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業界トップのCARRACが考える、これからのアフィリエイト事業。求められるのは「ノールールでできる人材」

2020年6月から、CARRAC取締役 執行役員を務める愛敬憲康(あいきょう・のりやす)。       インターネット黎明期である2000年代前半から、デジタルマーケティングやネット広告に携わってきた愛敬は、「黎明期を終えたネット広告業界。アフィリエイト事業は未だカオスだからこそ、おもしろい」と話します。長年の、そして、思わず深堀りしたくなる山あり谷ありの経験を積んできた愛敬が、これからのCARRACに必要だと考える「ノールールで解決できる」人物像とは?

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バイク事故で大ケガ...それが、ネット業界へ飛び込む転機に?

まずは、僕がデジタル業界でのキャリアをスタートさせた経緯をお話しします。

実は、高校を卒業してから絵の勉強をしていたんです。20歳でゲーム制作会社に就職したのですが、志望していたデザイン業務に携わることは叶いませんでした。しかし、危機感を抱くこともなく、毎日ぼんやりと仕事をしていました。そんな時、バイク事故に遭って、4カ月入院する大ケガをしたんです。それが人生を見直すきっかけになりました。「絵は向いていないんだから、別の仕事を探さなくては」と駐車場会社の営業事務に転職。これがまた、さらに向いてなくて...(笑)。あまりに向いていないので、しばらくして営業に異動になりました。絵をやっても事務をやっても上手くいかず、営業なんて無理ゲーだろうと諦めかけて臨んだら、毎日のように社内トップの成績を出せるようになって。結構、営業は得意なんだと分かったんです。

当時の上司がリクルート出身で、広告営業の話をよく聞かされていました。その中で「広告主と一緒に成長できる」という話にすごく魅力を感じて。そして時はインターネット広告の黎明期。2006年、当時まだ10人くらいしか社員のいないアフィリエイトエージェント・ネットマーケティングに転職。その後2007年に博報堂グループのデジタルエージェンシー、スパイスボックスに転職。アフィリエイト、デジタルの経験、キャリアを今日まで積んでいくことになります。

現場経験で培った「巻き込み力」

ネット広告、デジタルマーケティングの黎明期を経験できたのはとても大きかったです。過去事例も定石もないし、案件毎にあの手この手でどんな解決策を提案できるのかを考え、組み立てるという経験が今のキャリアにも生きています。

デジタルマーケターあるあるですが、経験を積む過程で「事業主側でマーケにコミットしたい」と思い、2015年にリクルートに転職。不動産領域でマーケティングプロダクトの新規事業開発に携わることになりました。事業規模が大きくなるにつれ、自分自身で結果を出すことに限界を感じ始めました。もちろん、年齢的なこともあり(笑)。必要に迫られて「チーム」で動くことになったわけですが、チームのメンバーの成長に自分の成長以上に喜びを感じるようになり、自然と「経営に携わりたいな」と思うようになっていました。

経営責任者や執行役など、CxOとしてお誘いはいくつかありましたが、その中でも経験と思い入れのある広告代理事業のCARRACなら、自分の強みを最大限に発揮できると考え、今年6月に執行役としてジョインしたのが、ここに来るまでの経緯です。

先ほども話しましたが、大きな成果を出そうと思ったら一人ではできないことがたくさんあります。その時に、誰に、どう頼るのか。高卒から“現場”を経験してきた分、「巻き込み力」には自信があるので、経営にも多くの人を巻き込んで、みんなでCARRACを作り上げていきたいと思っています。

CARRAC最大の強みであり、課題でもある「恵まれた環境」

CARRAC最大の強みは博報堂やアイレップとのリレーションによる「販路」と「知見」。強力な販路があるのでアフィリエイト事業に注力することができ、より良い提案をすることができる。さらに、アフィリエイト以外の広告ノウハウも生かしながらトータルプランニングをすることで効果を最大化できる。これはアフィリエイト事業を主軸としている会社の中でも、CARRACにしかできない明確な特徴だと思います。

こういった背景があるからこその安心感のようなものがCARRACでの働き方にも影響しているのかな、とは感じますね。売上だけでなく、組織、人間としてどう成長していきたいのか、そして広告主の事業にどう貢献していくのかということも、しっかりと時間をかけて考え、話し合うことができる環境です。

一方で、環境に恵まれているからこそ「危機感を感じにくい」という課題もあります。新型コロナウイルスの影響で壊滅的な被害を受ける会社もある中で、CARRACはアフィリエイト業界トップエージェンシー、博報堂グループの傘下ということもあり、そうした危機的な状況とは距離がある。ただ、デジタルマーケティング市場においては売上規模から考えても、まだまだチャレンジャー。その事実を忘れず、組織としての制度、インフラなどはこれから整えていかなければいけないと思っています。

「制度」という点では業界のルール作りも必要だと考えています。ネット広告の技術は日々進化していますが、アフィリエイトに限って言えば僕がデジタル業界に足を踏み入れた15年前からほとんど変わっていないんです。このような状況が続くと、法に触れるか触れないかという「グレーな広告」が増えてくる。トップエージェンシーとしての知見を生かして、業界の健全化と成長に寄与していくこともCARRACの責務なんじゃないかなと思うんです。

一人ひとりが「ノールール」で取り組む先にあるもの

CARRAC、そしてアフィリエイト業界の発展のために僕が必要だと考えるのは「ノールールでできる人材」。組織も業界も発展途上のカオスな状況なので、成し遂げたいこと、ビジョンを持っていて、そのゴールに向かって自ら道を切り拓いていける人ならすごく向いていると思います。

イマドキ「ノールール」でやらなきゃいけない広告代理店ってすごく少ないと思います。もう黎明期なんて終わっているのに(笑)。だから、これはそんなに良いことじゃないかもしれません。でも、これから広告代理店で自分自身も成長しながら、組織を、そして業界を作り上げていける環境を探しているなら、CARRAC一択じゃないでしょうか。

僕のポリシーですが、5年後、10年後のことを考えても仕方ないと思うんです。10年前、「ネット広告代理店はなくなる」って言われていたんですよ。みんなもうそんな話はしないけど(笑)。分からない未来を占うよりも、変化に適応していける組織や、社会のニーズ、目の前の課題に真摯に向き合える環境を作ることが一番大切だと思っています。一人ひとりが真摯に目の前の課題に取り組むことが、中長期的な事業成長と変化への適応に自然とつながるんじゃないかな。

僕は挫折を繰り返した先にネット広告に携わるきっかけがありました。その後も、記事では大幅カットされているであろう(笑)、各種挫折の後にキャリアが開けています。そして人と違う経験をしたからこそ、今ここにいる。キャリアに悩んでいる人がいれば、ぜひ個人的に相談してもらえれば。

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