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スタートアップ経営者の新卒1年目までの働き方Vol.3 大田編~働く意義とは~

なぜ「働く」のか。

僕は学生時代、なんとなく働かないといけないから働くというくらいの考えだった。

就活シーズンで周りがしているから就活をしていたが、あわよくば不労所得でぬくぬくと過ごせたらという風にも考えていた。

ただ、その一方でどこの会社に行っても業務に全力で取り組むし、やれないことはないという謎の自信もあった。

そんな僕が新卒で入社した前職での働き方を書いてみようと思う。

■素直さ

素直さの大切さは父親にも言われたことだし、世の中でも面接官が見るポイントとして挙げられるが、本当に大事だと思う。

特に学生時代、新卒の段階では仕事のことはもちろん、世の中のことも知らないことが多いので、企業からすると新卒は子供のようなものだ。

仮に子供に良かれと思って勉強やスポーツを勧めたとしても、子供が無気力で反抗的だったら、育てる親は苦労するだろうし、子供自身の成長度合いも低くなるだろう。親は昔自分がやってよかったと思うことや、やっておけばよかったと思うことを子供に勧めるが、なぜ子供はやった方がいいことをやりたがらないのかというと、それは判断能力が無く、判断軸が「自分の一時の感情」だからだと思う。

これは新卒も一緒で、企業のカリキュラムや先輩は新卒を効率よく育成するために指導を行なっていくが、新卒が指示されたことに従おうとしないと成長速度は鈍化することが多い。新卒の判断力が乏しくスキルも不足している段階で、勝手に「やらないこと」や「やりたくないからやらないこと」を作り出すことは自分にとってためにならないし、企業からしても損失となる。

そのため、素直さというのは特に新卒のうちでは非常に重要な項目となっているのだ。

僕は「言われたことをやる」という素直さを持って新卒時代に業務に取り組んでいた。誤解を生まないために、「言われたことしかやらない」とも「言われた通りにやる」こととも違い、「相手の求めることを達成するためにやる」という意味である。

素直でいることで得られたものは、「先輩に気に入られやすい」「知らないことを学ぶことへの抵抗がなくなる」「気付いたらとんでもなく成長している」「仕事が集まりやすい」「信用される」等、一見すると当たり前のものだが、働くにあたっての土台となる重要なものが得られる。

■仕事はすべてYESで受ける

とんでもなくブラックな印象のワードである。

素直さにも繋がるが、「仕事はすべてYESで受ける」ということを当時の取締役に言われ、1年間は実行し続けた。当時の僕としては実行し続けてみた。という状態。ただ、右も左もわからない自分に対して仕事を任せてもらうチャンスは全て取りに行こうと思って実行していた。

その結果、場数が増えたことで自分が知らないことを知る機会が増えて、圧倒的な仕事量を経験できた。

また、初めのうちはとにかく「YES」を続けていただけだが、徐々に「こういう風にすればできる」といった交渉も交えつつ(あくまで絶対にNOと言わない)、仕事を受けられるようになっていった。

NOと言わないことは信用・信頼に繋がりやすい。

まず相談してみよう、聞いてみたらどうにかなるかもしれないと相手に思ってもらえることで、仕事が自分に集まってくるようになるからだ。

■まずは量

「仕事はすべてYESで受ける」を実行したからこそ言えることだが、量を経験することが重要である。

量とは場数であり、場数の分だけイレギュラーな対応が発生する可能性が高まる。そのイレギュラーな対応を経験することによって、マニュアル通りではない自分が経験できたノウハウ・ビジネススキルが蓄積していくことになる。

量を経験しようとすると常にスピードを意識して行動できるようになることもメリットである。常に限界ギリギリの量を、なんなら限界を突破してきた量を行う状態であると、どうしてもスピードを意識せざるを得ないからだ。

本気でやれば、だらだらせずに仕事をする癖がつくはずである。

■プロ意識

新卒で入社して業務を行うにあたって、知らないことだらけだった。初めてなのだから当然である。ただ、新卒かどうかなんてお客さんからしたら全く関係ないことで、それによって被害を受けた時にはたまったものではない。

僕は新卒で入社した時から自分で「新卒」「1年目」という言葉を使わないようにして、3年目の先輩たちを意識して働いていた。知らないことを知ればすぐに追いつけるし、自分が3年目になった時には追い越しているだろうという気持ちを持っていた。

新卒ではなくプロとして責任を持って働くということは、しっかりやりきることが重要で、やりきることによって信頼されるようになっていく。そうすると周りからの初めは「新卒の割にはできる」と言われていたものが、徐々に「できるやつ」といった「新卒」という言葉を抜いて言われるようになる。

新卒扱いをされなくなると、よりレベルの高い仕事を任せてもらいやすくなり、より良い経験を積むことができる。

■最後に

僕にとって、存在価値は周りから評価されることであり、評価されるために頑張ろうという気持ちがある。そのために「働く」ことを通じて社内外から評価され、期待をされることでさらに成果を出そうと行動してきた。

必ずしも「働く」ことが個人の幸せに繋がるものではないと思うが、働くことで得られる経験は人生における糧になると思う。

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