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教育が地域を活性化させる。沖縄の離島からフルリモートで働く裏には、教育への熱い思いがあったーー佐藤七海

Beyond Cafe__社員インタビュー!

今回のメンバーは、沖縄の離島のひとつ、久米島からフルリモート勤務でアルバイトのカスタマーサクセスとして活躍する佐藤七海さんです。

佐藤さんが教育業界に興味を持ったきっかけは、なんと、中学生時代に1年間パキスタンで暮らした経験!大学で教育を学び、新卒では旅行会社に就職、そして久米島に移住。紆余曲折しているように見えて、その裏には教育に対する一貫した熱い思いがありました。

佐藤さんの教育やBeyond Cafeで働くことへの思い、仕事で大切にしている価値観などを伺いました。

佐藤 七海(Nanami Sato )/ CS(カスタマーサクセス)

1997年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒。

大学在学中は「教育を通しての地域開発」について研究。新卒では、地域活性化の観点より旅行会社へ就職し、カスタマーサポートに従事。

その後、地域の現場に出たいという思いから沖縄の離島の公営塾に転職。高校生向けの学習指導や、探究学習を実施。さらに、教育に関わる幅を広げたいという思いから、大学生向けパーソナルキャリアデザインサービスの「BEYOND CAFE」にもフルリモートで参画。複業ながらも、カスタマーサクセスとして奮闘中。

教育が産業をつくり、産業が地域をつくると知った子ども時代

ーーこれまでの経歴を含め、自己紹介をお願いします。

はじめまして!1997年、千葉県生まれの佐藤七海です。

幼少期はいわゆる転勤族で、各地を転々としていました。ミャンマーで幼稚園から小学校の4年弱、パキスタンで中学3年の1年間を過ごしました。国内では、沖縄の那覇に住んだことがあります。大学は早稲田大学の教育学部に入り、学校教育というよりは社会教育という分野で幅広く教育について勉強しました。

新卒では、ホテル・旅館の宿泊予約サービスを運営するLoco Partnersという旅行会社に入社し、2年間カスタマーサポートとして働いたのちに退職して沖縄県の久米島に移住。

現在は、久米島で行政が運営する高校生向けの公営塾で働きながら、フルリモート・アルバイトでBeyond Cafeでも働いています。

ーー大学時代、久米島でのお仕事、Beyond Cafeと教育分野に長く携わっていらっしゃいますが、そもそも教育分野に興味を持った最初のきっかけはなんだったのでしょうか?

中学3年の1年間をパキスタンで過ごしたときの経験がきっかけです。

父は国際協力関係の仕事をしていて、パキスタンでアプリコットを名産にするプロジェクトに参画していました。そこで、「名産品にするためには技術を教えるのも大事だけど、それだけではなく私たち国際協力のメンバーがいなくなった後も、地域の人たちだけでちゃんと回していけるようになることが大事」という話を聞いたときに、なるほど!と思ったんです。

パキスタンでの佐藤さん

地域が発展していくためには、その地域の人たち自身が新しい技術や知識を身につけて育つことが大事なんだ、ということを子どもながらに思いました。さらに、誰かに意思を押し付けられるのではなく、その人たちが自身で考えられるようになる、そんな教育ってすごくいいなと感じたのが、教育に興味を持ったきっかけです。

ーーなるほど。パキスタンで、教育が産業をつくり、産業が地域を発展させるということを目の当たりにしたんですね。

はい、その経験が教育に興味を持ったきっかけでした。とはいえ、国語や数学といった学校教育だけでは、産業や地域の発展まではつながらないと思います。学校教育というより、自分自身で考える思考力やリーダーシップなどに興味を持ったからこそ、地域の教育や大人の教育といったような「幅広い部分の教育」を大学で専攻しようと決めました。

ーー新卒で就職したのは旅行会社。教育とは異なる分野だと思いますが、入社した理由はなんでしたか?

パキスタンでの経験から、「人を活性化することで地域や国をより盛り上げていきたい」という思いを強く持っていて、私自身の中で「教育」は地域を開発するための「手段」と捉えていました。そもそも教育をやりたい理由は、地域を活性化することに携わりたいからだったんです。

もちろん、就活の際に教育業界の企業もいくつか見てはいましたが、まずは地域活性化に関する仕事に関わってみるのも面白そうだと思っていました。入社したLoco Partners社は「人と地域を深くつなげるプラットフォーム。」というビジョンを掲げており、それに強く惹かれて就職を決めました。


前職時代の佐藤さん

ーー教育と旅行、関係ないように見えても佐藤さんの中では強くつながりを感じていたんですね。

はい。教育分野に限らず、より広く地域活性や地方創生に関われるのが魅力的でした。インターン時代から合計で2年半働きましたが、そこでのカスタマーサポートのお仕事はとても楽しかったです。

もっと地方の現場へ。久米島で待っていた新しい仕事と暮らし

ーー新卒で入った会社を退社し、久米島移住。移住したきっかけを教えてください。

前職の仕事が楽しかった一方で、地域活性に関わる上で、もっと地方の現場に出ていきたいという思いが生まれてきました。そのとき、「地域おこし協力隊として久米島の高校生向けの塾で働きませんか」という募集を見かけたのです。

久米島は、大学時代に教育の研究で事例として取り上げられていたこともあり、知っていました。私が幼少期に住んでいたことのある沖縄県、かつ知ってる事例である久米島。ここでより幅広く教育の実践をしていきたいと思い、その募集に応募をして今に至ります。

ーー移住してみて、久米島での暮らしはどうですか?

一言でいうと、めっちゃ楽しいです(笑)!

転勤族だったので引っ越しは何度もしたものの、田舎に住んだことはありませんでした。田舎ならではのゆったりした時間の流れや人のつながりが新鮮で、町全体がお祭りで盛り上がったり、みんなで朝からのんびり草刈りをしたり、そんな毎日が楽しいです。

久米島でお祭りに参加する佐藤さん

地域おこし協力隊としての、高校生向けの公営塾での仕事も充実しています。具体的には、受験や定期テストに向けての勉強、進路指導や推薦入試対策、外に出ていろいろな人の話を聞いたり生徒が自分で興味を持ったことを調べたりする課外活動などをサポートしています。

民営ではなく公営で、進学や就職の実績を気にする必要がないため、一人ひとりのやりたいことにとことん向き合えるんです。学校の先生と連携が取りやすいのもいいですね。民営の塾だと、学校で生徒がどんなことをしているかはわからないことが多いですが、学校と連携を取れると「この生徒は学校ではこうだから塾ではこういう感じでお願いします」といったコミュニケーションができるため、より本人に最適な教育を考えやすくなります。

本人のやりたいことや納得のいく進路選択に全力で向き合えるのが楽しいです。

ーーBeyond Cafeの理念にも通じるところがありますね。久米島のお仕事以外に、Beyond Cafeでも働きたいと思うようになったきっかけはありますか?

久米島の高校生と日々向き合って対話していく中で、私自身の仕事、企業、社会に対する知見を広げたいと思ったのが最初のきっかけです。

久米島は都会ではないので、全員が当たり前に大学受験をするわけではなく、就職する人や専門学校に進学する人もいて、進路選択が人ぞれぞれでとても幅広いんです。さらに、田舎であるがゆえに大学のイメージが湧かず、進路や学部選択に迷う高校生も多いです。オープンキャンパスに行こうにも、沖縄本島に行くには飛行機に乗らないといけないので大変。

私は、前職でカスタマーサポートを担当していた経験上、旅行業界やコールセンターについてはある程度語れる一方、それ以外の仕事については語れません。一緒に学部や進路を決めるときに高校生の参考になるような話がなかなかできないという課題感を抱くようになりました。教育者として学生に関わる以上、私自身が世の中の仕事のことをもっと知る必要があるな、と思ったときにBeyond Cafeに出会いました。

Beyond Cafeなら教育という文脈で関われて、仕事を通して企業様とやり取りする中でいろいろな業界のことを学べる。しかも、MISSION「働くを、夢中に。」やスローガン「meet yourself」は、久米島の仕事と近い。若者が自分自身で道を選択できるように併走する、より若者の力を育てていく、という考え方にも共感しました。

最後の決め手は「人」。フルリモートでBeyond Cafeにジョイン

ーーBeyond Cafeはどこで知りましたか?

実は、大学生のときから知っていました。

当時、教育系のイベントにはよく参加していたのですが、そこで教育についてとても面白い話をする大人と出会ったんです。その方こそが、Beyond Cafeのキャリアデザイナーでした。その方は、現在はBeyond Cafeを卒業されていますが、その出来事から「Beyond Cafeには面白い人がいるんだ!」という認識が私の中に生まれました。

そして、先ほど述べたような久米島で高校生と向き合う上での課題感を持ったり、私自身のキャリアとしても現場仕事に限らずもっと幅を広げていきたいと思ったり、そんな思いからWantedlyを見ていたときに、またBeyond Cafeと出会いました。

ーーBeyond Cafeへの入社の決め手は何でしたか?

まずは、さまざまな業界に対する知見や私自身のキャリアの幅を広げられそうなところビジョンを大事にしていてそれに共感できるところに惹かれました。

その上で一番の決め手になったのは、今は同じチームで働いている溝口さんとの面談です。もちろん、代表との面談でも熱い思いに心打たれたのですが、いちメンバーとして現場で動いている溝口さんも自分自身の中で教育に対して強い思いを持って仕事をしていることに驚きました。メンバーも代表と同じ目線で、さらに自分の信念を持って仕事をしているのがとても素敵だな、と。

Beyond Cafeは、まだ組織として未完成でありつつ、それに対しても謙虚に向き合って頑張っていこうという姿勢も感じられて、「こういう人のもとで私も頑張っていきたい!」と素直に思えたこと、溝口さんの人柄が一番の決め手です。

ーー最後は「人」だったんですね。現在はどんなお仕事をされていますか?

カスタマーサクセスチームの一員として、企業様の採用のお手伝いをしています。

Beyond Cafeでは、キャリアイベントを定期的に開催しているのですが、出展前にどのような準備をするか、イベント後はどのように学生さんをフォローしていくかなどを企業様と打ち合わせをします。

企業様の採用の進め方について助言することもあれば、BEYOND CAFEがきっかけで出会った学生さんの選考状況の情報交換もしながら、企業様にとって、学生さんにとって、何が最善かを模索しながら採用を二人三脚で進めています

また、数ヶ月前にチームメンバーが2名から3名に増えたので、チームとしての体制を新たに構築していくこともしています。チームとしてどのように役割分担をするのか、どのようにカスタマーサクセスと営業を連動させていくのか、自分たちでゼロからルールを作ったり再策定したり。

メンバー全員がリモート勤務かつ働く時間が違う中でチームを作っていくことは大変ですが、楽しい部分でもあります

「血の通った」サービスをつくるために

ーー現在の仕事のやりがいや、大切にしていることはなんですか?

やはり、企業様から感謝の言葉をいただくときが一番嬉しいです。学生さんが内定承諾されたときや、企業様に出展いただいたイベントが上手くいったとき。

同じチームで社員の溝口さんがよく「血の通ったコミュニケーションをしよう」と言うのですが、私たちは企業様とやり取りする際に、機械的なコミュニケーションではなく、改善点でも思ったことは正直に伝える、情報の伝わり方を細かく配慮することを心がけています。だからこそ、「BEYOND CAFEさんが一緒に頑張ってくださったからこそいい結果になりました」「佐藤さんのおかげです」と言っていただけると、とても嬉しいです。

そのため、いい意味で属人的になることを大事にしています。チームの中では、やることは一定決まっているけれど、そのやり方だけが正解ではないから頭を使おう、ということをみんなで意識しています。

ーーまさにマニュアル通りではない、「血の通った」コミュニケーションを大切にされているんですね。

はい。個人的にも、仕事をする上で大切にしていることが3つあります。

全てBeyond Cafeのバリューに沿っているのですが、まずは「D→C→P→A」。リモートで仕事をしていると、状況が伝わりづらい部分がどうしても発生しやすいからこそ、とにかく早く動く、できない場合は早めに状況を共有することを心がけています。

次に「ONE FOR ALL ALL FOR ONE」というバリュー。 人数が少ない組織だからこそ、私のチーム内に限らず他の事業部や会社全体に対して私ができることは何かを考えたり、私の事業部が持っている情報や取り組みで他のチームに還元できることがあれば積極的に伝えたりしています。

最後は「MAKE A FAN」。 仕事をする上で企業様や学生さんと関わる機会がたくさんあります。だからこそ、私の仕事のクオリティや行動によって相手をファンにできるかどうか、相手にとって価値あるものかどうかというところを意識しています。仕事としてはもちろん、1人の人間としても相手をファンにしていきたいと思っていますね。

Beyond Cafeのカルチャーについてはこちら

ーー素敵です。ちなみに、社内チャットで毎朝「#今日の修造」として松岡修造さんの名言を投稿されていると思うのですが、これはどういう経緯で始められたのでしょうか(笑)?


コミュニケーションツール「Slack」内の佐藤さん個人チャンネル

私を含め、Beyond Cafeにはリモートで働くメンバーが多いので、どうしてもパソコンと向き合う日々になりがち。だからこそ毎日、何かほっこりする瞬間や気合いを入れられる瞬間を届けられたらいいな、それをきっかけに仕事以外の部分でもコミュニケーションが発生したらいいな、と思って始めてみました。

数ヶ月前に3人目のチームメンバーが入社して、チームで仕事をする場面が増えてきたときに、チームや社内を盛り上げるという部分に今までよりも目が届くようになったのかなとも思います。

ちなみに、溝口さんは松岡修造さんが好きなのですが、たまたま私が弟から誕生日プレゼントに松岡修造カレンダーをもらったんです。それを溝口さんにふざけて見せたら「めっちゃいい!」と言われて(笑)。メンバーがそんなに楽しい気持ちになったり気合いが入ったりするなら投稿するか!といった経緯で、松岡修造カレンダーを毎日投稿することにしました。

ーーそんな経緯で「#今日の修造」が誕生したんですね。佐藤さんが感じるBeyond Cafeの魅力と課題はありますか?

魅力と課題は表裏一体だと思います。まだ組織の規模が小さく整っているわけではないからこそ、事業も組織も自分たちで作っていくこと。目の前の事業に限らず、会社全体を見ながら常に自分で考えて仕事をしていくことは、魅力的でありつつ大変な部分でもあります

カスタマーサクセスのチームではメンバーが増えて、溝口さんが今まで仕事をする上で大事にしていた暗黙知を、チーム内ですり合わせて形式知にすることに取り組んでいます。チームとして、悪い意味で属人的になり個人による差が出てしまう部分をなくし、足並みを揃えていくのは、大変でありつつ楽しくもありますね。

ーー今後の目標やチャレンジしたいことはなんですか?

これは今の仕事をしている背景にあるものですが、教育によって知識や考える幅が広がった上で、自分自身の意思で人生を選択できる人を増やしたいという思いがあります。

久米島の仕事もBeyond Cafeもどちらも「地方×教育」という点で共通しています。Beyond Cafeはオンラインでも展開しているので、全国の学生が利用できるのが強みのひとつです。その中で、より教育格差や情報格差を是正するような部分にも挑戦していきたいと思っています。


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