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変えることを恐れない、 目指すは強いエンジニアチーム

弁護士ドットコムでは、日本最大級の法律相談ポータルサイト「弁護士ドットコム」や、税務相談ポータルサイト「税理士ドットコム」、日本初のWeb完結型クラウド契約サービス「クラウドサイン」などさまざまなサービスを展開しています。

また、来るべき人工知能等の新技術が普及する社会を視野にいれ、次世代の先駆けとなりかつスタンダードとなるような法律サービスを提供すべく、国内外で高い技術力のある企業や研究機関と協力し、人工知能関連技術やブロックチェーン技術等の最新技術の研究・開発を進めています。

2016年7月22日に開催された「SoftBank World Challenge 2016」では、IBM Watson日本語版を活用した公開型Q&Aサービス「みんなの法律相談」が最優秀賞を受賞しました。

こうした人工知能を活用した研究・開発を進めているのが、弁護士ドットコムのCTOである市橋 立です。今回は市橋が目指すエンジニア像や事業について、話を聞いてみました。

第一線で多くのことを吸収したい

――弁護士ドットコムに入社する前の経歴について教えてください。

大学院卒業後は、様々な業界を広く知りたいという思いから、アクセンチュアに入社し、戦略コンサルタントとして5年くらい勤めました。いろいろな分野の最先端の知見に触れることができ、良い経験をさせてもらえました。また、グローバルカンパニーでしたので、各国のメンバーがスペインに集まって2週間膝詰めで研修するといったこともあり、それも良い刺激になりましたね。

ただ、5年も経つとマネージャーになるのですが、それだと自分のやりたいことはできないなと思い、退職することを決意しました。

――市橋さんのやりたいことは何だったんでしょうか?

もっと第一線でいろいろなことに取り組みたかったです。マネージャーになると、営業やプロジェクト管理が主となり、クライアント先への提案や複数プロジェクトのかけもちが多くなってしまいます。僕が考えるコンサルタントの醍醐味は、1つのプロジェクトで集中してデータ分析や戦略立案し、濃密な時間を過ごすところなので。

――退職後はどうされたのでしょうか?

同期らと3人で会社を立ち上げ、受託開発と自社サービスの開発運用を行っていました。最初は無我夢中でやっていましたが、3年経ってふと振り返ると、中小企業として食べれるようにはなっていたけど、ベンチャーとしてイノベーションを起こせてはいないな、と。やはり社会に大きな、よい影響を与える仕事をしたい、と立ち上げた会社を抜け、転職することにしました。

ゼロからのスタート

――弁護士ドットコムを知ったきっかけはなんだったのでしょうか?

転職エージェントの紹介でした。正直言うと、当初はあまり気乗りしていませんでした。「弁護士ドットコム」という名前がちょっとダサくて(笑)。ですが、面接で会った代表の元榮の目力や意志の強さに圧倒されて、最後には一緒にこの会社を成長させたいという気持ちになっていました。

――入社後はどのような仕事をされていたのでしょうか?

「エンジニアの取りまとめ役」として入社したんですが、当時は全社員でも20数人規模、いろいろなことが整備されていない状況でした。それでも目の前の仕事は回っているのですが、急成長している中でこのままではいずれ破綻してしまうなと。そこでまずは社内の体制を固めるためにも、開発ルールの策定から依頼の仕方、テスト環境の整備など、仕組みづくりに励みました。

リーガル・テックベンチャーのCTOとして

――現在はCTOとして、どのような仕事をしているのでしょうか?

弁護士ドットコムの成長をシステム面から支えられるよう、基盤技術の改善を行っています。そのほかにも、6月に立ち上げた「LegalTech Lab(リーガルテックラボ)」の所長としても活動しています。

――「LegalTech Lab」の活動について教えてください。

「LegalTech Lab」は、人工知能関連技術による法律サービスや、ブロックチェーン技術により資産移転・所有権移転を可能とするスマートコントラクト・システム等のリーガル・テック領域の研究・開発を行う部署です。人工知能関連技術やブロックチェーン技術等を有する企業、研究機関とアライアンスを組みながら、研究・開発を進めています。

アメリカでは、近年「LegalTech」が注目されつつあります。クラウドやブロックチェーンを活用した契約締結業務や、自然言語処理技術を用いた判例文書検索、eディスカバリー業務への実用化が進んでいるような状況で、アメリカでは FinTechに次いで、今後注目される応用分野として期待されています。当社は、日本発のリーガル・テックベンチャーとして成長・拡大していきたいと考えています。

まだこれからの分野なので、機械学習や、自然言語処理の研究やサービスへの応用をしていた方、スマートコントラクトのようにP2Pや暗号技術等の要素技術をサービスに応用していきたい方がいたら、一緒に盛り上げていきたいですね。

――基盤整備から新しい領域の研究・開発と、やることがたくさんありますね。

そうですね。そろそろエンジニアの人数が20人を超えてきそうなので、組織としても一段階シフトアップしたいです。現状、エンジニアの採用活動は全て私が担当しているのですが、人事評価や組織づくりを専門に担当する役割も必要なだと感じ始めています。CTOとしては、より技術的な役割として注力していきたいですね。

――弁護士ドットコムでの仕事の醍醐味は、どんなところにありますか?

まず、誰かの助けになるというところが一番ですね。「みんなの法律相談」には、毎日悩みを持ったユーザーが相談に訪れます。最後に「ありがとうございました」と言ってもらえることは、他のサービスではなかなか味わえません。

また、自分たちで設計・開発しているサービスなので、メンバーと目的意識を共有しながらつくっていくことができます。効果もわかるので、納得して開発をすることができます。

ポートフォリオを広げていきたい

――これから弁護士ドットコムをどんな会社にしていきたいですか?

会社が持つサービスのポートフォリオを広げていきたいですね。これまではメディア事業を中心に展開し、昨年10月にはクラウドサインを提供してきましたが、今後はより多くのリーガルテックサービスを展開していきたいです。

――技術部はどんな部署にしていきたいですか?

事業に合わせて、柔軟に対応できる部署になれるといいなと。その時その時の会社の状況に合わせて、システムの組み方や開発言語などのスキルセットは違うので。ビジネスと技術とが両輪となるように組織を拡大していきたいと思っています。

――市橋さんがエンジニアとして、大事にしていることは何でしょうか?

「エンジニア・デザイナー行動指針」というものをつくって、メンバーに共有しているんですが、その中では次のようなことを掲げています。

■いいものを最短距離で システムではなくサービスを作る 差別化ポイントに集中する 無駄に作り込まない

■最適化し続ける システム/プロセスを腐らせない 複雑性に立ち向かう 変えることを恐れない

■チームとして仕事する 情報はオープンに 非同期にやりとりする プロとして成果に貢献する

平たく言えば「ユーザーの事を考え、確かな技術力を持って、チームでサービスを開発できる人」。この方針に共感してもらえる方と、ぜひ一緒に仕事をしたいですね!

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