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ものづくりに魅了された人生。辿り着いたのは開発者としての道だった

「ものづくり」という言葉を聞いたとき、何を想像するでしょうか。職人の手で生まれた伝統工芸品。最新テクノロジーで製造された機械。日本が世界に誇る産業品。有形無形合わせれば、世の中には星の数ほど「ものづくり」が存在します。

今回インタビューをした佐藤さんは、「ものづくり」を人生の軸に据えて歩んできました。現在はHome事業のマネージャーを務め、開発部門を率いています。

佐藤さんはなぜ、数ある選択肢の中からビットキーというフィールドを選び、何を目標に開発に取り組んでいるのでしょう。インタビューを通して迫ります。

佐藤 拓人 | Home事業 開発責任者

東京大学卒業後、ワークスアプリケーションズへ新卒入社。2019年春にビットキーへジョインし、ソフトウェア開発に携わる。
2019年はbitkey Store(ECサイト)や社内システムの開発に従事し、2020年よりプロダクトの開発チームに参加。
現在はHome事業のプロダクト開発責任者を務める。

美術・建築の世界から飛び出し、未知なるIT業界へ

「昔からずっと、ものづくりが好きでした」

美術の道も視野に入れるほど、幼少期から絵を描くことに夢中だった佐藤さん。大学では建築を専攻し、設計やデザインに没頭する日々を過ごしました。

「ものづくりの面白いところは、『こうなったらいいな』が叶うところ。頭の中にあるものが現実になるって、結構感動的だと思うんですよ」

大学卒業後、佐藤さんは専攻していた建築の道ではなく、IT業界に進むことを選びます。友人がIT企業のインターンシップを受けていたため、たまたま話を聞いたそうです。

「こんな世界があるんだと衝撃を受けました。建築の世界ではさまざまな物理的制約がありますが、ITの世界ではそういった制約から解き放たれます。柔軟な発想でものづくりができるのは魅力的だと感じました」

IT企業入社後は開発部門へと配属された佐藤さん。ビットキーへの誘いを受けたのは、新卒入社から3年が経った頃でした。

「ビットキーに誘ってくれたのは、創業メンバーの町田さんです。彼とは高校時代からの友人で、僕がIT業界に入るきっかけをつくった張本人でもあります。ビットキーはワンプロダクトで勝負する会社ではないので、幅広い領域でものづくりができるところに惹かれました。でも正直、あんまり深く考えて入社を決めたわけではないです(笑)。めっちゃ楽しそうだな、一緒にやりたいな、その直感に突き動かされたのが大きいですね」

開発者としてビットキーに入社した佐藤さん。実は、前職では保守業務が中心だったため、ソースコードを書いた経験はわずかだったと言います。当時のビットキーは創業から2年に満たないフェーズで、開発者としてスピーディに手を動かすことが求められた時期でした。入社に際して、不安はなかったのでしょうか。

「あまりなかったですね。楽しみの方が大きかったです」

一見すると楽観的にも受け取れる言葉。その理由を深掘りしました。

「僕って、いつも不得意からのスタートなんですよ。高校時代は、学力的に『志望校に受かるわけがない』と言われていましたし、数学も得意とは言えないレベルでした。でも、そこから成果を出してきた経験があります。開発経験が少ないことを不安に感じなかったのは、これまで何度も這い上がってきた自信があるからかもしれません」

佐藤さんは東京大学卒。数学で一位の成績を収めた過去もあります。輝かしい実績の裏には、とてつもない努力があったのです。そして、その努力によってもたらされたものは、揺るぎない自信でした。

意志を持ち続け、開発責任者に抜擢されるほど成長

「何度も這い上がってきた経験がある」との言葉通り、佐藤さんはビットキーでも急激な成果を上げました。数々の開発リード経験を経て、現在は事業部における開発責任者というポジションです。なぜここまでの結果を残せたのでしょう。

「ひとつ意識していたのは、『意志を持つこと』です」

どういうことでしょうか。佐藤さんは具体例を示します。

「例えば、開発経験が不足しているがゆえに、どのようにつくるべきか分からないとき。僕はまず、何が必要なのかを要素分解します。『特定の知識があればいける』となれば独学するし、『◯◯さんに聞く方が解決が早いだろう』となれば、自分の考えを示した上でその人に直接聞きます。完全にお手上げという状況を除いて、『指示がないとできません』『分からないからできません』という答えは絶対にありません。要素分解すれば、何かしらの行動ができるはずなんです。どのパターンが最良なのか、常に自分で考え続けながら、高速で実行と軌道修正を繰り返してきました」

意志を持たずに言われたことだけをこなしていても、成長は見込めないというのが佐藤さんの考えです。

「一緒に働くメンバーにもぜひ強い意志を持って仕事をしてほしいです」

言葉の真意を探ると、メンバーの成長を心から望む、マネージャーとしての本音が溢れ出てきました。

「まだ技術的に未熟なメンバーが失敗しても、ぶっちゃけどうでもいいと思っています。社外に迷惑がかかりそうなときは僕や熟練したメンバーが適切にカバーリングしますし、失敗した結果について責めることはありません。でも、『意志がない』ときは口酸っぱく指摘します。自分が何をやりたいのか、どうやりたいのか、常に考える癖をつけてほしいと。思い描くものが実現する楽しさを知ってほしいし、開発者としてどこでも活躍できる力をつけてほしい。一緒に働くメンバーに求めるのは、スキルではなくて『意志の強さ』なんです」

全員が強い意志を持ったチームで、本当にいいものづくりをする。それが、佐藤さんが描く理想のチーム像だと言います。

「全員で切磋琢磨し合って、『このチームで対応できないなら、もう無理だ』と言われるくらいの強いチームを作りたいです」

ビットキーで働く大きな意義。開発における徹底的な「抽象化」

ここでひとつ問いをぶつけます。さまざまな選択肢がある中で、なぜビットキーで働くことを選ぶのでしょうか?

「携われる領域が非常に幅広いからです。非常というよりも異常かもしれません(笑)。『働く』『暮らす』『非日常』といったものすごく抽象的なものを扱っているので、手がけるプロダクトの数に限りがないんです」

携わるプロダクトの数だけでなく、開発の性質も佐藤さんにとって惹かれる要素だと語ります。

「ビットキーでは、プロダクトを『抽象的に』つくることが重要視されます。例えば、スマートロックの開発では『鍵を開ける』という機能が必要です。そのとき、『そもそも鍵を開けるとは?』という根本的な概念から始めるんです。すると、『鍵を開けること』を『誰かが、どこかの扉を開けて、どこかに入る行為』という、一段階抽象的な概念として捉えることができます。鍵を開ける=解錠機能と直接的に結びつけるのではなく、根幹から抽象化していくんですね。その後、各領域で改めて具体化させることで、効率的に開発を進めていきます」

ビットキーでは毎年多数のプロダクトがリリースされるため、毎回一からつくっていては、どれほどリソースがあっても足りません。「抽象化」はビットキーの強みであり、開発の鍵を握るとても重要な要素とのことです。

数学に長けた佐藤さんにとって、ものごとを抽象化することは比較的得意な領域。しかし、周囲のメンバーと会話すると、新たな学びが尽きないと言います。

「ミーティングのたびに新しい発見があります。CEOの江尻さんは事業部すらも横断してビジネスを抽象化して捉えている方。こんな風に考えることができるのかと、学びしかありません。開発者の白木さんと一緒に仕事したときは、ひとつの機能に対しいくつもの応用パターンを想定していて驚きました。あらゆる領域についてのプロフェッショナルが集っている環境というのも僕の刺激になっています」

さらに、抽象的な開発を行っているからこそ、ユーザーへ提供できる価値の大幅な向上にもつながるのだと語ります。

「抽象的につくるということは、より多くの領域でプロダクトを生み出せるということ。プロダクトの一つひとつは小さな価値かもしれないけれど、それらが体験としてつながっていけば、やがて大きな価値になっていく。人の営みのあらゆる局面でビットキーがユーザー体験を向上させていけるって、めちゃくちゃ楽しいなと思うんです」

満足できる瞬間はこない。だからこそ前を向き続けられる

佐藤さんは現在Home事業部に所属し、人々の「暮らし」に根ざしたプロダクトを開発中です。

「2021年12月にhomehubという世界への「入り口」であり「顔」となるhomehub.siteをリリースしました。homehubとしての世界観を伝えるために、限られた時間内でマーケティングやデザインチームとコンセプトからデザインを何度も考え直しローンチできたプロジェクトです。単なるECサイトにとどまらない『暮らし』という文脈で拡張できるよう、いまも改善や機能開発を行っています。

併せてbitlock MINIなど一般ユーザー向けの新プロダクトも発売開始することができ、ようやくスタートラインに立った、という感覚です。『暮らし』をコネクトするという意味では、まだまだ満足できる結果は出せていません。というよりも、僕が満足感を得ることは今後を含めてないのかもしれません」

最後に佐藤さんの個人目標を問いかけると、驚くほどまっすぐな言葉が返ってきました。

「目標か、なんだろう……(笑)。楽しいことを追い求めていたら、いつの間にかここにたどり着いた感じなんですよね。これからも楽しいと思えることを続けたい。僕の願いはそれだけですね」

佐藤さんは、インタビュー中に何度も「面白い」「楽しい」と口にしていました。Home事業の開発をリードする、ロジカルで聡明な開発者。その背景には、ものづくりを心から愛し、純粋に開発を楽しむ姿があったのです。

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