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足から靴を選ぶ楽しみ。新たなお買い物スタイルが目覚める瞬間に日々、立ち会っています【店頭インタビュー】

こんにちは! アイムデジタルラボの採用広報担当です。今回は、弊社が開発をリードしたシューフィッティングサービス『YourFIT 365』にスポットを当て、プロジェクト発足当初から携わってきた諏訪園MD(マーチャンダイザー)と伊勢丹新宿店婦人靴売り場で接客を担当するスタイリスト・大内さんにインタビュー。実際に店頭でサービスを扱うお2人に、YourFIT 365導入前後でどのような変化があったかを聞きました。

<YourFIT365とは>
YourFIT365は、伊勢丹新宿店や伊勢丹新宿店メンズ館など全国の靴売場にある“3D足型計測機”でお客さまの足を計測し、そのデータをもとにフィットする靴をレコメンドするサービスです。一度計測したデータは、ご自身のスマートフォンで確認でき、オンラインショッピングに活用することも可能。いつでも、何度でも、足にフィットする靴を選べる。そんな新しいお買い物体験ができます。アイムデジタルラボは企画段階から開発に関わり、現在も継続的に改善を行っています。

Q.お2人のバイヤー歴、スタイリスト歴を教えてください


諏訪園 伊勢丹新宿店の婦人靴MD、いわゆるバイヤーとして品揃えに携わっています。入社して最初の配属先が新宿店婦人靴売り場で、異動も経て、ここ十数年は一貫して婦人靴に関わる仕事をしています。

大内 私は2016年の入社以来、伊勢丹新宿店で婦人靴の販売を手がけています。YourFIT 365はサービス開始時から担当しています。

Q. YourFIT 365導入前、売り場ではどのような課題を感じていたのでしょうか?

諏訪園 2016年に出向先の大阪から伊勢丹新宿店の売り場に戻ってきたとき、ふと「こんなにも多くの靴が並ぶ中で、お客さまはほしい靴、履きやすい靴を見つけられるのだろうか」と感じました。昔は時間をかけてお買い物を楽しむお客さまも多かったのですが、時代が変わって“探すのは面倒”という方も増えたように思ったんです。それなら靴の買い方の根本から変えてみてはどうかと考えはじめました。
また、ベテランのスタイリストには商品の特徴やフィットする足型など経験に基づく知識が蓄積されていますが、職歴の浅いメンバーはそのレベルに達するのに時間がかかる。その販売経験の差をサポートする仕組みを作りたいという思いもありました。

大内 入社して感じたのは、売り場の広さです。販売する私たちですら、すべての配置を覚えるのに半年ほどかかるので、初来店のお客さまにとってはまさに“冒険”。“世界最高の靴売り場”といわれるほど品揃えが抱負なのは素晴らしいですが、お客さまにご面倒をおかけしないよう、きちんと売り場を把握していなければという緊張が常にありました。

Q. 現場の声からプロジェクトが始動したのですね。導入までどのような経緯があったのでしょうか?


諏訪園 3D計測というツールが販売経験の差を埋めてくれるのではないかと考え、2016年ごろからリサーチをはじめ、2017年、前身となる3D足型計測機システムのトライアルを開始しました。

大内 トライアル初期は計測機が停止したり、数値がズレたりと問題があり、測定に時間がかかっていました。正直、このままでは導入は厳しいのではないかと感じていました。

諏訪園 弊社のスタイリストは接客やフィッティングにこだわりを持っており、計測精度の低い当初のシステムには不満の声が上がっていました。考えあぐねていたとき、3D計測技術を持つ株式会社アイウェアラボラトリーさんと出会い、共同開発を開始。2019年春から半年間、プライベートブランド限定で実験的に使いはじめ、2019年8月、本格的にYourFIT 365のサービスをスタートしました。

Q. YourFIT 365開発に店頭メンバーはどのように関わったのでしょうか?


諏訪園 開発段階からミーティングやワークショップの機会を設けました。特に、接客担当のスタイリストからは「どういうシステムなら使いやすいか、お客さまに喜ばれるか」アイデアを出してもらい、盛り込んでいきました。
大内 どういうお悩みを持つお客さまが多いかなど、開発担当の方が何度もヒアリングに来てくださいましたね。

Q. 導入して感じる、YourFIT 365の魅力とは?

諏訪園 YourFIT 365がほかのシステムと圧倒的に違うのは、靴の木型を登録していること。他社のシステムは靴の容積を別の方法で計測していますが、YourFIT 365はフィッティングの精度を考えて木型データにこだわっています。また、靴のフィッティングにはサイズはもちろん、ワイズ(足囲)も重要。YourFIT 365は一般的なブランドと比べて“細め”か“ゆったりめ”か、定量評価できるのがポイントです。お客さまの足の悩みに寄り添うため、サイズもワイズも豊富なセミオーダーパンプスも展開しています。そしてなんといっても、現場でシステムを使いこなす売り場のスタイリストが優秀なことも大きな特徴ですね。

Q. 導入によって接客に変化はありましたか?

大内 レコメンド機能には新しい発見が多く、自分では考えつかない候補が出てきて、実際に履いていただいたらピッタリだったことも。そのため私たちスタイリストも自然とお勧めするブランドの幅が広がりました。お客さまとの会話も増え、より深い接客ができるようになったと感じています。一方、お探しの品がお決まりのお客さまは、コンパクトな時間でお買い物ができるようになったと思います。
諏訪園 今まで知らなかった自分の足のデータがわかり、スタイリストがきちんと解説してフィッティングまでしてくれる。デジタルとリアル、この組み合わせが喜ばれていることを実感しています。

Q.印象的なお客さまとのエピソードを教えてください


大内 特に印象的だったのは、「何を選んでも痛くなるからファストファッションのパンプスを履き潰している」と話されていたお客さまです。計測すると足幅が細く痛みが出やすいことがわかり、フィットするパンプスをご案内したところ、「今後、靴はすべてここで揃えます」とおっしゃってくださいました。
今まで“パンプス=痛いもの”と我慢していた方が多く、ピッタリな靴を履いている方はほとんどいないばかりか、サイズ選びが間違っていたお客さまも少なくありません。自分の足を知って楽しかったという声もたくさんいただきました。お客さまのお買い物スタイルが変わった瞬間に、何度も立ち会っています。

Q.諏訪園MDは木型の提供について各企業と交渉されてきましたが、スタートから変化は感じますか?

諏訪園 木型のデータは靴のブランドにとっては“命”。いわば企業秘密ですので、なかなか交渉は難しく、サービスのメリットや必要性を根気よく説明して少しずつ数を増やしていきました。スタート時は国内10ブランドほどでしたが、現在は35ブランドまで充実。英語とイタリア語の説明資料も作成してインポートブランドとも交渉しています。

Q. お2人が考えるYourFIT 365の今後の課題とは?


大内 計測が2回目、3回目になって合う靴がわかってくると、いつもと違うハイブランドに挑戦したいと考えるお客さまも多いので、さらにレコメンドが増えるとうれしいですね。また、連日予約が埋まってしまい、当日のお申し込みをお断りすることも多いので、今後なるべく多くの方に体験していただけるよう、接客フローを構築していきたいと考えています。

諏訪園 お客さまとの会話が盛り上がるからこそ、接客が長くなり、スタイリストにとっては体力勝負。そのためにも計測精度をさらに上げ、レコメンドできるブランドを充実させていきたいと考えています。

いかがでしたでしょうか? アイムデジタルラボでは、店頭メンバーとともにサービスのさらなる進化を目指しています。ご興味のわいた方はぜひご応募を! そしてYourFIT 365も体験してみてください!

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