1
/
5

楽器とわたし

私と趣味

はじめまして、株式会社CAPAにて21卒新入社員として4月から勤務しております岡崎です。今回は私の趣味についてこの記事で紹介できたらと思います。

趣味はヴァイオリン!だけど…

「あなたの趣味は何ですか?」という問いに対して私はヴァイオリンですと答えています。ヴァイオリンは5歳から始め、中学で楽器を全く触れていなかった期間はありましたが、高校、大学、そして社会人になった今でも続けています。

ヴァイオリンを始めた理由は何か?これは後ろめたい話ですが、親にやれと言われたからです。初めてヴァイオリン教室に出向いた記憶が今でも鮮明に思い出すことができます。

5歳だった私は知らない人の家の前に母親と立っていました。玄関の前で母は言いました。「あなたはヴァイオリンがやりたいんだよね?」私は戸惑いました。「私はそんなことを母親に言った覚えはない、そもそもヴァイオリンってなんだ?でもここで嫌だといえば母親の機嫌を損ねてしまうのはわかる」。怒られるのが怖かった私はYESと返事をし、インターホンを鳴らしました。これがヴァイオリンを始めたきっかけです。

皆さんもお分かりのように、自分からやりたいと意見具申した習い事ではなかったため、毎日の練習が苦痛でした。何かの拍子で腕が折れないかなと思う始末。結局、中学生に上がるタイミングで辞めました。

高校の部活でオーケストラを始める

中学生ではバレーボール部のキャプテンとして活動していました。次第に音楽とは疎遠になっていくのですが、ヴァイオリンをやっていたころに比べてテレビや街中で流れるクラシック音楽を注意して聴いていることに気づきました。このころから「ヴァイオリンをまた再開してもいいかな」と感じるようになりました。

高校に入学した際、当初は「部活は運動部に入って、ヴァイオリンは個別に習おうかな」と思っていました。しかし音楽の授業で先生に楽器経験を口走ってしまい、オーケストラ部から猛烈なラブコールを受けることになりました。入部届200枚が机の上に置かれている日々が続き、観念して入部しました。

オーケストラ編成の音楽は新鮮でした。今までソロの曲しか練習してこなかった私にとって、多種多様な管弦楽器が同時に奏でる重厚な音楽に魅了されました。部員一人一人の音楽の感性も大きく異なり、曲の解釈をめぐって衝突することがありましたが、価値観は人によって違うことを学ぶことができました。

オーケストラ部では多くの貴重な経験をしましたが、特に印象深かったのはドイツでの演奏旅行です。バッハやベートーヴェンを輩出した国で日本人高校生が演奏するわけですから、練習にも熱が入っていました。「そんな演奏だとドイツ人に笑われるぞ!」、「現地の人に受け入れられる音色を出せ!」など。懸命に練習しているのに何で怒られるのだろうかと思っていました。会ったこともないドイツ人を嫌いになったこともありました。

それでもめげずに練習をしたのが功を奏したのか、演奏当日は現地の方々からスタンディングオベーションをもらうことができました。当時の映像を見返すと正直、いい演奏であったか定かではありませんが、聴衆に何か訴えることはできたのかなと思っています。言葉が通じなくても伝わるものはある。身をもって体験しました。

オーケストラを立ち上げる

大学生になってもオーケストラに所属し、楽器を続けていました。印象に残っているのは楽器を通して多くの大人の方とかかわることができたという点です。先輩や同輩から「自分が通っていた中学・高校のOB・OGオーケストラにエキストラとして参加しないか」という誘いを快諾しているうちに、その楽団に所属している社会人の方と仲良くなりました。大学生は年齢が近い人たちと楽しい時間を過ごすことが多い中、人生において酸いも甘いも噛み分けている方とお話しすることができたのは今でも財産になっています。

そのうちに、私自身もオーケストラを立ち上げてみたいという気持ちが湧いてきました。当時、私が所属していた楽団にはOB・OGオケが存在せず、大学三年生で活動が終わるシステムでした。大学を卒業した後も皆で演奏できる団体を作りたい。親しい団員に自分の気持ちを伝えることから始め、賛同者を増やしました。人数がそろってからは演奏ホールや練習場所の確保、練習日時調整など、やることが多く大変でしたが、去年の9月に第一回目の本番を迎えることができました。人を巻き込んで何かをやり遂げる経験を大学生のうちに経験できたのはよかったと思っていますし、これは社会人になっても活きると思っています。

オーケストラに所属しながら、現在は先生のもとでソロヴァイオリンの練習を再び始めました。目標はチャイコフスキーヴァイオリンコンチェルトを弾けるようにすること。長い道のりですが、頑張りたいです。

株式会社キャパ's job postings

Weekly ranking

Show other rankings
Invitation from 株式会社キャパ
If this story triggered your interest, have a chat with the team?