- 新規事業/ソフトウェアEng
- コンプライアンス担当者
- 投資担当者
- Other occupations (27)
- Development
- Business
- Other
ビットバンクには子育てをしながら働くママ社員、パパ社員が多く在籍しています。
営業部ミドルチームの加茂 友美(かも ともみ)さんもその一人。小学生のお子さんを育てながら、業務に社内部活動に邁進しています。
新卒からどんなキャリアを築いて今に至るのか、2019年の入社後、どんなことを感じながらビットバンクで働いてきたのか、ワーママの目線からたっぷりと語っていただきました。
好奇心で繋いできたキャリアパス
ーー学生時代から前職までのことを伺えますか?
大学では臨床心理学を学んでいたのですが、3年生のとき「これからは中国の時代が来る!」という思いから留学を決意し、当時経済的にも注目の的だった上海を選びました。ローカル中国人が住む団地で中国人的生活を送り、1年後にはそれなりに中国語が喋れるようになって帰国したんです。
中国語を使える仕事をと、いざ就活を始めたものの、就職氷河期ど真ん中で女性総合職枠の選考が全くうまくいかなくて。最終的に女性にも門戸が開かれていた「SE」という選択肢しか残らず、給与水準で選んで証券会社のSEとして就職することになりました。
正直、「システムなんて全然わからない!むしろ苦手!」って思っていたんですけどね(笑)
その後、3年半ほどがむしゃらに業務に取り組むうちに、システムを作る側でなく、使う側に回りたいという思いが強くなり、某メガバンク傘下の資産運用会社に転職しました。
投資信託の仕組みもよくわからないまま飛び込んだので最初は苦労しましたが、面白い経験をたくさんさせてもらい、運用の世界にのめり込んでいきました。
在籍中に出産・復職したのですが、公募ファンドだけでなくもっと新しいことを学びたいという気持ちが芽生え、私募ファンドを扱う小さな会社に転職しました。ここが前職にあたります。
ーー新しいことを知りたいという思いでアクションを起こし、着実に世界を広げていったのですね。
そうですね。キャリアのスタートは消去法で選んだネガティブなものでしたが、今の世の中ではどの職種・業種においても必要となるシステムの経験が積め、その後は公募ファンドと私募ファンドの両方を学べました。振り返ってみればいい形でキャリアパスが繋がっているなと思います。
フリーランスを経て、夫もイチオシのビットバンクへ
ーーその後は一旦フリーランスになられたのですよね?
はい。前職で働いていたとき、色々な要因が重なって仕事を続けるのが困難になったので、一旦会社員としてのキャリアをリセットし、子育てを優先すべくフリーランスになったんです。
前職の仕事の一部を業務委託として請け負ったり、別の会社のシステム設計の仕事に携わったりしながら、ゆるめに働いていました。
ーー「フリーランスをしながら育児をする」という形に憧れるワーママ・ワーパパも多いと思いますが、なぜ会社員に戻る選択をしたのでしょう?
フリーランスって、向き不向きや好みの問題があると思います。
私の場合、自宅でひとりぼっちで仕事をしているのは向いてなかったみたいで…。どんどん世情に疎くなって、時間感覚も適当になって、会社員時代とのズレに次第に焦りを感じてきていました。
「融通を利かせて柔軟に働ける」というフリーランスのメリットと、「孤独で収入も不安定で社会保障費も全額自分持ち」といったデメリットを天秤にかけると、私はデメリットの方を重く感じてしまうという結論に至ったんです。
「やっぱり労働時間がかっちり決まっていて、人とたくさん関わる仕事をしよう!」と思い、まずは近所の保育園の調理補助のパートへの応募を検討しました。家族がいる身としては料理の腕は上げたいので、ここで働けば千切りとか上手になるかなって(笑)
ですが夫に相談したところ、「せっかく自分でキャリアを築いてきたんだから、働くなら今までの経験を活かせるところがいいと思う」と冷静にアドバイスされ、就職活動を始めました。
ーービットバンクに入社された理由を伺えますか?
金融業界に戻ろうとは思ったものの、いわゆる「伝統的金融」の企業に戻ることは考えていなくて…。給与水準が高く福利厚生も充実しているものの、これまでの経験を活かしつつ新しい分野に挑戦したい気持ちがありました。
元同僚である夫は伝統的金融でがっつり働いているので、私はチャレンジ要員として、金融業界の既得権益を打破するようなフィンテックに行こうと考えました。自分の強みである、SE×金融を活かせそうと思ったんです。
いくつか内定をいただいたうち、家から近所で夫のイチオシだったビットバンクに決めました。
ーー旦那様イチオシだったのですね!他にも決め手はありますか?
夫も金融会社のIT部門に所属しているので、暗号資産には以前から興味があり、将来性を感じていたようです。
就職先を決めるにあたっては、経営状況、事業内容に興味が持てるか、経験を活かして活躍する余地があるか、立地や制度面で長く働けるかを考えました。
プラスして重視したのはトップの人柄です。面接でCEOの廣末さんとお話ししたとき、気さくで誠実で表裏がなく、色々なご苦労もあるはずなのにネガティブな部分を見せない強さを持った素敵な方だなと思いました。その印象は今でも変わっていませんね。暗号資産業界も新しい「金融」なので、金融業界独特のルールやお作法を知る廣末さんに安心感を覚えたという面もあるかもしれません。
そういった要素を複合的に考えて、ビットバンクに決めました。
そういえばビットバンクの面接に来たとき、スタートアップにしてはオフィスが質素でびっくりしました。暗号資産業界ってバブリーな色を前面に出してきそうなのに、固定費を抑えていて堅実だな、これは信頼が置けるぞと思いましたね!そこもポイントかもしれないです(笑)
コロナの状況に応じてすぐに制度を変更してくれるスピード感
シャイなので顔出しNGの加茂さんです!
ーー実際入社してみていかがでしたか?
会社の配慮は十二分で、急なお休みも快く対応してもらい、環境に恵まれたなと思いました。ただ、入社してしばらくは毎日出社勤務だったので、8時に子供を学校に送り出し、雨の日も風の日も超特急で自転車を漕いでオフィスに向かい時差出勤で8時半から始業、17時半きっかりに退社すると、再び自転車ダッシュで18時までに子供の学童のお迎え、という生活で…
常に時間に追われていてちょっとしんどいなと思っていた矢先、図らずも新型コロナウイルスの影響でフルリモート勤務になりました。
時間的ストレスから解放されてホッとしたのも束の間、今度は学校が休校になり…。勉強を見るなど子供のケアをしながらのフルタイム勤務は本当につらくて、「もう無理!」と廣末さんや人事に相談したんです。
結果、休校・休園対応が必要な従業員はスポットの時短勤務や柔軟な中抜け、コアタイムなしの時差出勤を認めるなど、各種制度を速やかに導入してくれてとても助かりました。このスピード感は大企業ではなかなかないな、ベンチャーならではだなと思いましたね。
ーーそれは激動でしたね…!大企業とベンチャーと両方を経験されて、他にも違いを実感することはありますか?
大企業は制度が整っていて法令要件以上に緩い部分があります。私も大企業にいた時は、所定労働時間が7.5時間で休暇も充実しており、人員にもバックアップ体制ができていて休みやすい環境でした。
しかし、ビジネスモデルがすでに確立されている大企業にあっては、仕事は細分化・ルーティン化されて単純作業が多く、全体を俯瞰して見る機会もあまりありません。業務も制度も「変えたい」と一人が声を上げても簡単には変えられないという難点もありました。
ビットバンクはベンチャーかつ、メンバーを財産と考えているため、必要とあれば先ほどのコロナ対応のように、スピーディーに良い制度を整えてくれます。
そして業務については自分で仕組みを作り上げるところから携われるのでやりがいがありますし、法務やコンプライアンスなど大企業では滅多に関わることのできない部門の人に気軽に教えを乞うことができるのも魅力です。
一概に「大企業」「ベンチャー」で括れるわけでもないし、どちらもいい面と物足りない面があるとは思いますが、私はビットバンクのいい面が肌に合っているなと感じています。
社内コミュニケーションも積極的に
ーー現在はどのような1日のタイムスケジュールなのでしょうか?
フルリモート勤務が続いており子供も小学校中学年になったので、カツカツの頃に比べるとかなり人間的な生活ができるようになりました!(笑)
6時半に起床して朝食、家事やストレッチをして8時に始業。11時半にランチをしつつ夕飯の仕込みを行って午後の業務を開始。定時で上がれたら17時過ぎに終業し、夕飯を仕上げます。
日によってはその後に習い事のヨガへ向かうこともありますね。19時すぎに帰宅して、入浴、食事、家事をしたら、読書をして就寝。
土日は、近所に住む社員とカフェで自主勉強会をしたり、会社の部活動に出かけたりすることも多いです。ヨガ部、ハンドメイド部、旅行部…最近は釣り部を作ろうと画策中です。
ーー部活動にも精力的に参加されてるんですね!
1度目の転職をしたとき、1年以上ものあいだ「独りぼっち」を味わいました。お昼を独りで食べ、飲みに行くこともなく、仕事を気軽に聞ける同僚もいない…かなりつらかったです。ビットバンクは温かいメンバーが多く入社後のフォローもあるとはいえ、入社直後からフルリモート勤務のケースが大半なので、ふと寂しいと感じる場面もあるかと思います。
自分のような孤独感を味わわせたくないという思いから、新しく入った方には積極的に声をかけ、他部署とも交流が出来るようにと意識しています。幸い子供が大きくなったので部活動にも顔を出せるようになりました。
ーー今後のキャリアについてどう考えていらっしゃいますか?
ビットバンクで、暗号資産やブロックチェーンと資産運用との融合を考えていきたいなと思っています。日本の投資信託業界における販売網や商品組成における悩みなども中にいた人間として分かっているので、そこに一石を投じる何かをしてみたいです。日本人の金融リテラシーの向上も同時に必要ですけどね。
デジタルアセットをポートフォリオに組み込んだり、ブロックチェーン技術を活用するなど、法的整備との見合いもありますが、発展の余地はたくさんあるんじゃないかと考えています。
いくつか具体的なアイデアもあって、BITBANG!!!で発表をしてもいますよ!
ーー最後に、同じワーママ・ワーパパと、業界に興味がある方に向けてメッセージをお願いします!
子供を抱えての就職活動で、エージェントに「フィンテックで働きたいけど残業はできません!」と伝えたら「そんな会社はありません!」と一社も紹介してもらえませんでした。
ならば自力で…と自分で会社をピックアップして応募し、今の私がいます。
面接で正直に「今は残業は出来ないけれど、徐々に加速していきたい」と伝えると、理解を示してくれる企業はたくさんあり、実際に内定も数社からもらえました。
月並みな言い方ではありますが就職は結婚と同じなので、自分の状況・自分のできること・できないことを伝えて相性を見てください。子供がいると、キャリアアップのために転職を繰り返すことは極力避けたいという方も多いと思うので、長く働けるという視点が大事かと。
よって、しっかり社風、制度、業務内容等を知ることも欠かせないと思います。
そして最近採用活動に携わる中で、伝統的金融からこちらのフィールドに興味を持ってくれる人が増えてきたように感じています。既存の金融を理解したうえでその仕組みに疑問を持っている人にも来てもらえたら嬉しいですね!
ーー加茂さん、ありがとうございました!