例を扱っていますが、私たちの「プロフェッショナルサービスとしてコスト削減に取り組む事業モデル」は海外でも通用する見通しが立っており、将来的に適切な人員抜擢やマーケット選択などの意思決定を行っていく予定です。

ーーどんな方と一緒に働きたいですか?
提案できるということが一番大事だと捉えています。DELTAでは、エンジニア自身がクライアントの課題に切り込んでいき、「あれもできます、これもできます」と提案しながらプライシングについてもリスクを取って仕事を進めています。この働き方は、例えるなら事業会社において全社的な基盤のリニューアルをやり通すことにも似ています。

社内でどれくらいの期間や人件費がかかるかを試算して、リニューアルの価値をしっかりと上司にプレゼンして予算を取る。エンジニアとしての確かなスキルや経験を活かしたプロフェッショナルな提案力に加えて、従来の”エンジニア”の枠を超えた交渉力や調整力も持ち合わせている方、そういった働き方にチャレンジしたいという方にお会いできるのを楽しみにしています。

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