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ビジュアルデザインスタジオ「WOW」によるインスタレーション作品「TEIEN」

こんにちは!

OF HOTELスタッフの佐藤です。


OF HOTELが開業するまで、また開業してからも私たちの力だけではできておりません。

開業に携わってくださった方や、ホテル全体に携わってくださった方にインタビューをしました。

今回は、OF HOTELにてエントランスのインスタレーション作品を手掛けてくださった

WOWさんよりメッセージをいただきました。

OF HOTELとの関わりについて

こんにちは、WOWと申します。

私たちは、エントランスのインスタレーション作品「TEIEN」を制作しました。この作品は、丸石で構成されたエントランス空間を庭園に見立て風景や自然をモチーフにした映像を映し出し鑑賞者の想像をかきたてる映像インスタレーション作品です。

エントランスの床には十和田石、秋保石など、色も質感も異なる様々な石材で作られた丸石が並んでいます。その様子は、まるで雨上がりの水たまりのような、少し懐かしい感じもします。私たちはそれらの丸石に映像を映し出すことで水面(みなも)に見立て、建築と映像が融合した水庭のような空間と体験を作り出そうと考えました。


異なる素材の石材に映像を映し出すのは、私たちにとっても初めての試みでしたが、それぞれの石が持つ風合いに映像が重なることで、想像以上の面白い表現になったと思います。

丸石には雨や川の流れなどの水の動きを可視化した抽象的な表現と、様々な風景が映り込む水面が交互にうつろいます。水面には東北の風景を感じるような自然の風景が映り込みます。街の喧騒の中で、あたかも自然の中にいるような、ゆったり時間が流れるような感覚を体験して欲しいです。

また、2階カフェスペースのガラス越しに覗くと、作品を鳥瞰して見ることもできます。エントランス空間にいる時とは違った見え方をするので、そちらも楽しんでいただきたいです。

どういう想いで関わったのか

私たちは仙台発祥の創立25年を迎えるビジュアルデザインスタジオです。その私たちのもとに、U&CO.の内山さんからお声がけ頂いた事がこの作品を制作するきっかけでした。U&CO.さんや建築家の納谷さん達と打ち合わせを重ねていく中で、OF HOTELのエントランスにふさわしい作品について考え、制作を進めていきました。そして、納谷さんと対話する中で、東北の風景や自然を感じることや、内と外をつなぐ庭のような空間にしたいという発想に繋がりました。互いに東北出身であることや、東北の風土や風景を知っているからこそ、”東北らしさ”を感じる空間にしたいという想いがあったのではないかと感じています。

OF HOTELへ期待すること

OF HOTELは、東北のローカル文化を、ソフトとハードの両面で融合するという、これまでに見たことがない全く新しいコンセプトのホテルです。東北でこのようなコンセプチュアルなホテルはこれまで無かったと思いますが、東北のローカル文化と、様々なクリエイティブが交差する拠点として、良い展開が生まれていくことを期待しています。

WOWインスタレーションデザイン東京、仙台、ロンドン、サンフランシスコに拠点を置くビジュアルデザインスタジオ。CMやコンセプト映像など、広告における多様な映像表現から、さまざまな空間におけるインスタレーション、メーカーと共同で開発するユーザーインターフェイスデザインまで、幅広いデザインワークをおこなっている。作り手個人の感性を最大限に引き出しながら、ビジュアルデザインの社会的機能を果たすべく、映像の新しい可能性を追求し続けている。

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