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フリーランスのメンタルケアは誰の仕事か。 調査で明らかになったフリーランスの健康意識と実態。

こんにちは、フリーランスを中心としたメンバー組成を行い、様々な新規事業開発の支援を行っている株式会社Lboseの小谷草志(こたに・そうし)です。

前回は「フリーランス活用における企業の本音」をテーマに、調査結果と私なりの考察をお届けしましたが、今回は「フリーランスと健康」について書いていこうと思います。

新型コロナウイルスの感染拡大後、私たちの生活は一変しました。いつまで続くか分からない特殊な状況下で働き続けることを余儀なくされ、メンタルケアの重要性は一層高まりました。

特に、フリーランスは個人で働いているため、何かしら不調が起きたとしても仕事を代替してもらうことが会社員より難しいです。フリーランスにとって、健康管理は投資するべき重要な領域だと言えるでしょう。

しかし、フリーランスの健康管理に特化した情報源はあまり見つかりません。多くの人にとって非常に参考になるはずですが、本人たちが「わざわざ表立って言うことでもない」と思っているため、積極的に発信されていないのではないかと思っています。

そこで、今回の調査を通してフリーランスの健康問題を取り上げることで、社会全体の意識向上につなげ、フリーランスがより働きやすい環境づくりにつながればと考えています。

自由に働けていない…!?フリーランスの働き方の理想と現実

本題の健康について取り上げる前に、「フリーランスの働き方」について興味深いデータがありますのでご紹介します。

以前、私がTwitterのアンケート機能でフリーランスの理想的な働き方について尋ねたところ、半数以上(52.8%)が「中長期的に複数の企業・事業にコミットしたい」と回答がありました。(回答者数:229名)その数を「複数の単発仕事を受けたい」人と比べると、倍以上の差となっていました。



しかし、今回の調査結果において実際の働き方について質問すると、そんな理想とは逆転している実態が明らかになったのです。つまり、回答者の半数近く(43.54%)が複数の単発案件を受けており、「中長期で複数の企業や事業にコミットして働けている」人は、2割以下(15.85%)に留まっていました。



すなわち、多くのフリーランスは「理想的な働き方があるものの実現できていない」のです。会社員よりも自由な働き方を選択できるイメージの強いフリーランスですが、現実はそこまで単純ではないようです。

メンタルヘルスと健康管理の実態

さて、今回の健康に関する調査に話を戻しますが、非常にインパクトがある傾向が明らかになっています。

それは、フリーランスの2人に1人が「日々の仕事の中で孤独を感じている(51.15%)」「メンタルヘルスに課題を感じている(54.92%)」と回答していたことです。



多くのフリーランスがメンタルヘルスの課題感を抱いている一方で、日々の健康管理ができている人たちはそこまで多くないようです。

調査によると、健康診断の受診について「ほとんど受けていない(22.62%)」「全く受けていない(23.38%)」と回答されており、受診率8割と言われている会社員と比較すると大きな差がありました。


「けがや病気で困ったことがない(61.54%)」という方も多いようですが、そもそも健康診断を受けていないため、健康のリスクが顕在化していない可能性もあるように感じました。また、リモートワークが増えて外出の機会が限定的になり、日常的な歩数や運動量も少なくなっているのではないでしょうか。

「自分の生活や仕事のスタイルは健康的ですか?」という質問に、なんと6割に迫る半数以上(58.31%)が「思わない / あまり思わない」と回答しており、自覚はあるものの先々を見越して行動できていない実態が明らかになったと考えています。



フリーランスのメンタルケアは誰の仕事か?

そのようなメンタルヘルスの課題を抱えているフリーランスと、どのように一緒に仕事をしていくべきなのでしょうか。私の仮説ですが、将来的にフリーランスの健康管理は、チームを組む企業側に求められる役割になっていくのではないかと思ったりしています。

労働人口が減少していく中で正社員として企業が人材を獲得するハードルはどんどん高くなっています。その中でも業務を進めていく上で、フリーランスへの発注や業務委託が必須となっていくでしょう。そうすると、正社員だけでなく外部の人を含んだチーム編成をしていかなければいけませんが、チームとしてのパフォーマンスを考えると内部・外部関係なくどう個々人の働きやすい環境を作るか?が大事になっていくのではないでしょうか。必然的にフリーランスの健康管理や福利厚生は企業側に求められ、その点においてはフリーランスがどんどん会社員に近づいていくと考えられます。


知られざるフリーランスの実態を明らかにする意義

今回の調査では、あまり取り上げられていない「フリーランスの健康」について考えていきました。フリーランスの方だけでなく、企業側でフリーランスへ仕事を発注する立場の方にも参考になったのではないでしょうか。

今後もさまざまな角度からフリーランスにまつわる調査を継続し、社会全体でフリーランスの活用が進み、より働きやすい環境づくりにつなげるべく取り組んでいきます。また、これまでの調査の蓄積を活かして、フリーランスと正社員の比較や、フリーランスのキャリア観など幅広いデータを提供していきたいと考えています。

このストーリーやプレスリリースに関するご意見やご感想なども、ぜひお気軽にいただけると嬉しいです。

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