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新しいサービスが生まれる場に立ち会える喜び。BCGDVのバックオフィスで働く魅力とは

BCG Digital Ventures(以下、BCGDV)は、大企業との共創を通じて、新規事業を創出しているクリエイター集団です。プロダクトマネージメントやエンジニアリング、デザインなどのプロフェッショナルが在籍し、プロダクトとビジネスの両輪で革新性の高い大きな事業をグローバルに生み出し続けています。

BCGDVには、エンジニア、エクスペリエンスデザイナー、ストラテジックデザイナー、プロダクトマネージャー、グロースアーキテクト、そしてベンチャーアーキテクトという職種があります。これらを紹介した過去の記事はこちらをご覧ください。

今回ご紹介するのは、BCGDVの新規事業創出を支える陰の立役者、ビジネスオペレーションズチームです。エグゼクティブアシスタントの長田、シニアITスペシャリストの松村、ベンチャーオペレーションズリードの中村の3名が集い、BCGDVのバックオフィスで働くことのやりがいについて語り合いました。


―― 縁の下の力持ち、バックオフィスの仕事内容

社会にインパクトを与えるサービスを創出すべく、BCGDVには各分野のプロフェッショナルたちが集結しています。そして、彼らがパフォーマンスを最大限に発揮できるよう、最良な環境を整えることが、ビジネスオペレーションズチームのミッションです。

まずは、それぞれの仕事内容からご紹介。エグゼクティブアシスタントの長田が担うのは、BCGDVのアジア・パシフィック/ジャパンヘッドの平井陽一朗の秘書業務です。加えて、複数のディレクターの秘書業務も担当しています。

長田は、弁護士秘書として社会人キャリアをスタートし、広告代理店や外資系企業において総務、役員秘書、社長秘書を経験した後、2019年にBCGDVに入社しました。

BCGDVでの秘書業務について、次のように話します。

長田「業務の約8割は、スケジュール調整です。スケジュール調整というと単純な仕事と思われるかもしれませんが、相手の立場に立って考えれば考えるほど、奥深い仕事なんです。忙しいボスたちのスケジュールを、パズルのように当てはめていきます。ボスたちがスムーズに効率的に仕事するための流れをを意識しながら、『こういうアポイントの順番であれば、思考の整理ができるのではないか』といったように、本人になったつもりで予定を組んでいくんです」

生産性の高いスケジュールを組むためには、ボスたちの一挙手一投足に注意を向け、現在の仕事状況を正確に把握していなければなりません。

長田「たとえば、平井とは週に一度は必ず時間を取って、今、平井が大事にしていることや、仕事の状況、今後の意向などについてすり合わせるようにしています。コーポレートパートナー(クライアント)との打ち合わせ一つとっても、そこで平井は何を話すのかといった目的をきちんと把握していないと、相手に寄り添ったスケジュール調整はできないと思います」

次は、シニアITスペシャリストの松村。機械メーカーの営業職や、外資系企業の社内ITを複数社経験した後、2018年にBCGDVに入社。DV東京オフィスとしては初の「社内IT」としてゼロからサポート体制を構築していきました。

松村「パソコンが壊れた、VPNがつながらない、アプリケーションにエラーが表示される……。こういった、社内のITに関する困りごとを解決するのが私の仕事です。細かいところだと、社内のメンバーだけでなく、一緒にプロジェクトを遂行するコーポレートパートナー(クライアント)のケアも行います。例えば、コーポレートパートナーにBCGDVが管理するプロジェクトツールのアカウントを付与することもあり、そのとき情報セキュリティに留意しつつ、不便なくシステムを使っていただく、スムーズにオンボードできるといったことに配慮しないといけません」

松村が入社する前は、BCGDV東京の人事担当、母体である株式会社ボストン コンサルティング グループコンサルティング(BCG)のIT、そしてマンハッタンビーチやシドニーといった海外オフィスのIT担当者が役割分担をしてBCGDV東京オフィスをサポートしていました。松村はそれらの業務を集約し、BCGDV東京独自のオペレーションの仕組みを設計するところからスタート。海外オフィスと、時差や言語の壁を越えて協働し、社内ITというポジションを確立させました。


3人目は、ベンチャーオペレーションズリードの中村です。ベンチャーオペレーションズリードは、BCGDVで進行しているプロジェクトに紐づくさまざまな調整業務を行い、仲間が全力を出せる環境を整えます。具体的には、プロジェクトのキックオフから完了までベンチャーチームに伴走し、スケジュール調整から、ITツールの管理、報告資料の作成まで、多岐にわたりサポートします。

中村のファーストキャリアは、商業施設事業会社の総合職。入居しているテナントの売上サポートをしていました。2013年、BCGにプロジェクトアシスタントとして入社。3年目に差し掛かった頃、BCGの全社会議で、BCGDVという新組織が立ち上がることが発表されます。興味を引かれた中村がジャパンヘッドの平井に話を聞きに行き、BCGDVへの移籍が決まりました。

中村「大々的な発表で、インパクトが大きかったんですよね。昔から何かをつくることが好きだったこともあり、BCGDVのコンセプトや新しい組織の立ち上げに関心がありました。商業施設の総合職と今の仕事は、全く違う業態ではあるのですが、やっていることは結構似ていると思っています。サポートする対象がテナントからプロジェクトに変わっただけで、仕事相手の困りごとを解決する、仲間が全力を出せるように環境を整えるという意味では、共通しているんですよね」

―― 「芸能人のマネージャー」であり「おとん・おかん」でもある

話題は、業務の「大変さ」と「やりがい」へ。どんな企業にもバックオフィスは存在していますが、BCGDVならではの仕事の特徴はあるのでしょうか。

まずは、エグゼクティブアシスタントの長田から。平井の人付き合いの多様さが、秘書業務を鮮やかにしていると話します。

長田「社長には社長のコミュニティがあるので、人によっては狭い範囲での付き合いを好む人もいます。その点平井は真逆で、本当に幅広い人付き合いをする人です。ステークホルダーが多様なので、私もいろいろな人と知り合う機会があり、刺激をもらっています。

そういう意味で、今の仕事は『芸能人のマネージャー』に近いなと感じることもあります。受け身でスケジュールを調整するのではなく、平井をもっと売り出したい!という気持ちで動いています」


次に、シニアITスペシャリストの松村は、BCGDV東京で社内ITの立ち上げを経験できたことに加え、人の成長に貢献している実感がやりがいに結びついていると話します。

松村「困っている人を助けて感謝されることは、純粋に嬉しいです。自分の知識や経験が、きちんと誰かの役に立てていると実感できるので。それから、クライアントワークではなく社内ITだからこそ得られる喜びは、メンバーと中長期的に関係性を築けることにあると思います。比較して言うなら、ITコンサルタントのプロジェクトは期間限定であることも多いですが、社内ITは、メンバーが入社してからずっと見守っている感覚。ITに限らず、バックオフィスは言わば『おとん・おかん』みたいなところがあると思いますね」

ベンチャーオペレーションズリードの中村は、BCGDVの毎日は、5年経っても新しいことの連続だと話します。

中村「リモートワークが中心になったことで新しいツールを導入したり、これまでと違ったプロジェクトの進め方をトライアルしたり、BCGDVは新しいものを積極的に取り入れる文化なんです。他社のサポートチームと比べると、柔軟性がすごく必要とされているように感じます。常にベストな方法を考えて、アップデートし続けることは、難しさでもありやりがいでもありますね。

また、新しいサービスができていく過程を間近で見られるのは、BCGDVでなければ体験できないことの一つだと思います。遠い世界のことではなく、アイディエーションからプロトタイピングまで、実際の開発がすぐそこで行われているので」

―― 変化に対するハードルが低く、人が好きな人と出会いたい

3名はBCGDVに入社し、さまざまな「カルチャーショック」を経験してきました。次は、それぞれから見たBCGDVらしさについて。

長田「私はこれまで、スーツ着用が当たり前の会社にいたので、服装がカジュアルなことに驚きましたね。見た目はカジュアルだけど、仕事はバリバリ。『優秀だとスーツを着なくていいのか』と思ったほどです(笑)。そういう意味でも、それぞれの個を尊重する組織風土だと思います」

松村「BCGDVは、いい意味でカオスですよね。BCGとも風土は全然違っています。BCGは大きな組織なので既存の制度やルールがきちんとしていますが、BCGDVはまだ発展途上の組織です。想定外なことがよく起こるのでパターン化しづらく、臨機応変に対応せざるをえない。けれど、みんなしっかりそれに順応しているので、変化を楽しめる人が多いのだろうなと思います」

中村「みんな仕事に全力で打ち込む分、遊びにも本気ですよね。今はコロナで実施できていないのですが、毎年の社員旅行がガチなんです。グランピングに行ってサバゲーをしたり、チーム戦でアウトドア料理対決をしたり、幹事団が気合を入れて準備をして皆で参加する。年に1回は家族を招待してパーティをすることもあり、皆で一体となって楽しむカルチャーがあります。」

現在、BCGDV東京には約50名のメンバーが在籍していますが、うちバックオフィスは10名強。今後規模を拡大していくにあたり、どのような人に入社してもらいたいかを聞いたところ、3名に共通していたのは「変化を楽しめる」「人が好き」「自分から動ける」といった要素でした。特にBCGDVは、いつも何らかの「変化」と隣り合わせているため、変化に対するハードルの低さは重要な要素となりそうです。

では、職種ごとにはどうでしょうか。どのようなスキルやマインドセットが求められるのでしょうか。

長田「くじけない心と、相手の事情に踏み込む勇気が、秘書には必要な能力だと思います。状況を正確に把握するためには、上司から聞き出すのが難しいことでも、答えてもらわなければいけない時もあります。そのためには、いい意味でおせっかいくらいがちょうどいい。秘書経験の有無よりも、前向きで人との関わりが好きという素養のほうが大切だと思います。スキルは後からついてきます」

シニアITスペシャリストの松村は、どこを向いて仕事をするのが好きかが重要だと話します。

松村「社内ITはシステムをつくるわけではないので、バグの直し方より、人の困りごとに寄り添うことにやりがいを見出だせる人のほうが向いていると思います。もちろんその上で、バグも直せたら完璧ですけど、そんなスーパーマンはなかなかいないので(笑)」

ベンチャーオペレーションズリードの中村は、いい仕事をするためには、モチベーションの源泉を組織が担うビジネスに見出だせるかどうかが大切だといいます。

中村「BCGDVがやっていることに興味を持ってくれる人がいいですよね。バックオフィスとはいえ、一つひとつのプロジェクトに関心がないと、本当にメンバーのためになるサポートはできないと思うんです。新しいサービスが生まれることに楽しさを感じられる人であれば、間接的に自分が新サービスに寄与していることを実感でき、きっとモチベーション高く働いていただけると思います」

加えて中村は、セクショナリズムに陥らず、仕事を「自分ごと」として捉える姿勢が大切だと指摘します。

中村「成長中の会社なので、責任の所在が明らかになっていない仕事もたくさんあるんですよね。人数が増えてくるにつれて『これは誰々の仕事』と固定化したくなるのもわかるのですが、BCGDVは縦のつながりだけでなく横のつながりも大切にしている会社なので、セクションを飛び越える姿勢があるとなおよいと思います」

松村「BCGDVはいい人が多くて、相手のことを考えてコミュニケーションをとれる人がほとんど。社内ITは私一人ではありますが、社内メンバーから気付きを与えてもらい改善することもよくあります」

―― これから実現していきたいこと

最後に、3名が今後実現していきたいことや、課題だと感じていることについて語ってもらいました。

長田「リモート生活が予想よりも長く続いており、コミュニケーションに濃淡ができてしまっています。業務で関わる人としか、連絡をとっていない人がほとんどなのでは。どうしたらオフィスにいるのと同じような密なコミュニケーションをとれるか、社員同志をつなげるために自分にできることがあるか、もっと考えていきたいです」

松村「これまでは東京メンバーのサポートを中心に行ってきましたが、今はアジア・パシフィックのなかで、私が社内ITとして一番の古株になりました。現在は、シンガポールやシドニーオフィスのサポートも担っていますが、国が変わると問い合わせの内容も変わります。それぞれのオフィス・ユーザーごとに上手く対応できるよう、経験を積んでいきたいです」

中村「組織が大きくなってくると、横の連携がスムーズにいかなくなったり、みんなに守ってほしいルールが伝わらなかったりと、オペレーションの課題の質が変わってきます。今は『伝える』ことの難しさを感じています。どんどん変化して育っていくこの組織で、同じ課題に向き合ってくださる方と、ぜひ一緒に働きたいです」

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