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音楽好きな若手が集まるエンジニアリングチーム

TuneCore Japanのエンジニアリングマネージャーの吉田へのインタビューするかたちで、エンジニアリングの視点に立った事業へのアプローチや、音楽好きなメンバーが集まるTuneCore Japanのカルチャーについてご紹介します。

目的は“いかに効率的に、早くアーティストに貢献できるか”

吉田は現在、自らもエンジニアとして開発に携わりつつ、エンジニア全体のマネジメントや組織・仕組み作りといったことにも関わっていますが、常に頭にあるのは、“いかにアーティストに早く価値を届けるか、良いものをアウトプットするか”です。

「メンバーの共通の目的は、プロダクトを通じてアーティストに貢献すること。ただ、自分は比較的経営陣とも近いところにいるので、そのミッションを達成するためにどうやって収益化していくか、ということを意識して考えています。アーティストに一番早く価値を届けるために、リソースをどう分散させて、どの順番でやると一番効率的か、そういったことを踏まえてリソースの確保や配置をするのも自分の役割の1つですね。」 

 効率的なアウトプットのための仕組みづくり

 アーティストにいかに早く貢献するか?を念頭に、2022年に、吉田が促進した施策には、①ドキュメント管理のためにNotionの導入、②Slackの導入、③チーム体制の整備、の3つがあります。

「1つ目のドキュメント管理ツールを導入した目的としては、“見える化”と“知見の共有・蓄積”です。組織がある程度大きくなってきたとき、この先も安定的に成長していくためには、情報を共有し、知見を貯めていく仕組みが必須だ、と。そこをしっかり整えないと、事業の成長が停滞してしまう危機感があって。だから、ドキュメント自体をどこに置くかという設計から、書き方や雛形も作ったりもしました。」

2つ目のSlack(ビジネス用のメッセージングアプリ)の導入については、チーム間、組織間でのコミュニケーション方法に対する課題意識から行った施策でした。

3つ目のチーム体制の整備については、①メンバー間のコミュニケーションと②メンバーそれぞれの成長を促し、チームとしての開発スピードを上げる、という2つのポイントを意識していました。

「これまでエンジニア全体でふわっと1チームみたいな感じだったのを、横軸と縦軸で分けてチーム体制を整えていきました。フロントエンド、バックエンドという領域の軸と、プロジェクト軸の2軸で分けて、エンジニア全体を“3マンセル(3人1組)の集合体にしたんです。ある程度メンバーが固定化された“3マンセル”のような小さいチームだと、新しいメンバーと古株のメンバーの間にもコミュニケーションが生まれて、個人の責任感も生まれるのではないかと。」

「小さい組織だと小さな改善を積み重ねやすいし、チームのメンバー同士が、それぞれの業務内容や仕事の進め方など、得意不得意をお互いがカバーして、開発の効率化につなげることが狙いでした。実際にその成果も出始めてきて、開発もスムーズになってきていると思います。」

「ありがたいことに、責任範囲がどんどん広がっているので、自分自身ができることも増やしつつ、自分以外のメンバーもそれぞれできることを増やしていかなければいけないと思うんです。無駄な時間がかかると、結果、プロダクトのアウトプットも悪くなるので、効率を上げるためにはどうしたら良いか、ということは常に考えています。」 

“1+1+1=3”以上のアウトプットができる組織を目指して

 TuneCore Japanの成長を支えてきた吉田に、さらなる飛躍のために必要なこと、今後の展望について聞いてみました。

「今後、音楽配信以外のサービスにも力を入れていくのですが、そうなるとメンバー1人ひとりが成長することに加えて、チームとしての成長も必要になってきます。いかに、“1+1+1=3”以上の仕事ができるような組織にしていくか。もちろん、仕組みとして解決できることはしていきますし、職種として必要な分野も増えてくるので、新しいメンバーの採用もしていきますが、例えば、メンバーが3人から4人に増えたときに、単純に4のアウトプットになるのではなく、4.5位のアウトプットができるようにしていきたいですね。」

音楽好きなメンバーが集まったエンジニアリングチーム

「メンバーが全員、音楽が好きです。音楽のジャンルが近いメンバーが、スタジオを借りて、勤務後にお試しセッションをすることもあります。フジロックフェスティバルには、毎年、多くの社員が参加していますが、会場では、基本、個人行動です。各々、好きなアーティストへ演奏するステージに散っていき、会場ですれ違えば、情報交換をしています。」


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