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グローバルに活躍する“Sustainability Tech”へスケールアップ――SAPジャパン元常務執行役員の大我猛が語る、なぜ今booostでサステナビリティに取り組むのか【COOインタビュー】/後編

2023年1月、booost technologiesの取締役 COOに「SAP」元常務執行役員の大我猛さんが就任しました。
就任に関するプレスリリース

今回は、大我さんがESG事業に取り組む背景やbooostへのジョインの経緯、今後について伺いました。
前編はこちら




Q.サステナビリティ事業を行う企業は数々ありますが、なぜbooostにしたのでしょうか?
2つの軸で方向性が一致していたからです。

1つ目は、CO2排出量の可視化だけでなく、削減につながるエネルギーマネジメントのバックグラウンドを持っていることです。開示のためだけの可視化と、実際の削減のための可視化では粒度が異なります。booostは開示のための可視化だけではなく、どこがウィークポイントなのかをきちんと把握できる可視化をおこなっています。それに加えて、削減の際に非常に重要な領域となる、CO2フリー電力の調達・供給等のエネルギーマネジメントが可能になる「booost Energy(旧 ENERGY X)」というソリューションも持っており、よりトータル的な設計で考えられている点が優れていると思いました。

もう一つは、CO2だけではなくESGを統合的にやっていこうという構想が私の考えている方向性と合いました。例えば、CO2排出量だけに焦点を当てていた場合に、CO2の削減はできたとしても、ひょっとすると空気汚染や土壌汚染などの別のところで影響が出てきている場合も考えられるため、ESG全般に取り組む必要性があります。



Q. booostへのジョインの一番の決め手は何でしたか?
一言でいうと、booostでやっていくことに関して、ワクワクした期待の感情が湧いたからです。周りの反応は様々で驚かれもしましたが、サステナビリティに自身の時間を割けるということ、そしてSAPで培ったノウハウで、スタートアップを世界へ通用する企業にスケールアップさせていくことに挑戦できるという点で迷いはありませんでした。

自分の子供たちには、「地球をより良くする仕事」をしていると伝えています。SAPの時から同じように説明していましたが、今度はより直接的に良くしていくのだと。いくつになっても挑戦していく姿を見せていきたいと思っています。



Q. 入社されて数ヶ月経ちましたが、booostの印象はいかがでしょうか。
スタートアップで社会課題を解決したいと思っている人が集まっていますので、サステナビリティへのパッションがある人が多いです。また、一般的に大企業に比べてスタートアップでは人材確保が難しいといわれますが優秀なメンバーが多いと感じています。サステナビリティというテーマが、惹きつけているのだろうと考えています。

また想像通り、事業計画、業績管理、人事制度等において、発展途上の状況であり、急ピッチでフレームワークの埋め込みを進めているところです。また改善には終わりがないものなので、PDCAを回していけるようにしています。

既に着手中のものではありますが、リモートワーク併用下での組織の急成長によって社内のコミュニケーションの取り方も大きく変化しています。それに対応できるように、週一回の全社定例や部署を超えたカルチャー醸成の複数のプロジェクト等、情報共有や交流の場を設けました。今後も引き続き、向き合っていかなければならない重要課題ですね。

全社集会の様子



Q.booostでは、これからどういう役割を担っていくのですか?
既存事業「booost Sustainability Cloud」の足固めを行い、成長させていく役割です。特に「booost GX(旧 ENERGY X GREEN)」については、より多くの方々に使われるツールへと育て上げなければいけません。2022年度の組織拡大を経て、優秀なメンバーが集まってきました。このメンバーおよびチームが100%能力を発揮できる仕組みや環境を構築していくのが私の仕事だと考えています。

また、booostの特性と強みを生かした新しい事業のネタ探し、先を見据えたリードも行っていきます。



Q.現在は、どのようなことに取り組まれているのでしょうか。
booost GX」において、お客様が抱えている課題を業種別に整理して、プロダクトに落としていくという点に注力しています。CO2排出量の算定・見える化において、特に多くの企業がScope3の把握に悩んでいます。お客様の事業の仕組みやスタイル等は、当然ながら様々であり、多くの方に使用されるツールになるには、それらにフィットする製品でなければいけないのは言うまでもありません。現状は、事業のさらなる成長のために、そのタスクを丁寧に進めています。



Q.今後booostは、どのようなことにチャレンジしていくのですか。
CO2の排出量の把握は、NET-ZERO実現の第一歩です。しかしながら、その一歩目で、多くの企業はデータ収集に追われており次に進めていないのが実態です。そこで、「booost GX」をお客様に活用頂き、効率化を推進していっています。ただ、それに留まらず削減につながる新しいサービスを提供して、トータル的にNET-ZEROを実現していきたいと思っています。

既にbooostには、CO2フリー電力等の調達や供給を可能とする「booost Energy」がありますが、それを活用した再エネ導入、さらに炭素除去の仕組みを構築し削減のビジネスモデルを作っていきたいと考えています。



Q. booostをどんな会社にしていきたいと思っていますか?
地球をより良くしていることを実感できるような組織にしたいです。例えば、CO2の削減貢献量がみえるような仕組みを整え、モチベーションに繋げられるとよいと思っています。先ほども述べた通り、様々なバックグランドを持つ優秀なメンバーが揃っています。ベクトルを合わせれば、大きく成長できると確信しています。日本から世界へ、メンバーと一緒に進んでいきたいです。



Q.最後に、今後どんな方にジョインして欲しいかお聞かせください!
サステナビリティに関する課題意識、地球を良くしたいという想いをお持ちの方です。このパーパス的なところが合致すると、働きがいに繋がるでしょう。好きこそものの上手なれという言葉がありますが、根底のこの想いが一番大事だと思います。



プロフィール

SAPジャパン常務執行役員を経て、booost technologiesに参画

大我 猛/取締役 COO(Chief Operating Officer/最高執行責任者)
1997年、日本オラクルに入社。ITコンサルティング業務を経て、経営企画を担当。その後、コンサルティングファームに参画し、M&Aによる企業統合コンサルティングに従事。

2008年に世界最大級のB2Bソフトウェア企業であるSAPに入社。チーフ・カスタマー・オフィサー、デジタルエコシステム統括本部長などを歴任して、2020年に常務執行役員 チーフ・トランスフォーメーション・オフィサーに就任。大企業とスタートアップの共創事業、サステナビリティソリューション事業など複数の新規事業を立ち上げて統括。

2023年1月、booost technologiesの取締役 COOに就任。

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