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【インタビュー第1弾】キリンジは2020年夏、ハコモノを持たない宿泊業 ”グランピング” に振り切ります。

本日は、キリンジ代表取締役社長の天川さんにお話を伺いました。


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キリンジは今年、
コロナ影響により観光・宿泊業界が停滞する中、
グランピング宿泊施設の展開に注力します。

2020年7月3日オープン予定の「温楽ノ森」


天川社長、いきなり「グランピングに注力する」って、どういうことですか!?
元々、民泊の運用代行をされていたんですよね?

キリンジを知らない人のためにも、まずは僕らのことを紹介させてください。
僕らは元々、専業の民泊運営代行会社として2017年に創業したベンチャー企業です。

当初自分たちの大阪のオフィスに併設して商業ビルの一角で始めた1室だけの宿泊施設「Parkside inn Nippombashi」から宿泊施設のプロデュース・運営管理をスタートしました。

「Parkside inn Nippombashi」

創業当初から、バランスシートが重くなるような「新築・ハコモノ」への無理な投資は避け、活用されていない土地や建物をコンバージョン=新しい活用方法を見出しプロデュースをして事業を伸ばしてきました。

運営面では、培った宿泊施設運営やオンライン販売のノウハウを活かし、歴史的建造物を活用した宿泊施設や、空きスペース活用した都市型グランピング施設など、「僕らにしかできない事業」に集中して展開しています。

駅舎ホテル「Nipponia Hotel 高野山 参詣鉄道」
大正14年築の駅舎を高級ホテル仕様にリノベーションした。


三密回避, ローコスト・ローリスク , 地方貢献。
三方よしのグランピング施設運用。


建築物のコンバージョンによる、価値向上、とても素敵な取り組みですね!
そこからどうして「グランピング施設の運営」に舵を切るのでしょうか?

最初は本社を構える大阪で事業を始め、そこから派生して地方でまとまった施設を運営したいと考えていたんです。一方で、例えばホテル運営だとスタッフもたくさん必要で、初期投資も運用コストも高くついてしまうという悩みを抱える中、グランピング施設の運用にたどり着きました。

それが、この「乙女の湯、復活プロジェクト」です。

ぜひプレスリリースもご覧ください。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000053059.html


行政×住民×民間企業がタッグで地方創生!
ここからグランピング施設のプロデュースが始まったんですね。

三密回避の宿泊施設ニーズが高まる中、「グランピング施設」なら、あらゆる課題を解決できるんじゃないか?と乙女の湯の周りにグランピング施設を作るプロジェクトを始めました。その結果、いろんなところから声をかけていただくようになり、現在、たくさんのプロジェクトを同時進行に企画しています。

乙女の湯プロジェクトを皮切りに、いくつか仕掛けていく予定なのでプレスリリースや僕の Twitter 上での発表(https://twitter.com/Yoo_milkyway)をお楽しみに!


アウトドアだからこそ、感染リスクを極力減らせる。
確かに、打撃を受ける宿泊業界でもグランピングには大きな可能性を感じます。

そうですね。
もしこれがホテルだったら、一度建てた施設で三密を回避できる環境を作ることは難しいですよね。
一方でグランピングは、野外にテントを建てるスタイルかつ、テント内には家族だけなのでお客様に安心安全を提供できますし、それでいて、外で自然の気持ちよさも楽しんでいただけます。


コロナ影響以外にも、いくつかグランピング事業にはメリットがあると伺いました。

いくつか理由があるんですが、
・スピード感を持って取り組めること
・進化させられること
・ローコスト・ローリスクで始められること
・地域の活性化に貢献できること  があります。


「スピード感」というと、例えば??

地域との調整などの下準備が終われば、着工から2ヶ月ほどで、オープンできるんです。
基本的にその土地にパートナーがいることを前提にお話を進めるんですが、どんなスキームにするのか話し合ったり、資本金を出し合って別会社を作って、大体それくらいですね。


たった2ヶ月でオープンできるんですね!それはめちゃくちゃ早い!
それでいて進化させていくこともできるんですよね?

イメージしやすいように、「ホテル」と「グランピング」を比較して考えてみましょう。
ホテルや旅館のって、基本的に建てたタイミングが “最高の状態” で、あとは劣化していく一方ですよね。建物もコンセプトも。それと比べて、グランピングはテントを用意してミニマムから初めて、そこから毎年、アップデートが可能だと考えています。


ということは、テントってキャンプの時に使うもの同様に、取り壊しや移動が可能ということですか?

はい、すぐに更地に戻すことも可能なので、とても便利ですし、加えて、ホテルよりも広い空間を提供できます。例えば、グランピングのテントには定番の「アスガルド」っていうものがあって、ダブルベッドを入れたら家族で宿泊もOK、エキストラベットなら、友人4人で宿泊することもできるものを用意しています。


まさに “ハコモノ” を持たない宿泊業。宿泊施設の常識を覆すのがグランピングだと感じました。

そうですね!
そのほかにも、グランピングはビジネスで訪れる方がゼロなので、ホテルの受給と外れたところにいます。なので、魅力的なコンテンツを作れば、お客様はきてくれると考えています。
コスト面でも、ホテル開業では莫大なお金がかかるので証券を考える必要がありますが、そこまで費用がかからないグランピングはので、ローコスト、ローリスクで始めることができます。

このタイミングだからこそ、キリンジさんの持ち味を生かして、やる意味があるプロジェクトなんですね!

その通りです。
まだ秘密ですが、今年の夏はいろいろ仕掛けていくことができるので、情報公開をお楽しみに!

次回のストーリーでは天川社長に、キリンジを創業するに至った経緯や、キリンジで大切にしている考え方を伺います。


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